クナウティア・アルベンシスはマツムシソウ科の多年草。春から秋にかけて、スカビオサをひと回り小さくしたような薄紫の花を咲かせます。
花は高い位置で咲き、ゆらゆらと揺れる姿がナチュラルなお庭にぴったりです。暑さ寒さに強く、地植えにすれば放任でも育つほど丈夫なので初心者にもおすすめです。
今回は、クナウティア・アルベンシスの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
クナウティア・アルベンシスの基本情報
分類 | 耐寒性多年草 |
科 | マツムシソウ科 |
属 | クナウティア属 |
原産地 | 北アメリカ |
学名 | Knautia arvensis |
別名 | アーベンシススカビオサ |
開花期 | 春〜秋(最盛期は5〜7月) |
花色 | 薄紫 |
草丈 | 40〜80cm |
葉張り | 30〜40cm |
耐寒性 | 強い(マイナス20℃前後) |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜半日陰 |
クナウティア・アルベンシスの特徴
クナウティア・アルベンシスはマツムシソウ科の多年草。春から秋にかけて、スカビオサをひと回り小さくしたような薄紫の花を咲かせます。
低く茂らせた葉の間から、花茎を分枝させながら伸ばし、高い位置で花を咲かせます。ゆらゆらと揺れる花姿が魅力的です。花茎が長いので切り花にもなります。
花の最盛期は7月下旬ごろまでで、梅雨が明けて本格的に暑くなると花が少なくなるか止まってしまいます。秋に涼しくなり始めると、最盛期ほどではないですが再びちらちらと花を咲かせてくれます。冬は葉を茂らせたまま越冬します。
クナウティア・アルベンシスは、高温多湿はやや苦手なものの暑さ寒さに強く、病害虫も少なく、丈夫で育てやすい多年草です。よく似たスカビオサよりずいぶん育てやすいと思います。
クナウティア・アルベンシスの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い土壌を好みます。多湿と強い乾燥は苦手です。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨だけで大丈夫です。夏に日照りが続き、乾燥しすぎるようなときは水やりをしましょう。
植え付け・植え替え
適期は春と秋です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、水はけの良い土壌を作って植え付けます。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりするようなら、ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。(株分けは秋がおすすめです。)
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
肥料
あまり多くの肥料は必要としません。生育が思わしくない時のみ、春か秋に少量の肥料を与えます。
手入れ
咲き終わった花は、種をつける前に摘み取ります。ひと通り咲き終わった花茎は地際から切り取ります。
夏越し
咲き終わった花茎は地際で切り取り、枯れ葉は取り除いて風通し良くしておきましょう。
冬越し
冬は葉を茂らせて越冬します。花茎のみ地際で切り取っておきましょう。
寒さに強いので、特別な防寒対策は必要ありませんが、強い霜が降りる地域では株元をバーク堆肥などでマルチングしておくと良いでしょう。
病害虫
病気はほとんど見られず、害虫は暖かい時期にアブラムシが発生する程度です。アブラムシを見つけたら速やかに駆除しましょう。
増やし方
種まきや株分けで増やせます。乾燥気味の環境では、こぼれ種でよく増えます。
種まきの適期は春と秋。発芽適温は20〜24℃です。
株分けは秋がおすすめです。
まとめ
- 暑さ寒さに強く丈夫な多年草
- 薄紫の小さな花を長く伸びた花茎の先に咲かせる
- 花期は春から秋(最盛期は5〜7月)
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 適した場所に地植えにすれば放任でもよく育つ
- 花はスカビオサに似ている
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