害虫予防にオルトラン粒剤という殺虫剤がありますが、オルトラン粒剤には「GFオルトラン粒剤」と「オルトランDX粒剤」があるのをご存知でしょうか?
どちらも土にまいたり、土に混ぜ込んで使う殺虫剤ですが、この二つにどんな違いがあるのか、私もよく知らなかったので調べてみました。
結論を言うと、大きな違いは『バラに対する適用害虫の表記があるか』と『有効成分』でした。
今回は「GFオルトラン粒剤」と「オルトランDX粒剤」の違いをざっくりとまとめてみました。
もくじ
GFオルトラン粒剤とオルトランDXの違い
GFオルトラン粒剤 | オルトランDX粒剤 | |
特徴 | 幅広い植物に対応 | バラにつく多くの虫にも対応 |
有効成分 | アセフェート | アセフェート&クロチアニジンの2種類 |
効き方 | 浸透移行性 | 浸透移行性 |
使える植物 | 草花、野菜、芝生、樹高1mまでの庭木 | 草花、野菜 |
適用害虫 | アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、ケムシ、ネキリムシ、ハモグリバエなど | アブラムシ、カイガラムシ、アオムシ、コナジラミ、バラゾウムシ、チュウレンジハバチ、アザミウマ、コガネムシ幼虫など |
効果が続く期間 | 約2〜3週間 | 約1ヶ月 |
*使える植物や使用回数には制限があります。商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従って使いましょう。
*オルトラン粒剤はハダニの天敵を殺すため、ハダニの駆除には使用できません。ハダニの駆除には殺ダニ剤が有効です。
有効成分
「オルトランDX粒剤」の有効成分がアセフェート&クロチアニジンの2種類なのに対して、「GFオルトラン粒剤」の有効成分はアセフェートのみです。このアセフェートという成分は50年近く使われている薬剤なので、アブラムシには抵抗性ができていて効きにくいという説もあります。
性質(効き方)
どちらも浸透移行性の薬剤です。浸透移行性とは、根から吸収された有効成分が植物体内を移動し、植物全体に行き渡り、その植物の汁を吸ったり、葉や根を食べた害虫が退治される仕組みです。このため、スプレー剤とは違って、薬剤が雨や水やりで流れにくいので、効果が長続きします。
使える植物
「GFオルトラン粒剤」は草花、野菜、芝生、樹高1mまでの庭木などの幅広い植物に使えます。
「オルトランDX粒剤」は草花、野菜に使えます。さらにバラにつく害虫(バラゾウムシ、チュウレンジハバチ)に効果があります。
*「GFオルトラン粒剤」もバラに使えますが、バラゾウムシ、チュウレンジハバチには効果がありません。
適用害虫
ほぼ同じような害虫に適用していますが、「オルトランDX粒剤」はバラにつく害虫(バラゾウムシやチュウレンジハバチ)にも効果があります。
効果が続く期間
「GFオルトラン粒剤」の効果は約2〜3週間続きます。
「オルトランDX粒剤」の効果は約1ヶ月間続きます。
まとめ
- どちらも浸透移行性の殺虫剤。
- 土に混ぜ込んだり、株元にばらまくだけで植物に吸収され、植物全体を害虫から守る。
- GFオルトラン粒剤は幅広い植物に使える。効果は約2〜3週間続く。
- オルトランDX粒剤はバラにつく多くの害虫にも効果がある。効果は約1ヶ月間続く。
*使える植物や使用回数には制限があります。商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従って使いましょう。
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