アデノフォラ・リリフォリアはキキョウ科ツリガネニンジン属の宿根草。
晩春から秋にかけて、真っ直ぐに伸ばした花茎に薄紫の釣鐘形の花を咲かせます。素朴な雰囲気の植物ですが、2年目以降はたくさんの花茎が上がり、最盛期は見応えがあり目を惹きます。
地下茎やこぼれ種でよく増える丈夫な宿根草で、冬は地上部は枯れますが春には再び芽吹き、一度植えると毎年花が楽しめます。
今回はアデノフォラ・リリフォリアの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
アデノフォラ・リリフォリアの基本情報
科名・属名 | キキョウ科 ツリガネニンジン属 |
分類・形態 | 草花 耐寒性多年草 |
学名 | Adenophora lilifolia |
花色 | 薄紫 |
開花期 | 5〜10月(見頃は5〜6月) |
草丈 | 80〜100cm |
葉張り | 30cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向 |
アデノフォラ・リリフォリアの特徴
アデノフォラ・リリフォリアはキキョウ科ツリガネニンジン属の宿根草です。
春になると低く茂った緑の葉の中から、赤黒い茎がまっすぐに伸び上がり、先端に向かって複数の薄紫色の花を咲かせます。花は2~3cmほどの大きさの釣鐘形で先端が5つに切れ込みます。
花の最盛期は5月〜6月です。その後は地下茎で広がった株に、20〜30cmの花茎が伸びて、秋までちらちらと花が咲きます。
普段は低く葉を茂らせていますが、最盛期の花茎は80〜100cmくらいに伸び、地下茎で広がるので地植え向きの植物です。
全体の印象は素朴でナチュラルな庭によく似合います。2年目以降はたくさんの花茎が上がり花の最盛期は目を惹く存在になります。
冬は地上部を枯らして越冬し春になるとまた芽吹く宿根草なので、一度植えると毎年花を楽しむことができます。性質は丈夫で地下茎やこぼれ種で広がっていきます。
アデノフォラ・リリフォリアの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所が最適です。
アデノフォラ・リリフォリアは丈夫な性質で、半日陰や多少湿り気がある場所でも育ちます。夏は西日が当たらない環境の方が良いです。
用土
水はけの良い土壌を好みます。湿気の多い場所では花茎が倒れやすいです。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土や山野草の土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作って植え付けましょう。
アデノフォラ・リリフォリアの育て方
水やり
水やりは普通です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨だけで大丈夫です。よほど乾燥が続くようなときは水やりをしましょう。
肥料
アデノフォラ・リリフォリアは植え付け時以外の肥料はほぼ不要です。
植え付け・植え替え
植え付けは夏と冬を除けばいつでもできます。
植え替えの適期は秋です。この時に株分けもできます。
アデノフォラ・リリフォリアは地下茎でよく広がるので、鉢植えは1年に1度はひと回り大きな鉢に植え替えるか、株分けしましょう。
地植えは植え替えの必要はありませんが、混み合って困るようなら株分けして植え替えましょう。
手入れ
花茎のてっぺんまで花が咲き終わったら、花茎を根元で切り取ります。
夏越し
暑さに強いので特別な対策はありませんが、夏は西日が当たらない環境の方が良いです。
冬越し
地上部は枯れますが、根は残って翌年再び芽を出します。
寒さに強いので、特別な防寒対策はいりませんが、株元をバーク堆肥などで覆っておくと凍結対策になります。
地上部が枯れても根は生きているので、鉢植えは完全に乾かさないように、湿らす程度にときどき水を与えましょう。地植えには水やりはいりません。
病害虫
特に注意すべき病害虫はありません
増やし方
アデノフォラ・リリフォリアは株分けや種まきで増やせます。
種まきの適期は春で、発芽適温は15〜20℃です。春に種をまいた株が花を咲かせるのは翌年の春からになります。
株分けの適期は秋です。
まとめ
- キキョウ科ツリガネニンジン属の宿根草
- 晩春から秋にかけて薄紫の釣鐘形の花を咲かせる
- 花の最盛期は5月〜6月、その後は10月ごろまで少しだが花を咲かせる
- 日当たり、水はけ、風通しの良い環境を好む
- 地下茎やこぼれ種でよく増える
- 冬は地上部は枯れるが春には再び芽吹く
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