バロータはシソ科の多年草。ふわふわしたフェルトのような質感の美しいシルバーリーフです。
初夏に花は咲きますがあまり目立たず、一般的にはカラーリーフとして扱われます。
単独で鉢に植えても可愛いし、寄せ植えに入れるとすごくいい仕事してくれます。
今回は、バロータの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
バロータの基本情報
科・属名 | シソ科 バロータ属 |
分類・形態 | 草花 耐寒性多年草 |
原産地 | トルコなど |
学名 | Ballota pseudodictamnus |
花色 | 薄ピンク |
開花期 | 初夏 |
草丈 | 30〜50cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向 |
花言葉 | 忍者 |
バロータの特徴
バロータは、フェルトのような、ふわふわした感触が特徴の多年草。
シルバーリーフがとても美しく、寄せ植えに人気の植物です。
バロータは、草丈30〜50cmほどのこんもりとした草姿になります。
初夏には葉の付け根に薄ピンクの花を咲かせます。花は目立たず、どちらかというと花より葉を楽しむ植物です。逆に考えると花が悪目立ちしないので、寄せ植えに安心して使えます。
耐寒性・耐暑性が強く関東以西なら常緑で越冬します。
バロータは園芸店やホームセンター、ネット通販で購入することができます。春や秋に流通が多いです。
バロータの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。
乾燥気味を好み高温多湿は苦手です。
梅雨時は雨がからない軒下などに移動できるよう鉢植えで育てるのがおすすめです。地植えのバロータは日差しや雨の影響を受けやすく、良いコンディションを保ちにくいです。
真夏は直射日光を避け、半日陰で育てましょう。
寄せ植えするなら、一緒に植える植物はバロータと性質が似た、乾燥に強いものを選んでください。
用土
水はけの良い土壌を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。自作する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の配合土がおすすめです。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込みます。水はけが悪い場所なら、軽石かパーライトも混ぜ込んでおきましょう。
バロータの育て方
水やり
バロータは乾かし気味に管理します。
バロータは乾燥に強く、過湿に弱いので、水をやり過ぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。水のやり過ぎには注意をしなければいけません。ただし、水やりするときはしっかりと水を与えます。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いた後は降る雨にまかせて大丈夫です。
夏の水やり
夏は気温が高く土が乾きやすくなるので、鉢植えは普段より水やりの頻度が多くなります。
夏に雨が降らず乾燥で萎れるようなときは、地植えのバロータにも水やりをしましょう。
冬の水やり
冬は水やりを控え、できるだけ午前中に水やりをします。午後、特に夕方に水やりをすると、地域によっては土が凍って根が傷むおそれがあるからです。
地植えのバロータには水やりはいりません。
鉢植えのバロータは、土が乾いてから数日経ってから水やりするくらいで良いです。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。
花の培養土に植えるか、地植えは植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料はいりません。
植え付け・植え替え
植え付け
植え付け適期は春と秋です。
バロータは鉢植えがおすすめです。地植えは梅雨時期に雨で傷むのでおすすめしません。
過湿に弱いので水はけの良い土に植え付けましょう。
植え替え
植え替え適期は春と秋です。
鉢植えは根が回ってきたら、ひと回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えましょう。
*鉢の底から根が覗いてきたら植え替えのタイミングです。
手入れ
下葉が黄色くなって葉が無くなったり、草姿が乱れてきたら、全体の高さの3分の1くらいまで切り戻しましょう。切り戻すと新しい脇芽が伸びて再び綺麗に茂ります。
夏越し
暑さには強いですが、高温多湿は苦手です。
真夏は直射日光が当たらない半日陰で管理すると葉色が綺麗に保てます。
冬越し
寒さには比較的強く、耐寒温度は−5℃くらいまでです。霜の当たらない軒下などに移動するともう少し低い気温にも耐えます。
冬は乾燥気味に管理し、水やりは昼までにすませます。
病害虫
ハダニが発生することがあります。ハダニは気温が高く、乾燥しているときに発生しやすいです。
ハダニの発生初期は葉裏に水をかけて洗い流すのが効果的ですが、バロータは乾燥気味を好むのでこの方法はあまりおすすめ出来ません。ハダニがいたら、葉の裏を撫でるようにしてハダニを取り除くのが良いです。
ハダニがたくさん発生したときは薬剤を散布してください。
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増やし方
株分け、挿し木で増やせます。
株分けは真夏と真冬を除けばいつでも可能です。
挿し木は5月〜6月か9月下旬〜10月が適期になります。
フェルトのような毛の生えたシルバーリーフは、発根率が低い傾向にあります。挿し木は多めに挿しておいてくださいね。
根が出るまでは乾かさないように、過湿にならないように日陰で管理します。
まとめ
- バロータはシルバーリーフが美しい耐寒性多年草
- 草丈30〜50cmのこんもりした草姿になる
- 初夏に咲く薄ピンクの花は目立たない
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 鉢植えで乾燥気味に育てる
- 寄せ植えにおすすめ
バロータは葉っぱだけで十分に楽しめるカラーリーフプランツです。
過湿さえ気をつければ、初心者にもおすすめの植物ですよ。
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