レウィシアの特徴や育て方|夏越し・冬越しは?

華やかなレウィシアの花

レウィシアの基本情報

ピンク色のレウィシアの花

学名 Lewisia cotyledon
別名 イワハナビ
科名 スベリヒユ科
属名 レウィシア属 
分類 多年草 (常緑)
原産地 北アメリカ

レウィシアの特徴

クリーム色のレウィシア

3月の庭から

レウィシアには、「常緑品種」と夏に休眠する「落葉品種」がありますが、主に流通するのは常緑品種の「レウィシア・コチレドン」です。10月下旬頃から花付きの苗が出回ります。

レウィシアは、秋から春にかけて色とりどりの華やかな花を咲かせる多年草です。花色は白、黄、赤、オレンジ、ピンクなど豊富で、特に花弁に縞模様が入る品種は際立った華やかさを見せます。

やや肉厚な葉はロゼット状に茂り、秋には葉の付け根から花茎が伸び、その先端に多数の花を咲かせます。

生育適温は約15℃です。そのため、室内の涼しく日当たりの良い場所であれば、冬の間も開花が期待できます。

レウィシアは北アメリカ北西部のロッキー山脈を原産とし、耐寒性が強く、乾燥を好む性質を持ちます。そのため、暖地や平地で夏越しさせるのは少し難しいかもしれません。一年草のような気持ちで育てる方が、気負わず楽しめるかもしれませんね。

開花時期 11月〜5月
花色 白・黄・赤・オレンジ・ピンク
草丈 10〜20cm
葉張り 15〜25cm
耐寒性 強い(マイナス20℃)
耐暑性 弱い
日照 日向

レウィシアの育て方

レウィシアの花

5月の庭から

栽培環境

日当たりと水はけ、風通しの良い環境を好みます。

高温多湿は苦手なため、地植えはおすすめできません。鉢植えで日当たりの良い軒下で育てるのが理想的です。

水やり

過湿を嫌うため、1年を通して乾かし気味に管理します。

水やりは、鉢の土がしっかりと乾いてから、株元にたっぷりと与えます。花や葉に水がかからないように、鉢の縁からそっと水やりをしましょう。

*葉がロゼット状に茂るので、葉の上から水をかけると株の中心に水が溜まって、蒸れて腐る原因になります。

オレンジのレウィシアの花

肥料

生育期の春と秋に、規定量に薄めた液体肥料を2週間に1回程度水やり代わりに与えます。

植え付け・植え替え

春と秋が適期です。

用土は、水はけと通気性の良い「山野草の土」や「多肉植物の土」がおすすめです。鉢は通気性の良い素焼き鉢が適しています。

植え替えは2年に1度を目安に、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

手入れ

咲き終わった花茎は根元で摘み取ります。種を採取するなら、花期の終わり頃に花茎を残しておいて種をつけさせましょう。

クリーム色のレウィシア

3月の庭から

夏越し

レウィシアは高温多湿が苦手なため、日本の多くの地域では夏越しが難しいことがあります。そのため、夏の間はできるだけ風通しの良い日陰に移し、水やりは控えめにして乾燥気味に管理しましょう。

しかし、それでも夏越しに失敗してしまうこともあります。ですから、「短命な多年草」と考えて、枯れてしまった場合は仕方がないと割り切るくらいの気持ちでいた方が、気が楽かもしれません。

暖地や平地にお住まいの方は、特に夏越しは難しいと考え、無理のない範囲で管理するのがおすすめです。

冬越し

レウィシアを屋外で冬越しさせる場合は、霜や寒風の当たらない軒下などで管理しましょう。レウィシアは寒さに強く、耐寒温度はマイナス20℃ほどありますが、霜や寒風に直接当たると葉や花が傷んでしまうためです。

レウィシアの生育適温は約15℃であるため、室温が15℃程度に保たれた日当たりの良い室内であれば、冬の間も開花が期待できます。

華やかなレウィシアの花

3月の庭から

病害虫

暖かくなると、アブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。

増やし方

種まきで増やせます。

種まきは2月下旬から4月中旬におこないます。

まとめ

  • 華やかな可愛い花を咲かせる多年草
  • 花期は11〜5月(15℃程度の温度があれば冬も花を咲かせる)
  • 日当たり、水はけ、風通しの良い環境を好む
  • 高温多湿は苦手、暖地や平地での夏越しは難しい
  • 栽培難易度は高め

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