ロシアンセージとは?特徴や育て方【耐寒性多年草】

真夏も元気なロシアンセージ

ロシアンセージはシソ科の耐寒性多年草。(地上部分が木質化するので低木または亜低木に分類されることもあります。)

セージと名前がついていますが、ペロブスキア属の植物でセージの仲間ではありません。

ロシアンセージは、シルバーグリーンの葉に、青紫の花を夏から秋にかけて咲かせます。葉や茎にはミントに似た爽やかな香りがあります。

耐寒性・耐暑性が強く、多湿に気をつければ初心者にも比較的育てやすい植物です。

今回はロシアンセージの特徴や育て方をご紹介します。

ロシアンセージの基本情報

ロシアンセージとアメリカテマリシモツケ・ディアボロ

5月の庭 銅葉のアメリカテマリシモツケ・ディアボロをバックに

シソ科
ペロブスキア属
分類 耐寒性多年草(低木または亜低木)
原産地 アフガニスタン、パキスタン
学名 Perovskia atriplicifolia
花色 青紫
花期 7〜10月
草丈 60〜150cm
葉張り 60〜90cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向

ロシアンセージの特徴

青紫のロシアンセージの花

夏から秋にかけてベルベットのような質感の青紫の小花を多数咲かせます。花茎はよく分枝してたくさんの花を咲かせ、全体の見た目がふんわりとした印象を与えます。

 

ロシアンセージの葉

春の芽吹きの頃の葉

葉はシルバーグリーンで、茎には繊細な毛が生えていて白く見えます。シルバーグリーンの葉はカラーリーフとしても美しく、銅葉の植物と相性が良いです。

葉や茎にはミントに似た爽やかな香りがあるのも魅力のひとつです。

暑さ寒さに強く、病害虫もほとんど見られません。

冬は落葉しますが春にはまた芽吹きます。

ロシアンセージの育て方

青紫のロシアンセージの花

真夏に涼しげな青紫の花

栽培環境  

日当たりと水はけの良い場所が適しています。

高温多湿にやや弱いので、蒸れないように風通しの良い場所で育てましょう。

*ロシアンセージは夏の直射日光や西日に耐えます。我が家でも西日が当たる場所で問題なく育っています。

水やり 

過湿な環境は苦手で、水の与え過ぎで根腐れを起こすことがあります。乾かし気味に育てましょう。

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いたらほぼ降雨のみで大丈夫です。

肥料 

あまり肥料を必要としません。肥料を与えると大きくなりますが倒れやすくなります。

鉢植えの場合は、春と秋の生育期は緩効性の置き肥をあげてください。

地植えの場合は、極端な痩せ地でない限り肥料は必要ありません。

花壇の中のロシアンセージ

銅葉の植物と相性が良い

植え付け  

3〜5月と9〜10月が適期です。

用土は水はけの良いものを選びましょう。

鉢植えの場合は、ハーブの土や山野草の土などが最適です。

地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作りましょう。

植え替え

3〜5月と9〜10月が適期です。

鉢植えの場合は、根詰まりして生育が悪くなったら、ひと回り大きい鉢に植え替えます。

地植えの場合は、植え替えの必要はありません。

満開のロシアンセージ

9月のロシアンセージ

手入れ 

春に草丈を半分までに切り戻しておきます。

切り戻すことで枝数が増え、開花期に草姿がまとまります。枝数が増えたぶん花もたくさん咲きます。

切り戻すタイミングは新芽が20〜30cmくらいに伸びた頃が良いです。

夏にひと通り咲き終わったら、草丈を半分まで切り戻します。

切り戻しておくと秋に綺麗な草姿で、たくさんの花を咲かせてくれます。

秋に花が終わったら、同じように切り戻し株を休ませましょう。

冬に地上部が枯れたら、3〜4節残して地際で切り戻します。

ちょっと勇気が入りますが心配はいりません。春には芽吹きます。切り戻しておくと春の草姿が整います。

真夏も元気なロシアンセージ

真夏の庭から

夏越し

蒸れは苦手です。 

ひと通り花が咲き終わったら、草丈の半分くらいで切り戻すと再び秋に姿よく咲きます。

混み合った枝は透かすように剪定して風通し良くしてください。

冬越し

耐寒温度はマイナス20℃くらい。寒さにはとても強いので特別な対策はいりません。

落葉後は3〜4節くらい残して刈り込みます。

冬の間は枯れ木のようになっていてますが、春になったら芽吹いてくるので大丈夫です。

ロシアンセージ

5月の庭から

増やし方 

挿し木で増やせます。

5〜7月に、木質化していない若い茎を選んで挿し木をします。

発根率は高くないので、多めに挿しておく方が良いです。

*よほど環境が合えば、こぼれ種が発芽することがあります。我が家では数回、こぼれ種が発芽しています。

病害虫 

病気はほとんど見られません。

害虫はハダニがつくことがあります。

ハダニは高温乾燥の環境で発生し、葉の裏に寄生して栄養を吸い取り植物を弱らせます。

ハダニがいると最初は葉の表に小さな白い斑点ができます。この時期に気づけば、葉の裏から水をかけてハダニを洗い流すことで駆除できます。

これで駆除できない場合は薬剤を散布して退治しましょう。

▼ナチュラル系の薬剤は使用回数に制限がないのでおすすめです。

まとめ

地植えのロシアンセージ

  • 低木状の多年草
  • シルバーグリーンの葉に青紫の花が美しい
  • 夏〜秋まで長い間花を咲かせる
  • 葉や茎にミントに似た爽やかな香りがある
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 定期的な切り戻しで、草姿良くたくさんの花が咲く

ロシアンセージは、花の少ない暑い時期に爽やかな花を咲かせ、葉や茎の香りも良いのでおすすめです。シルバーグリーンの葉は銅葉(ブロンズリーフ)に合わせるとお洒落な雰囲気になりますよ。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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