桔梗（ききょう）は、古くから日本人に親しまれている美しい多年草。
名前からは和の印象が強いですが、自然風の庭にもよく似合う暑さ・寒さに強い植物です。
もくじ
桔梗（ききょう）の基本情報
| 学名 | Platycodon grandiflorus |
| 科名 | キキョウ科 |
| 属名 | キキョウ属 |
| 分類 | 多年草（宿根草） |
| 原産地 | 日本、中国、朝鮮半島 |
桔梗（ききょう）の特徴
桔梗（ききょう）は、古くから日本人に親しまれている美しい多年草。日本を含む東アジアの日当たりの良い草原に自生しています。日本では生息地の減少が原因で、現在は絶滅危惧種になっています。
桔梗（ききょう）の開花時期は初夏からで、見頃は7月から9月になります。秋の七草の一つですが、実際は夏が見頃です。
冬は地上部を枯らして休眠していますが、春になると茎を伸ばし、先端近くに直径5〜7cmの花を数輪咲かせます。蕾は風船のようで、英名のバルーンフラワーの由来になっています。
現在出回っている桔梗（ききょう）の多くは園芸品種で、草丈の低い矮性種やピンクや白い花を咲かせるもの、八重咲きの品種もあります。
桔梗（ききょう）は、和風の庭のイメージがありますが、野生種の桔梗（ききょう）はやや細身ですらっとしているため、自然風や洋風の庭にもよく似合います。
| 開花時期 | 初夏〜初秋（6月〜9月） |
| 花色 | 紫、白、ピンク |
| 草丈 | 30〜100cm |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 日照 | 日向 |
桔梗（ききょう）の育て方
栽培環境
桔梗（ききょう）は日当たりと水はけの良い環境を好みます。
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
地植えは、根付いた後は降る雨に任せます。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を混ぜて植え付けます。
その後の肥料はほぼ不要ですが、極端に生育が悪いような場合は、緩効性化成肥料を与えます。
植え付け・植え替え
植え付け・植え替えの適期は、2月から3月の芽出し直前です。
桔梗（ききょう）は、直根性のため、根をいじられるのを嫌います。植え付ける際は根鉢を崩さないように植え付けましょう。
鉢植えは、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えは、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、水はけの良い環境を作って植え付けましょう。
手入れ
草丈が高くなる品種は支柱を立てます。
咲き終わった花は摘みとりましょう。ひと通り咲き終わったら、茎の半分から2/3ほどを残して切り戻すと、二番花を楽しむことができます。
夏越し
暑さには強いので特別な対策はいりません。
日照りが続くときは地植えの株にも水やりをしましょう。
冬越し
寒さに強いので特別な対策はいりません。
霜が降りる地域では、株元をバーク堆肥などでマルチングしておくと凍結対策になります。
病害虫
水はけと風通しが悪いと、立ち枯れ病が発生することがあります。
春から秋にかけて、アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
増やし方
桔梗（ききょう）は種まきや挿し木、株分けで増やすことができます。
種まきの適期は2月〜3月、挿し木の適期は5月〜6月ごろ、株分けは2月〜3月の芽出しの頃になります。
桔梗（ききょう）のまとめ
- 初夏〜初秋（6月〜9月）にかけて花を咲かせる多年草（宿根草）
- 花色は、紫、白、ピンクがある
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 自然風の庭や洋風の庭でも使える
- 日本の各地に自生していたが、現在は絶滅危惧種に指定されている
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