ブルーベリーの特徴や育て方|おさえておきたい4つのポイント

ブルーベリー

ブルーベリーはツツジ科の落葉低木。春に可愛い花を咲かせ、初夏から夏には青紫の実をつけ、秋には鮮やかな紅葉を楽しめます。大きくなっても2〜3mなので家庭でも手軽に楽しめる果樹です。

ブルーベリーは初心者にも育てやすい果樹と言われますが、その一方で育てるのが難しいと言われることも少なくありません。それは知識がないまま植えてもうまく育たないからです。

ブルーベリーの栽培にはおさえておきたいポイントがあります。それは次の4つです。

  • 酸性土壌に植える
  • 同系統の品種を2本以上植える
  • 地域にあった品種を選ぶ
  • 水切れに注意する

今回はブルーベリーの特徴や育て方をご紹介します。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

ブルーベリーの基本情報

花が咲いたブルーベリーの木

4月中旬 花を咲かせたブルーベリー

分類 落葉低木
ツツジ科
スノキ属
原産地 北アメリカ
学名 Vaccinium
花色
花期
収穫期 6〜9月中旬(品種で差がある)
樹高 1〜3m
耐寒性 品種による
耐暑性 品種による
日照 日向

 

ブルーベリーの栽培で気をつけるポイント4つ

ブルーベリー

酸性土壌に植える

ブルーベリーは酸性の土壌を好むので、土壌がアルカリ性だとうまく育ちません。

栽培するにはピートモスや鹿沼土を庭土に混ぜて、酸性土壌になるようにpHを整えるか、ブルーベリー専用の土を使います。

ブルーベリーの好む土壌pHはハイブッシュ系が4.3~ 4.7、ラビットアイ系が4.3~5.3とされています。

同系統の品種を2本以上植える

ブルーベリーは自家受粉しない(しにくい)性質なので、1本では実がなりにくい果樹です。

実の収穫が目的なら、同系統から別品種を2本以上を植える必要があります。

地域にあった品種を選ぶ

日本でよく栽培されるブルーベリーは、主に「ラビットアイ系」「ノーザンハイブッシュ系」「サザンハイブッシュ系」の三つの系統があり、その中にたくさんの品種があります。品種によって暑さに強いもの、寒さに強いものなど違いがあるので、お住まいの地域にあった品種を選ぶのが大切です。

水切れに注意する

ブルーベリーの根は浅い所にしか張りません。そのため乾燥しやすく水切れを起こしやすくなります。水が切れると花や実が落ちたり、うまく育たないことがあるので水切れには注意が必要です。

ブルーベリーの系統

ブルーベリーは系統(品種)によって耐寒性や耐暑性に違いがあるので、お住まいの地域にあった品種を選ぶのが大切です。

日本でよく栽培される主な三系統の特徴は次のようになります。

ラビットアイ系

  • 暑さに強い反面、寒さにはやや弱い
  • 関東以南での栽培に適している
  • 生育旺盛で大きく育ち、実もたくさんつく
  • 収穫は7月中旬から
  • 樹勢が強く普通の土でもある程度は育つ
  • 丈夫で初心者におすすめの系統

ノーザンハイブッシュ系

  • 冷涼地や寒冷地向きで暑さにはやや弱い
  • 関東以北での栽培に適している
  • 実が大きく味が良い
  • 収穫は6月上旬から
  • 酸性の土でないと非常に育ちが悪い

サザンハイブッシュ系

  • 温暖な地域向きで寒さにはやや弱い
  • 関東以南での栽培に適している
  • 収穫は6月中旬から
  • 酸性の土でないと非常に育ちが悪い

ブルーベリーの育て方

花が咲いたブルーベリーの木

栽培環境

日当たりと風通しが良い場所を好みます。

半日陰でも育ちますが実の収穫量は少なくなります。

西日が当たる場所は乾きやすいので、株元をバーク堆肥や藁などでマルチングして乾燥対策をしましょう。

植え付け

植え付け適期は、休眠期に入る11〜12月か3月ごろです。お住まいの地域に適した品種を選んで植えましょう。

酸性土壌以外ではうまく育たないので、市販のブルーベリーの土を使うのがおすすめです。

自作する場合は、酸度未調整のピートモスと鹿沼土を5:5の割合で混ぜたものを使います。

ブルーベリーは根の張りが浅いので、植え付け後は支柱を立てましょう。

水やり

根が浅くて、水切れを起こしやすい木なので、水やりには気をつけましょう。

春から秋は地植えでも土が乾いていたら水やりをしましょう。冬も雨が降らず乾燥するような時は水やりをします。

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

3月上旬の芽吹き前と実が大きくなる6月、落葉後にもブルーベリーの専用肥料を置き肥します。

*肥料の与えすぎは、実が少なくなったり、味が落ちる原因になるので控えめに。

剪定

剪定は落葉期の11〜12月に行います。

枝が密生すると風通しが悪くなり、害虫が発生しやすくなります。不要な枝を切り取ってすっきりとさせておきましょう。

夏越し

水切れさせないように注意しましょう。

株元に日光があたるようなら、バーク堆肥や藁でマルチングして乾燥を防ぎます。

冬越し

冬も土が凍るような地域では、バーク堆肥や藁でマルチングして凍結を防ぎましょう。

ブルーベリー

病気

灰色カビ病や斑点病が発生することがあります。見つけ次第対処しましょう。

害虫

アブラムシやハダニ、コガネムシや毛虫など、さまざまな虫が発生します。

なかでもイラガの幼虫はブルーベリーに発生しやすい毛虫で、毒棘が刺さると激痛が走り、皮膚炎を引き起こすので注意しましょう。

実を収穫するなら農薬は使いたくないものです。害虫は早めに気づいて取り除きましょう。

収穫

一般的に、ブルーベリーは栽培2年目から収穫できると言われています。

植え付けて1年目は花が咲いて結実すると株が弱ることがあるので、1年目の花は摘み取って株の生育を優先させた方が良いです。

まとめ

ブルーベリーを上手に育てるために大切なポイントは次の4つ。

  • 酸性土壌に植える
  • 同系統の品種を2本以上植える
  • 地域にあった品種を選ぶ
  • 水切れに注意する

最後までご覧いただきありがとうございました。

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