リナリア・プルプレアは、晩春から初夏に細い茎の先端に小さな花を穂状に咲かせます。
シルバーグリーンの葉と茎は細く、すらっとした草姿が繊細な印象の多年草です。
どんな植物とも馴染みが良く、色々なシーンで活躍してくれます。
花期が薔薇の時期と重なるので、薔薇の下草としても人気があります。
今回はリナリア・プルプレア(宿根リナリア)の特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
リナリア・プルプレアの基本情報
オオバコ科 ウンラン属
耐寒性多年草 冬季常緑〜半常緑
原産地 地中海沿岸(主な自生地)
学名 Linaria purpurea
花色 紫、ピンク、白
花期 5月〜7月
草丈 60cm〜1m
耐寒性 強い(マイナス20℃前後)
耐暑性 普通
日照 日向
リナリア・プルプレアの特徴
繊細な草姿
晩春から初夏にかけて小花を穂状に咲かせます。茎は地際から真っ直ぐ立ち上がり、草丈60cm〜1mになります。
シルバーグリーンの葉は細く繊細な雰囲気で、どんな植物とも合わせやすいおすすめの花です。
草丈が高いので、鉢植えより地植え向きです。
短命な多年草
リナリア・プルプレアは多年草ですが、株の寿命は3年ほどと短命です。
毎年確実に楽しみたいなら、種をとっておいて秋に種まきしましょう。こぼれ種でも増えますが、色によって発芽には差があります。
花色は3色
リナリア・プルプレアの花色は紫、ピンク、白があります。花色によっって若干性質が異なります。
- 紫:いちばん丈夫で、こぼれ種でよく増えます
- ピンク:多少こぼれ種で増えます
- 白:四季咲き性があり秋も咲きます。こぼれ種では増えにくいです
リナリア・プルプレアの育て方
栽培環境
日当たり、水はけ、風通しの良い環境を好みます。
高温多湿には弱いので、風通しの良い涼しい場所が理想的です。
水やり
多湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理します。
鉢植えの場合は、用土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりしましょう。
地植えの場合は、根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。
肥料
肥料はあまり必要としません。
冬を越した苗は、春の芽出しの頃に緩効性化成肥料を与えましょう。
植え付け
適期は3〜4月と10〜11月です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、植え付け場所の水はけが悪いようなら、掘り上げた土に腐葉土とパーライト、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込み水はけの良い環境を作って植え付けます。
手入れ
咲き終わった花穂は脇芽の上で切り取りましょう。
これを繰り返すことで次々と花が上がってきます。
夏越し
高温多湿に弱いので、7月に入ったら切り戻しておくと夏越しが楽です。
夏も少し花が咲きますが、真夏は花を咲かせない方が株が弱りません。遅くても梅雨明けまでには地際20cmくらいで切り戻しておきましょう。
もしも夏に枯れても、環境が合えばこぼれ種が秋になって発芽することがあります。夏越しが不安なら、種をとっておいて秋に種まきすることもできます。
冬越し
冬になると、その年に伸びた花茎は枯れてきます。
株元に新しい芽が出てくるので、この芽を残して古い茎は全て地際で切り戻しておきましょう。
病害虫
病気
苗が小さいうちは立ち枯れ病に注意が必要です。過湿にならないように、やや乾燥気味に育てましょう。
害虫
アブラムシやハモグリバエ発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
*我が家ではアブラムシよりカメムシがよくついています。
カメムシが原因で枯れたことはありませんが、リナリアにとっては何の得にもならないのでカメムシを見かけたら駆除してくださいね。
増やし方
種まきで増やせます。種まきの適期は9〜10月です。
紫やピンクの花を咲かせる品種は、環境が合えばこぼれ種で増えます。
まとめ
- リナリア・プルプレアは寿命が3年ほどの短命な多年草
- すらっとした草姿と小花はどんな植物とも調和する
- 草丈が高くなるので地植えがおすすめ
- 花色は紫、ピンク、白の3色(紫は強健、白は秋にも咲く)
- 日当たり、水はけ、風通しの良い場所を好む
- こぼれ種で増える(花色によって差がある)
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