バコパは這うように広がる株に小さな花を咲かせる多年草。
茎が柔らかく枝垂れるように咲くので、寄せ植えやハンギングバスケットに人気の植物です。
花の色は白・ピンク・薄紫で、八重咲きや斑入り葉の品種もあります。
バコパは多年草ですが、高温多湿や寒さに弱いので、夏越し・冬越しには注意が必要です。
今回はバコパの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
バコパの基本情報
オオバコ科 ステラ属
多年草
原産地 アフリカ
学名 Sutera
開花期 3〜6月と9〜11月
花色 白・ピンク・薄紫
草丈 10〜20cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
日照 日向
バコパの特徴
バコパは、地面を這うように横に広がり、こんもりと茂った株に直径1〜1.5cmの小さな花を咲かせます。
花の色は白・ピンク・薄紫で、八重咲きや斑入り葉の品種もあります。
花の時期は夏を除く3月〜11月。
枝垂れるように咲くので、ハンギングバスケットや寄せ植えの縁取りに最適です。
バコパは多年草ですが、夏の高温多湿に耐えられず枯れることがよくあります。
また冬の寒さや霜も苦手で、耐寒温度は0℃程度。環境によっては戸外で冬を越せません。
夏越し・冬越しにこだわらず、一年草のつもりで育てるのも気楽で良いかと思います。
バコパの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。
夏の高温多湿や冬の寒さが苦手なので、鉢植えで育てるのがオススメです。
春や秋は日当たりの良い場所で、夏は半日陰で、冬は南向きの軒下か明るい室内で管理します。
バコパは株元が蒸れやすいので、地植えならば一段高くなった花壇の縁で、夏の西日が当たらない場所に植え付けましょう。
水やり
多湿と極端な乾燥は苦手です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨に任せますが乾燥するようなら水やりします。
肥料
鉢植えの場合は、開花中は定期的に肥料を与えます。緩効性化成肥料を置き肥するか、10日おきくらいに薄めた液体肥料を与えます。
ただし、夏は肥料を与えないでください。
地植えの場合は、植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料は不要です。
植え付け・植え替え
適期は春と秋になります。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り起こした土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
植え替え
鉢植えの場合は、年に一度ひと回り大きな鉢に植え替えます。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
手入れ
摘心
苗が小さいうちに2〜3回摘心すると枝数が増え、こんもりとした株になり、たくさんの花を咲かせます。
*摘心は枝の先端を摘み取る作業こと。先端の芽を摘むと、その下の節の脇芽が伸びて枝数が増えます。
花がら摘み
咲き終わった花がらは早めに摘み取ります。
花がらを摘み取ることで病気の発生を予防することができます。
切り戻し
草姿が乱れた時、花上がりが悪くなった時は半分くらいの丈で切り戻しましょう。
しばらくすると、こんもりと茂り、たくさんの花を咲かせてくれます。
夏越し
高温多湿に弱いので、梅雨の間に3分の1くらいまで切り戻して、夏の間は半日陰で管理します。
地植えの場合も同じように切り戻します。
夏の間は肥料を与えないようにしましょう。
冬越し
寒さにやや弱く、耐寒温度は0℃程度です。霜に当たると傷んだり、枯れてしまうこともあります。
鉢植えは南向きの霜が当たらない軒下に移動しましょう。
最低気温が毎日マイナスになるような地域では、軒下でも冬越しは難しいので、冬は室内の明るい場所に取り込むのが安心です。
病害虫
コナジラミやアブラムシが発生することがあります。
見つけ次第駆除しましょう。
増やし方
種まきと挿し木で増やすことができます。
種まきの適期は3〜5月。
挿し木の適期は5〜6月と9〜10月。
バコパは発根が良く挿し木で増やしやすい植物ですが、挿し穂は枝先ではなく株元に近いしっかりとした茎を使うのがオススメです。
まとめ
- 這うように広がり、小さな花をたくさん咲かせる
- 花色は白・ピンク・薄紫で、八重咲きや斑入り葉品種もある
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 地植えより鉢植えがオススメ
- 多年草だが、夏越し・冬越しが難しい
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