ロシアンセージの育て方|花期が長く初心者にもおすすめ

真夏も元気なロシアンセージ

ロシアンセージという植物をご存知ですか?

シルバーグリーンの葉に青紫の花がとても美しい多年草。

葉や茎はミントに似た爽やかな香りがあります。

7月〜10月と長期間にわたって花を咲かせ、丈夫で育てやすいので初心者の方にもおすすめです。

今回は、花も葉も美しいロシアンセージの特徴や育て方を紹介したいと思います。

ロシアンセージの基本情報

シソ科  ペロフスキア属

耐寒性多年草(半低木) 冬期落葉

 

原産地  中央アジア ヒマラヤ西部

開花期  7月〜10月

花色   青紫 

草丈   60〜150cm

葉張り  60〜90cm

耐寒性  強い (−20度)

耐暑性  強い (高温多湿には弱いので夏は風通しよく

日照   日向

 

ロシアンセージの特徴

ロシアンセージとアメリカテマリシモツケ・ディアボロ

5月の花壇から 後ろの銅葉の植物はアメリカテマリシモツケ・ディアボロ

美しい青紫の花

ベルベットのような質感の青紫の小花を多数咲かせます。

花茎はよく分岐してたくさんの花をつけ、かなりのボリュームになります。

遠くから見ると、紫色の煙のようなふんわりとした雰囲気です。

鑑賞価値が高いシルバーグリーンの葉

葉はシルバーグリーンで美しく、茎は繊細な毛が生えていて白く見えます。

美しい葉は、花の咲かない時期も鑑賞価値が高く、庭に彩りを添えてくれます。

銅葉の植物と組み合わせると、とってもお洒落な雰囲気を演出してくれますよ♪

葉茎にはミントに似た爽やかな香りがあるのも嬉しいですよね。

大きく育ちますが、繊細で柔らかな印象の植物です。

開花期が長い

開花期が7月〜10月と長く、真夏も勢いが衰えません。

夏に花が休む多年草が多い中、たくさん花を咲かせてくれるのは嬉しいですよね!

性質が強健で育てやすい

暑さ寒さに強く、病害虫もほとんど見られず、手もかからず育てやすいです。

初心者にもおすすめです。

ロシアンセージの葉

春 芽吹いて10日目 茎が白く見えるのは繊細な毛が生えているため

満開のロシアンセージ

9月のロシアンセージ 後ろのアーチは夏雪カズラ


ロシアンセージの育て方

栽培環境  

日当たりと水はけの良い場所が適しています。

高温多湿にやや弱いので、風通しの良い場所で育ててください。

西日にも強いです!
我が家では西日が当たる場所に植えていますが、問題なく育っています。

水やり 

過湿な環境は苦手で、水の与え過ぎで根腐れを起こすので気をつけてください。

鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は降雨のみでほぼ大丈夫です。

肥料 

   
地植えの場合は不要です。

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。

ロシアンセージの自生地は岩場や荒地なので、あまり肥料を必要としません。
肥料を与えすぎると大きくなり過ぎて倒れやすくなります。

花壇の中のロシアンセージ

銅葉の植物と相性が良い

植え付け  

3〜5月と9〜10月が適期です。

用土は水はけの良いものを選びましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土でも育ちますが、ハーブの土や山野草の土も良いです。

地植えの場合は、腐葉土や堆肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。

植え替え

3〜5月と9〜10月が適期です。

鉢植えは、1〜2年に一度ひと回り大きい鉢に植え替えます。

地植えの場合は、植え替える必要はありません。

手入れ 

春に丈を半分までに切り戻しておきます。

こうすると枝数が増え、開花期に草姿がまとまります。
枝数が増えたぶん花もたくさん咲きます。
*切り戻すタイミングは新芽が20〜30cmくらいに伸びた頃です。

夏にひと通り咲き終わったら、丈を半分まで切り戻します。

切り戻しておくと秋に綺麗な草姿で、たくさんの花を咲かせてくれます。

秋に花が終わったら、同じように切り戻し株を休ませましょう。

冬に入る頃には、3〜4節残して地際で切り戻しておきます。

ちょっと勇気が入りますが、心配は入りません。春には芽吹きます。

切り戻しておくと春の草姿が整います。

真夏も元気なロシアンセージ

真夏の庭から

夏越し

高温多湿がやや苦手です。 

混み合った枝は透かすように剪定して風通しよくしてください。

ひと通り花が咲き終わったら、草丈の半分くらいで切り戻すと再び秋に姿よく咲きます。

冬越し

耐寒温度は−20度くらい。
寒さにはとても強いので特別な対策はいりません。

落葉後に3〜4節くらい残して刈り込みます。

冬の間は枯れ木のようになっていてますが、春になったら芽吹いてくるので大丈夫!

ロシアンセージ

5月の花壇から

増やし方 

挿し木で増やせます。

5〜7月に、木質化していない若い茎を選んで挿し木をします。

発根率は高くないので、多めに挿しておくことをお勧めします。

*よほど環境が合えば、こぼれ種が発芽することがあります。
我が家では数回こぼれ種が育っています。

病害虫 

病気はほとんど見られません。

害虫はハダニがつくことがあります。

ハダニは高温乾燥の環境で発生し、葉の裏に寄生して栄養を吸い取り植物を弱らせます。

ハダニがいると最初は葉の表に小さな白い斑点ができます。
この時期に気づけば、葉の裏から水をかけてハダニを洗い流すことで駆除できます。

これで駆除できない場合は薬剤を散布して退治してください!

まとめ

  • シルバーグリーンの葉に青紫の花が美しい
  • 初夏〜秋まで長い間花を咲かせる
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 定期的な切り戻しで草姿よく、たくさんの花を咲かせることができる
  • 一度植えると毎年花を咲かせる多年草(半低木)

いかがでしたか?

ロシアンセージの魅力が伝わったでしょうか?

私のおすすめの多年草ベスト10に入るロシアンセージ!

よかったら育ててみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。