エリゲロンの仲間は何種類かありますが、一般的に流通する品種は写真の「エリゲロン・カルビンスキアヌス」です。
野菊のような小花を春から晩秋まで長期間咲かせ、ナチュラルガーデンに人気です。
ふんわりと咲きながら広がっていくので花壇の縁取りやグランドカバーにも最適。
一度植えるとこぼれ種でよく増え、性質も丈夫で初心者にもオススメです。
今回はエリゲロンの特徴や育て方を紹介します。
もくじ
エリゲロンの基本データ
![エリゲロンの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/addbe7972c00b6fbe8cc8c724c098bba-1024x683.jpg)
5月の庭から
キク科 エリゲロン属
耐寒性多年草/冬期落葉種
原産地 北アメリカ〜中央アメリカ
学名 Erigeron karvinskianus
別名 源平小菊 洋種アズマギク
花色 白〜ピンク
花径 約1.5cm
花期 4月〜11月
草丈 15〜40cm
葉張り 40cm
耐寒性 強い(マイナス15℃)
耐暑性 強い
日照 日向
エリゲロンの特徴
![エリゲロン・カルビンスキアヌスの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_0589_Original-1024x683.jpg)
5月の庭から
エリゲロンの仲間は何種類かありますが、園芸用として流通するのは写真の『エリゲロン・カルビンスキアヌス』です。
花色が変化する
エリゲロンは1.5cmほどの小菊のような花を咲かせます。
花は咲き始めが白で、咲き進むとピンクに変化し、2色咲きのような感じになります。
花期が長い
花期は春から晩秋までと長く、冬以外は咲いている印象があります。
草姿が乱れた時は株元で切り戻せば、ひと月もたたないうちに再び咲き始めます。
グランドカバーにおすすめ
エリゲロンは茎も葉も細く、ふんわりと軽やかな草姿が魅力で、植栽のつなぎ役にぴったりです。
グランドカバーやアプローチ沿い、花壇の手前に植えるのにもオススメです。
こぼれ種で増える
一度植えるとこぼれ種でどんどん増えます。
レンガやコンクリートの隙間からも発芽します。
丈夫で育てやすい
暑さ寒さに強くとても丈夫。
病気もほとんどなく、害虫はアブラムシがつく程度です。
|
エリゲロンの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い、やや乾燥気味の環境を好みます。
半日陰でも育ちますが花上がりは少なくなります。
ジメジメした場所ではうまく育ちません。
水やり
エリゲロンはやや乾燥気味を好みます。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりしてください。
地植えの場合は、ほぼ降雨に任せます。
植え付け・植え替え
真夏と真冬を除けばいつでも可能です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、腐葉土などを混ぜて水はけの良い環境を作ると生育が良いです。
植え替え
エリゲロンは生育が旺盛です。
鉢植えの場合は、毎年ひと回り大きい鉢に植え替えるか株分けします。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。
![エリゲロンの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/f9fd659da01892ac52cc97e70504d098-1024x683.jpg)
6月の庭から
肥料
あまり肥料を必要とする植物ではありません。
肥料が多いと葉ばかり繁って花が少なくなってしまいます。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を控えめに与える程度で充分です。
地植えには肥料はいりません。
手入れ
花がひと通り咲き終わったら株元でバッサリと切り戻します。
伸びすぎて草姿が乱れた時も株元で切り戻せば、ひと月も経たないうちに花を咲かせてくれます。
切り戻しは一年中いつでも、何度でも出来ます。
![エリゲロン・カルビンスキアヌスの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/919e4b0b9ce3f0fcf33b0ed6d2a9e02f-1024x683.jpg)
レンガの隙間でこぼれ種から育った株
夏越し
エリゲロンは高温多湿が苦手で、梅雨時期に傷みやすい植物です。
梅雨に入ったら短く切り戻して風通し良くしておきましょう。
冬越し
冬になって花が咲かなくなったら地際で切り戻しておきます。
⬇️こんな感じにバッサリと。
![切り戻したエリゲロン・カルビンスキアヌス](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/e457f2dea7e306d566d362cd998429b4-1024x661.jpg)
レンガの隙間でこぼれ種から育ったエリゲロン
暖地では常緑で越冬しますが、冬の間に切り戻しておくと春にきれいに咲き揃います。
寒冷地では地上部は枯れますが、春にはまた芽吹いてきます。
病害虫
気温が上がって暖かくなると、アブラムシがつくことがあります。見つけ次第駆除してください。
農薬を使いたくない時はバッサリと切り戻すのもオススメです。
病気はほとんどありません。
増やし方
種まき・挿木で増やせます。
種まきの適期は、3〜4月と9〜10月です。(寒冷地の種まきは春)
挿し木の適期は、5月〜6月と9月〜10月になります。
こぼれ種でよく増えます。
一度植えるとこぼれ種で増えるので、わざわざ増やす必要はないくらいです。
こぼれ種が発芽した苗の移植は簡単です。サクッと掘り起こして植え替えてください。
![こぼれ種から育ったエリゲロンの大株](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/01/IMG_8786-1024x715.jpg)
レンガの隙間で発芽した株 葉張り50cmあります
▼こぼれ種で増える植物はこちらの記事で紹介しています。
まとめ
- こぼれ種で勝手に増えてくれる多年草
- 花は咲き進むにつれて、白からピンクへと変化する
- 花期は4月〜11月と長い
- 日当たりと水はけの良い、やや乾燥気味の場所を好む
- 切り戻しで何度でも花を咲かせる
- グラウンドカバーにおすすめ
- 初心者にも簡単に育てられる
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
[…] エリゲロンとは?|特徴や育て方!|こぼれ種でどんどん増えます […]
[…] エリゲロン(源平小菊)の育て方 […]