シレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)は暑さ寒さに強い丈夫な多年草。
真っ白な小花が爽やかで、どんな庭にも合う自然な雰囲気を持っています。
放任でも良く枝分かれし、たくさんの花を咲かせてくれます。
ただ残念なことに、花は夜開性で昼間は咲きません。
今回はシレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)の特徴や育て方を紹介します。
もくじ
シレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)の基本情報
ナデシコ科 マンテマ属
耐寒性多年草(冬季常緑〜半常緑)
原産地 ヨーロッパ
学名 Silene latifolia
別名 マツヨイセンノウ、ヒロハノマンテマなど
花色 白
花期 春〜秋
草丈 40〜60cm
株張り 40〜60cm
耐寒性 強い(−20度前後)
耐暑性 強い
日照 日向〜やや半日陰
シレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)の特徴
春になると2cmほどの真っ白な花を次々と咲かせます。
残念なことに花は夜開性で、夕方薄暗くなると開花して翌朝にはだんだんと閉じていきます。
なので、咲いている姿は夕方から朝の間しか見ることができません。
*開花時の花はムスクのような香りを放つという情報もありますが、我が家のホワイトキャンピオン は香りません。
茎は直立して良く分枝し、自然とこんもりとした草姿になります。
ただ、節と節の間が長いので風や雨で草姿が乱れやすいです。
草丈が高くなると何かしらの支えが必要になる場合があります。
シレネ ラティフォリアは寒さだけでなく暑さにも強い品種で、とても丈夫で一度植えると毎年花を咲かせてくれます。
環境が合えばこぼれ種でどんどん増えます。
*地域によっては冬越しして翌夏に枯れる2年草として扱われる場合もあります。
シレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)は雌雄異株で人間のような染色体を持ち、染色体研究の対象物とされています。
画像のシレネは雄花です。
雌花は(画像がないのですが)花の中心に細くて白い花柱が5本立っているのが特徴です。
パッと見ただけでは雄花と雌花の違いは気になりません。
シレネ ラティフォリア(ホワイトキャンピオン)の育て方
栽培環境
日向〜やや半日陰で風通しと水はけの良い環境を好みます。
酸性土壌は苦手です。
根の成長が早く、大きな株に育つので地植え向きです。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降雨に任せます。
*日当たりが悪かったり土壌の水分が多いと、茎がしっかりせず倒れやすいです。
肥料
植え付け時に緩効性化成肥料を施しておけば、追肥はほぼ不要です。
植え付け・植え替え
適期は春と秋です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。酸性土壌は苦手なので苦土石灰を少量すき込んで土を中和しておきます。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます
植え替え
根の成長が旺盛です。
鉢植えの場合は根詰まりするようなら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
地植えでは植え替えの必要はありませんが、大きな株になったら春か秋に株分けして植え替えできます。
手入れ
ひと通り咲いて株が乱れてきたら、半分から三分の一くらいの丈で切り戻すと、2週間くらいで再び姿良く花を咲かせてくれます。
夏越し
暑さに強いので特別な対策はいりません。
冬越し
寒さに強いので特別な対策はいりません。
冬には地際で切り戻しておきましょう。
病害虫
新芽にアブラムシがつくことがあります。見つけ次第駆除してください。
増やし方
種まき、株分けで増やせます。
環境が合えばこぼれ種でも増えます。
種まきの適期は3月と9月〜10月ごろです。
発芽はとても良いです。
株分けは春か秋が適期です。
ワンシーズンでかなり大きな株になるので、春に植え付ければ秋には株分けできます。
まとめ
- 春から秋にかけて白い花を咲かせる多年草
- 夜開性で花は夕方に咲いて翌朝にはしおれる
- 分枝が良く放任でこんもりと茂る
- 暑さ寒さに強く丈夫な品種
- 雌雄異株で雄花と雌花があるが見た目は気にならない
最後までご覧いただきありがとうございました。
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