セリンセ・マヨールは、南ヨーロッパの地中海沿岸地域を主な原産地とするムラサキ科の一年草。
シルバーグリーンの葉に、濃い青紫色の花がうつむくように咲き、独特の雰囲気があります。
一年草ですが、一度植えればこぼれ種でよく増え翌年も花が楽しめます。
比較的珍しい花ですが、最近はタネや苗がネット通販で手に入り易くなりました。
今回はセリンセ・マヨールの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
セリンセ・マヨールの基本情報
ムラサキ科 セリンセ属
一年草
原産地 ヨーロッパ
学名 Cerinthe major ‘Purpurascens’
別名 キバナノルリソウ
花色 紫、黄
花期 4月〜5月
草丈 60cm前後
耐寒性 普通(-3℃)
耐暑性 弱い
日照 日向からやや半日陰
セリンセ・マヨールの特徴
春になると濃い青紫色の花がうつむいたように咲く、神秘的な雰囲気の一年草です。
葉はシルバーグリーンで、新葉には白い斑点が入るのが特徴です。
基本種は黄色い花を咲かせますが、日本では濃い青紫色の花を咲かせる‘プルプレッセンス’が主に流通しています。
暑さに弱いので、夏までには枯れます。
耐寒温度はマイナス3度程度で、霜や雪には対策が必要です。
*セリンセは長日植物で、日照時間が一定以上にならないと花が咲きません。
セリンセ・マヨールの育て方
栽培環境
日向〜やや半日陰の水はけの良い場所を好みます。
多湿は苦手なので乾燥気味に育てます。
ただし、株が大きくなってきたら乾きやすくなるので、水切れに気をつけてください。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたたっぷりと水やりします。
地植えではほぼ降雨に任せます。
春先に乾燥が続くような時は水やりします。
肥料
肥料を欲しがる植物です。
肥料が足りないと下葉が黄色くなったり生育が衰えます。
植え付け時には長く効く緩効性化成肥料を施し、花が咲き始めたら即効性の液体肥料を10日に一回程度与えましょう。
植え付け・植え替え
植え付け
植え付け適期は早春と秋です。
鉢植えは草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作って植え付けます。
植え替え
暑さに弱く夏までに枯れるので植え替えの必要はありません。
手入れ
花がらを摘み取るくらいです。
放っておいても自然と分岐して、こんもりとした草姿に育つので手がかかりません。
夏越し
暑さに弱い一年草です。夏までには枯れます。
冬越し
耐寒温度はマイナス3度程度で、寒さにはあまり強くありません。
霜に当たると傷むので、不織布で霜除けしましょう。
強い霜が降りるような地域では、春に苗を購入して植え付けるのが無難です。
*我が家は冬は最低気温がマイナス5度まで下がる地域ですが、夜間は不織布をかけて地植えで冬を越しています。
病害虫
ほとんど見られません。
葉に不規則な白い斑点が出ますが、葉の特徴で病気ではありません。
増やし方
種まきで増やせます。
種まきの適期は10月です。
まとめ
- 濃い青紫色の花が神秘的な秋まき一年草
- 4〜5月に花を咲かせ、夏までには枯れる
- 水のやりすぎに注意
- 肥料を欲しがる
- 霜や雪には弱いので暖地以外では3月に苗を植えるのが無難
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