ユーパトリウム・セレスチナムは、キク科の宿根草。アゲラタムに似た花を、初夏から秋まで途切れることなく咲かせます。
暑さに強く夏越しも容易で、一度植えると地下茎で増え、毎年花を咲かせてくれます。とても丈夫で初心者にも育てやすい宿根草です。
今回はユーパトリウム・セレスチナム(青色フジバカマ)の特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
ユーパトリウム・セレスチナムの基本データ
分類 | 耐寒性多年草(宿根草) |
科 | キク科 |
属 | コノクリニウム属 |
原産地 | アメリカ南東部 |
学名 | Conoclinium coelestinum |
別名 | 青色フジバカマ、西洋フジバカマ、コノクリニウム |
花色 | 青紫、白 |
花期 | 7月〜10月 |
草丈 | 60cm前後 |
葉張り | 40cm以上 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜半日陰 |
ユーパトリウム・セレスチナムの特徴
ユーパトリウム・セレスチナムは、キク科コノクリニウム属の宿根草。
アゲラタムに似た花を初夏から秋まで長期間咲かせ続けます。花色は青紫と白がありますが、主に流通するのは青紫です。
草丈は60cm前後で、良く分枝してこんもりとした草姿になり、たくさんの花を咲かせます。
耐寒性・耐暑性が強く、痩せ地でも育ち、放任でよく広がり、初心者にも育てやすい宿根草です。
冬の間は地上部が枯れ、地下茎で冬を越し、春になるとまた新芽きます。
地下茎でどんどん増えますが、増えすぎても抜くのは簡単です。
ユーパトリウム・セレスチナムは青色フジバカマ、西洋フジバカマとも呼ばれますが、フジバカマと大きく違うのは花期の長さです。
- ユーパトリウム・セレスチナムの花期は7月〜10月
- フジバカマの花期は9月〜10月
ユーパトリウム・セレスチナムの育て方
栽培環境
ユーパトリウム・セレスチナムは、日当たりと水はけの良い環境が最適ですが、半日陰や痩せ地でも育ちます。
西日が当たる場所でも育ちます。ただし、西日が当たる場所は乾燥しやすいので、水切れには気をつけてください。
地下茎でどんどん増えて広がっていくので、あらかじめ広い場所に植えましょう。
*どちらかというと地植え向きの植物です。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いてしまえば水やりの必要はありません。しかし、ユーパトリウム・セレスチナムは根が浅いために、水はけが良すぎる場所や西日が当たる場所では水切れすることがあります。そのときは水やりをしましょう。
肥料
ユーパトリウム・セレスチナムは、痩せ地でも良く育つので、あまり肥料を必要としません。
多肥にすると草丈が高くなって倒れやすくなります。生育が悪い時のみ緩効性化成肥料を少量与えます。
植え付け・植え替え
ユーパトリウム・セレスチナムの植え付け・植え替え適期は春と秋です。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥をすき込んで水はけの良い環境を作ります。
植え替え
根詰まりしやすいので、鉢植えは1年に1度はひと回り大きい鉢に植え替えます。
地植えの場合は植え替え不要です。
手入れ
咲き終わった花がらが気になるようなら切り取ります。
地下茎でどんどん増えるので、不要な芽はそのつど抜きましょう。(簡単に抜けます)
夏越し
ユーパトリウム・セレスチナムは、暑さに強いので特別な対策はいりません。
水はけの良すぎる場所や、極端に乾燥する環境では水切れに注意しましょう。
冬越し
ユーパトリウム・セレスチナムは、冬に地上部が枯れたら地際で切り戻しておきます。
寒さに強いので特別な防寒対策は不要です。多少土が凍るような場所でも問題なく冬を越します。
病害虫
病気
夏から秋への季節の変わり目にうどん粉病にかかりやすいので、早めに見つけて対処しましょう。
害虫
アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけしだい駆除してください。
特に夏の高温乾燥の時期はハダニが発生しやすくなります。ハダニは葉の裏に発生するので、水やりの際には葉の裏にも水をかけて、ハダニが増えるのを防ぎましょう。
大量に発生したら薬剤で駆除しましょう。
増やし方
ユーパトリウム・セレスチナムは、株分けと挿し木で増やせます。
株分けの適期は3月〜4月か10月ごろ、挿し木の適期は5月〜6月です。
地下茎でとても良く増えるので、これを掘り上げて植え替えるのがいちばん簡単です。
よく似た植物『ユーパトリウム・チョコラータ』
よく似た花を咲かせる植物に、褐色の葉が美しい『ユーパトリウム・チョコラータ』があります。
この植物の正式名称は『アゲラティナ・アルティッシマ・チョコラータ』ですが、『ユーパトリウム・チョコラータ』の名前で流通しています。そのため『ユーパトリウム・セレスチナム』の色違いと間違われることがあります。しかし実際は全く別の植物です。
いちばんの違いは花期の長さで、『ユーパトリウム・セレスチナム』は約4ヶ月と長期間咲きますが、『ユーパトリウム・チョコラータ』はひと月足らずしか咲きません。
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まとめ
- 初夏から秋まで長期間花を咲かせる宿根草
- 丈夫で初心者にも育てやすい
- 花色は青紫と白がある
- よく分枝して自然とこんもりとした草姿になる
- 地下茎でどんどん増えるので植え付け場所には注意が必要
最後までご覧いただきありがとうございました。
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