青色フジバカマ、西洋フジバカマとも呼ばれるユーパトリウム・セレスチナム。
ユーパトリウム・セレスチナムは、アゲラタムに似た花を、初夏から秋まで途切れることなく咲かせる宿根草。
とても丈夫な植物で、一度植えると地下茎で増え、毎年花を咲かせてくれます。
暑さに強く、夏越しが容易で初心者にも育てやすい宿根草です。
この記事ではユーパトリウム・セレスチナムの特徴や育て方を紹介します。
ユーパトリウム・セレスチナムの基本データ

9月の庭から
キク科 コノクリニウム属
耐寒性多年草 冬季落葉種
原産地 アメリカ南東部
学名 Conoclinium coelestinum
別名 青色フジバカマ、西洋フジバカマ、コノクリニウム
花色 青紫、白
花期 7月〜10月
草丈 60cm前後
葉張り 40cm以上
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
ユーパトリウム・セレスチナムの特徴
ユーパトリウム・セレスチナムは、キク科コノクリニウム属の宿根草。
アゲラタムに似た花を初夏から秋まで長期間咲かせ続けます。
花色は青紫と白がありますが、主に流通するのは青紫。
草丈は60cm前後で、良く分枝してこんもりとした草姿になり、たくさんの花を咲かせます。
耐寒性・耐暑性が強く、痩せ地でも育ち、放任でよく広がり、初心者にも育てやすい宿根草です。
冬の間は地上部が枯れ、地下茎で冬を越し、春になるとまた新芽きます。
地下茎でどんどん増えるので広がっても良い場所に植えましょう。
ユーパトリウム・セレスチナムは青色フジバカマ、西洋フジバカマとも呼ばれますが、フジバカマと大きく違うのは花期の長さです。
- フジバカマの花期は9月〜10月
- ユーパトリウム・セレスチナムの花期は7月〜10月
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ユーパトリウム・セレスチナムの育て方

9月中旬の庭から
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境が最適ですが、半日陰や痩せ地でも育ちます。
西日が当たる場所でも育ちます。
(夏の水切れには気をつけてください)
水やり
水はけが良すぎる場所や、西日が当たる場所では、夏に水切れして萎れてしまうことがあります。
地植えの場合は降雨に任せますが、水切れしやすい場所では様子を見て水やりしてください。
鉢植えの場合は用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

9月の庭から
肥料
痩せ地でも良く育つので、あまり肥料を必要としません。
多肥にすると草丈が高くなって倒れやすくなります。
生育が悪い時のみ緩効性化成肥料を少量与えます。

初夏の庭から
植え付け・植え替え
適期は春と秋。
植え付け
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土をすき込んで水はけの良い環境を作ります。
地下茎でどんどん増えて広がっていくので、あらかじめ広い場所に植えましょう。
植え替え
生育旺盛なので、鉢植えは1年に1度はひと回り大きい鉢に植え替えます。
地植えの場合は植え替え不要です。

9月の庭から
手入れ
咲き終わった花がらが気になるようなら切り取ります。
地下茎でどんどん増えるので、不要な芽はそのつど抜きましょう。(簡単に抜けます)
夏越し
暑さには強いので特別な対策はいりません。
水はけの良すぎる場所や、極端に乾燥する環境では水切れに注意しましょう。
冬越し
地上部が枯れたら地際で切り戻しておきます。
寒さに強いので対策なしで冬越しできます。
多少土が凍るような場所でも問題なく冬を越します。

8月の庭から
病害虫
アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけたら駆除してください。
特に夏の高温乾燥の時期はハダニが発生しやすくなります。
ハダニは葉の裏に発生します。
水やりの時に葉の裏に水をかけることで、ハダニが増えるのを防ぐことができます。

8月の庭から
増やし方
株分けと挿し木で増やせます。
株分けの適期は3月〜4月か10月ごろ、挿し木の適期は5月〜6月です。
地下茎でとても良く増えるので、これを掘り上げて植え替えるのがいちばん簡単です。
よく似た花を咲かせる植物
よく似た花を咲かせる植物に『ユーパトリウム・チョコラータ』があります。
この植物は『アゲラティナ・アルティッシマ・チョコラータ』というのが正式名称ですが、『ユーパトリウム・チョコラータ』の名前で流通しています。
そのため『ユーパトリウム・セレスチナム』の色違いと間違われることが多いのですが、実は全く別の植物です。
いちばんの違いは花期の長さで、『ユーパトリウム・セレスチナム』は約4ヶ月と長期間咲きますが、『ユーパトリウム・チョコラータ』はひと月足らずしか咲きません。
『ユーパトリウム・チョコラータ』の花期は短いのですが、褐色の葉が特徴でカラーリーフとして重宝されます。

シックな葉色に白い花が映えます

開花は9月中旬ごろ
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まとめ
- 初夏から秋まで長期間花を咲かせる宿根草
- 丈夫で初心者にも育てやすい
- 花色は青紫と白がある
- よく分枝して自然とこんもりとした草姿になる
- 地下茎でどんどん増えるので植え付け場所には注意が必要
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