清澄白山菊という植物をご存知ですか?
黒みがかった紫色の細い茎と、薄紫の花が可愛い小菊です。
多年草なので、一度植えると毎年花を咲かせてくれます。
今回は、清澄白山菊を4年間育てた経験から、その特徴や魅力、育て方などを紹介したいと思います。
もくじ
清澄白山菊の基本情報
キク科 シオン属
耐寒性/多年草
別名 清澄紺菊(キヨスミコンギク)
花色 薄い紫
開花期 10月〜11月
草丈 30〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
清澄白山菊の特徴
![清澄シラヤマギクの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/01/kiyosumisirayamagiku.jpeg)
11月初旬の庭
繊細な印象の花と草姿
花期は10月〜11月。
黒みがかった紫色の細い茎の先に、薄紫の小さな花を咲かせます。
咲き始めの花は、白地に薄紫の微妙な色合でとても美しいです。
細い茎はよく分枝し、葉は濃い緑色で少し切れ込みが入ります。
草姿がひょろひょろとしていて繊細な印象です。
この草姿も清澄白山菊の魅力です!
育てやすい
手がかからず、丈夫でよく増え育てやすい植物です。
初心者にもおすすめです。
地下茎でよく増える
いったん根付くと地下茎で増えます。
とても丈夫でどんどん増えるので、増え過ぎに注意が必要なくらいです。
清澄白山菊の育て方
![満開の清澄シラヤマギク](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_7715.jpg)
11月の庭から
栽培環境
日向から半日陰で水はけの良い土壌を好みます。
水やり
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は降雨に任せますが、真夏に乾燥するようなら水やりしてください。
植え付け・植え替え
植え付け
適期は3月〜5月ですが、真夏と真冬以外は植え付け可能です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土か、赤玉土(小粒)7、腐葉土3の割合の配合土に植え付けます。
地植えの場合は、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込みます。
元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込んでください。
植え替え
真夏と真冬を除けば植え替えできます。
茂っている株を植え替える場合は、草丈を半分以下に切り戻します。
生育旺盛で根詰まりしやすいので、鉢植えは毎年植え替えます。
ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けしてください。
菊は同じ場所で育てていると、病気や害虫の被害を受けやすくなったり、花が咲かなくなるという説もあって、1〜2年に一度は他の場所に植え替えるのが良いようです。
実は私の庭では、植えて3年目から同じ害虫の被害を受けています。
茎の先端から5cmくらいの所から萎れてしまう症状が出ています。
全ての茎が被害にあっているわけではないので、秋に花は咲いていますが、同じ場所で育てているのが原因なのかもしれません。
肥料
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
地植えの場合は、植え付け時以外は肥料は不要です。
手入れ
5〜6月に草丈の半分くらいで切り戻しておくと、枝数が増え秋にたくさんの花を咲かせます。
花が終わって地上部が枯れ始めたら、株元で切り戻しておきます。
夏越し
暑さに強いので対策は不要です。
我が家の庭では、南向きの花壇に植えています。
夏は午後の4時ごろまで日が当たりますが、問題なく育っています。
冬越し
寒さに強く戸外で冬を越します。
初冬に地上部が枯れてきたら、株元で切り戻します。
*株元の新芽は残して、古い茎だけ切ってください。
![花が終わった清澄白山菊](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/4dc2fa20cecaa0638f3c40b6f422f221-1024x908.jpg)
1月になると、枝はすっかり枯れてしまいました
![清澄シラヤマギクの冬芽](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/12/7a6c76b9abcd90283c325d504f208985-1024x793.jpg)
枯れた枝の下では冬芽が元気に育っていました
病害虫
暖かくなってくると、アブラムシやハダニが発生することがあります。
早めに見つけて、広がらないうちに駆除してください。
増やし方
挿し木や株分けで増やせます。
挿し木の適期は5〜6月です。
株分けは、真夏と真冬以外は可能です。
まとめ
- 10月〜11月に薄紫の小花を咲かせる多年草
- 黒っぽい茎で繊細な草姿をしている
- 日向〜半日陰で水はけの良い環境で育つ
- いったん根付くと地下茎でどんどん増える
- 手がかからず育てやすい
- 初心者にもおすすめ
清澄白山菊はとても丈夫です。
この冬、庭の土の改良のために掘り上げて、ほぼ3ヶ月間、鉢に仮植えしています。
たま〜に思い出して水をあげる程度ですが、元気です。
(正確にいうと鉢ではなく、プラスチッックの箱ですが・・・)
植え付け場所が決まらないので、もうしばらくこのままになりそうですが・・・
枯れることもなさそうです。
とにかく丈夫です!
いかがでしたか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。