清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)の特徴と育て方|初心者にもわかりやすく解説します【耐寒性多年草】

キヨスミシラヤマギクの花

清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)はキク科の多年草。

細い褐色の茎に薄紫の小さな花を咲かせる、楚々とした風情の小菊です。

見た目は繊細な雰囲気ですが、とても丈夫で初心者にも簡単に育てることが出来ます。

今回は、清澄白山菊を5年間育てた経験から、特徴や魅力、育て方をご紹介します。

清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)の基本情報

科・属名 キク科 シオン属
分類 耐寒性多年草
学名 Doellingeria scabra 
別名 清澄紺菊(キヨスミコンギク)
花色 薄紫
開花期 10月〜11月
草丈 30〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向

清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)の特徴

キヨスミシラヤマギクの花

11月のキヨスミシラヤマギク

清澄白山菊は、茎、花、葉の色のコントラストがとても美しい多年草。

褐色の細い茎の先に、10月〜11月に薄紫の小さな花を咲かせます。咲き始めの花は、白地に薄紫の繊細な色合をしています。葉は濃い緑色で少し切れ込みが入ります。

草姿は頼りない感じですが、細い茎はしっかりしていて倒れ込むことはありません。

切り戻しをしなくても自然と枝分かれして茂り、たくさんの花を咲かせます。これといった手入れもなく管理は楽です。

キヨスミシラヤマギクの花

10月下旬のキヨスミシラヤマギク

地植えにすると地下茎で増えます。根付くとどんどん増えるので、環境によっては増え過ぎに注意が必要になるかもしれません。

暑さ寒さに強く、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。

清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)の栽培環境

キヨスミシラヤマギク

11月 満開のキヨスミシラヤマギク

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

肥沃で水はけの良い用土が最適です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥をたっぷりと混ぜ込み、さらに元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。

清澄白山菊(キヨスミシラヤマギク)の育て方

キヨスミシラヤマギクの花

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。夏に日照りが続いて、乾燥するときは水やりをしてください。

肥料

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。

地植えの場合は、植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料はいりません。

*肥料はリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料がおすすめです。

植え付け・植え替え

植え付けは、真夏と真冬を除けばいつでもできます。

植え替えは、2月〜3月の芽出し直前が最適です。
生育旺盛で根詰まりを起こすので、鉢植えは毎年植え替えましょう。地植えの場合は植え替えの必要はありません。

菊は同じ場所で育てると、病気や害虫の被害を受けやすくなったり花が咲かなくなるので、1〜2年に1度は他の場所に植え替えるのが良いと言う説があります。もし、地植えの株がうまく育たない場合は、植え替えてみるのも良いかもしれません。

手入れ

放っておいても自然と枝分かれしますが、5月〜6月に草丈の半分くらいで切り戻しておくと、さらに枝数が増え秋にたくさんの花を咲かせます。

花が終わって地上部が枯れたら、枯れた茎は株元で切り取っておきます。

キヨスミシラヤマギク

夏越し

暑さに強いので特別な対策はいりません。

我が家では南向きの花壇に植えています。夏は朝から午後の4時ごろまで日が当たりますが問題なく育っています。

冬越し

寒さに強いので特別な対策はいりません。

冬に地上部が枯れたら、株元で切り取ります。その場合は株元の新芽は残して、古い茎だけ切り取りましょう。

花が終わった清澄白山菊

枯れた古い枝

清澄シラヤマギクの冬芽

枯れた枝の下には冬芽が育っている

病害虫

暖かくなってくると、アブラムシやハダニが発生することがあります。

アブラムシは枝先の柔らかい部分に発生します。ハダニは葉の裏から汁を吸うので葉に小さな白い点々ができます。早めに見つけて、広がらないうちに駆除しましょう。

増やし方

清澄白山菊は、挿し木や株分けで増やせます。

挿し木の適期は5月〜6月です。

株分けは、2月〜3月の芽出しの直前が最適です。

まとめ

  • 10月〜11月に薄紫の小花を咲かせる多年草
  • 茎の色は褐色で細い
  • 日向の水はけが良い環境を好む
  • いったん根付くと地下茎で増える
  • 手がかからず育てやすい
  • 初心者にもおすすめ

清澄白山菊は見た目は繊細ですが、実はとても丈夫な植物です。

楚々とした雰囲気は、悪目立ちせず他の植物ともよく馴染みます。あなたのお庭でも育ててみませんか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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