ブルーデージー・アズールブルーの育て方|他の品種との違いは?

秋のブルーデージー・アズールブルー

ブルーデージーは、キク科の半耐寒性多年草。細い茎を伸ばし先端にブルー花を咲かせます。フェリシア・アメロイデスの名前で流通することもあります。

皆さんも一度は育てたことがあるのではないでしょうか?

そんなブルーデージーの中で、私が一番おすすめしたいのが「アズールブルー」という品種です。「アズールブルー」は、爽やかな水色の花色が特徴で、育てやすい性質をしています。

今回は、ブルーデージー・アズールブルーの特徴や育て方をご紹介します。

ブルーデージー・アズールブルーの基本情報

キク科ルリヒナギク属

半耐寒性多年草

 

原産国   南アフリカ

学名    Felisia

花色    水色

花期    4月〜7月 10月〜12月

草丈    30cm

耐寒性   やや強い

耐暑性   普通

日照    日向

ブルーデージー・アズールブルーの特徴

綺麗な水色のブルーデージー・アズールブルーの花

10月 我が家の庭から

アズールブルーは従来のブルーデージーに比べて花色が薄く、とても綺麗な水色をしています。

多花性品種で、一般的なブルーデージーよりも花上がりが良く、たくさんの花を咲かせます。

さらに、従来のものより性質が強いので育てやすい品種です。

*アズールというのは空色や青空という意味だそうです。

ブルーデージー・アズールブルーの育て方

栽培環境

日当たりと水はけの良い環境を好みます。

日当たりが足りないと、徒長してひょろひょろした株になってしまいます。1日に6時間程度は日が当たる環境で育てましょう。

ただし高温多湿には少し弱く、寒さにもあまり強くないので移動可能な鉢植え栽培がおすすめです。夏は雨のあたらない半日陰に、冬は霜が当たらない場所へ移動してあげると株のダメージを防げます。

地植えにする場合は、雨がかからない南向きの軒下や、花壇なら一段高くなった水はけの良い場所に植えましょう。

爽やかな水色のブルーデージー・アズールブルー

我が家の庭から

水やり

多湿は苦手なので乾燥気味に育てます。

鉢植えの場合は、土がしっかり乾いてから水やりをしましょう。多少葉が萎れてから水やりをしても大丈夫です。水やりをする時は、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。

地植えの場合は、根付いてしまえば降雨のみで大丈夫です。

肥料

鉢植えの場合は、真夏を除いた春から秋の間に、緩効性化成肥料を与えます。少なめの肥料(規定量の半分程度)を定期的に与えるのがきれいに花を咲かせるコツです。

地植えの場合は、植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料は不要です。

手入れ

終わった花がらは花茎の根元から切り取ります。

7月中旬に草丈の半分くらいで全体を切り戻します。
こうすることで苦手な夏に株を休めて枝数も増え、秋からたくさんの花を咲かせることができます。

植え付け・植え替え

植え付け

4〜5月が適期です。多湿を嫌うので、水はけのよい用土で植えつけます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に山野草の培養土を2割程度混ぜ込みます。

地植えの場合は、庭土に腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜ込み植え付けます。

植え替え

9月が適期です。

鉢植えの場合は、根詰まりしているようなら植え替えます。その際、根を傷つけないよう根鉢は崩さず植えつけましょう。

地植えの場合は、植え替え不要です。

ブルーデージー・アズールブルーの花

6月5日 植え付け適期は過ぎていますが、植え付けました 。根を張らせることを優先したいので、この後花は全て摘み取りました。

綺麗な水色のブルーデージー・アズールブルーの花

6月に植え付けた株の10月の様子

夏越し

鉢植えは雨が当たらない半日陰に移動します。『従来の品種より耐暑性が優れている』とは言っても高温多湿は苦手です。

地植えの場合は様子を見て遮光しましょう。

冬越し

鉢植えは霜が当たらない場所へ移動します。耐寒性が優れているとはいえ、霜に当たると傷みます。

私の経験では、軒下に移動して、夜間は寒冷紗で覆った状態で、マイナス3度くらいまでは耐えました。しかし、それ以上冷え込むことが何度もあると枯れてしまいます。

寒冷地では、冬は室内に取り込んだ方が良いでしょう。

苗が安価で手に入りやすいので、一年草と割り切って毎年新しい株を植え付けるのも良いと思います。

病害虫

アブラムシ

春暖かくなった頃が、アブラムシが一番発生しやすいです。枝先の柔らかいところを気にかけて観察してください。

アブラムシは放っておくとどんどん増え、株を弱らせたり病気を運んでくるので、早めに駆除してください。少ないうちは手で取り除くことができます。大量に発生したら薬剤で駆除しましょう。

ハダニ

ハダニは高温乾燥を好み、真夏に発生することがあります。
葉に白い小さな点々があったら葉の裏を見てください。とっても小さなハダニがいるはずです。

ハダニが少ないうちは、水やりの時に葉の裏から水をかけて洗い流すのが効果的です。たくさんいるようなら薬剤を散布してください。

害虫は早めに駆除して、植物のダメージを最小限に抑えましょう。放っておくと害虫はあちこちに移って植物を弱らせ、病気も運びます。

増やし方

挿し木と種まきで増やせます。

種まきの適期は9〜10月です。

挿し木の適期は4〜5月です。

元気な枝を5cmくらいに切り、土に埋まる部分の葉を取り除き、挿し木用の土(土はしっかり水を吸わせておく)に挿します。

その後は日陰で乾かないように管理しますが、水を与え過ぎると腐ってしまいます。水を与える時はさっと水やり・・くらいのつもりで与えましょう。

 

まとめ

  • 爽やかな水色の花を咲かせる
  • 真夏を除いた春〜初冬まで花が咲く
  • 従来のものに比べて花上がりが大変良く、性質も強い
  • 日当たりのと水はけの良い環境を好む
  • 高温多湿と寒さは苦手

ブルーデージーは以前植えたことがあるからもういいわ〜と思われている方にも、この水色のアズールブルーは育ててみる価値があると思いますよ。

春になったら苗が出回るので、霜の心配がなくなる頃にぜひ植えてみてくださいね。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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