寒くなってきましたね。お庭やベランダ、ちょっと寂しくなっていませんか?
「寒いし、ガーデニングは春になってからでいいや…」なんて思っている方、もったいないです!
実は、冬には初心者の方にも始めやすいメリットがたくさんあるんです。
20年以上にわたり、数多くの植物を育ててきた私の視点から、冬ガーデニングのメリットと、冬のお庭を彩るおすすめの植物を紹介しますね。
もくじ
冬に始めるのが「ラク」な3つの理由

寒い中での作業は大変そうに見えますが、実は冬には嬉しいメリットがいっぱいあるんです。
1. お花がずーっと長持ち:気温が低い冷蔵庫のような状態なので、一度咲いた花が1ヶ月近くキレイなまま楽しめることもあります。
2. 虫がいない!:これ、一番嬉しいかも(笑)。虫が苦手な方でも安心して土いじりができますよ。
3. 水やりが少なくてOK:土がなかなか乾かないので、毎日の水やりに追われることがありません。
厳選!冬のお庭を彩るおすすめの花
「寒さに強い」といっても、実はレベルがあります。特に「霜(しも)」に強いかどうかが運命の分かれ道。それぞれの特徴に合わせて選んでみてくださいね。
1. パンジー・ビオラ 【寒さ最強クラス】

どんな花?:冬のガーデニングの絶対王者!色の種類も豊富で、どんなお家にも合います。
ここがポイント:この子たちは本当にタフです。雪に埋もれても復活するくらい強いので、霜が降りる地域でも安心して屋外で楽しめます。
私のアドバイス:花が大きいのが「パンジー」、小さいのが「ビオラ」。初心者は、花がたくさん咲いて賑やかな「ビオラ」から始めるのがおすすめですよ。
2. ガーデンシクラメン 【置き場所に注意】

どんな花?: 赤やピンクが鮮やかで、冬の景色がパッと明るくなります。室内用のシクラメンを改良した、寒さに強い品種です。
⚠️ここだけ注意:「ガーデン」と名前についていますが、実は霜や雪、寒風が大の苦手。直接、霜や雪に当たると花や葉が傷んでしまいます。
私のアドバイス:楽しむなら「屋根のある軒下(のきした)」やベランダの奥がベスト!冷え込む夜だけ玄関内に移動させてあげるとさらに安心です。
3. クリスマスローズ 【寒さ最強クラス】

どんな花?:うつむき加減に咲く姿がとっても上品。「冬の貴婦人」なんて呼ばれています。
ここがポイント:寒さにはめっぽう強いです。地植えでも鉢植えでも、一度植えれば毎年咲いてくれる頼もしいパートナーになります。
私のアドバイス:少しお値段は張りますが、毎年咲いて長く付き合えるので、実はコスパは悪くありません。品種によって咲く時期が異なるため、いくつか植えて開花リレーを楽しんでみてください。なかでも、最も早い時期に咲き始めるのはニゲル種です。
4. 葉牡丹(ハボタン) 【寒さ最強クラス】

どんな花?:最近では、昔のイメージとは大きく異なり、小さく洗練されたおしゃれな品種が豊富です。まるで薔薇(バラ)の花のように華やかなものや、シックな黒っぽい色のものなど、バリエーションが楽しめます。
ここがポイント:花ではなく「葉」を楽しむ植物です。冬は花が咲かないので花がら摘みも不要。全く手がかかりません。
私のアドバイス:寄せ植えをする際、黒っぽい葉や、くすんだアンティークカラーを選ぶと、驚くほどシックで今っぽい仕上がりになりますよ。
5. プリムラ(ジュリアンなど) 【置き場所に注意】

どんな花?:まるでキャンディ!カラフルで、見ているだけで元気がもらえます。
⚠️ここだけ注意:この子もシクラメンと同じで、霜や雪、寒風が苦手。凍ると花びらが傷みます。
私のアドバイス:「日当たりのいい軒下」など、守られた場所の特等席に置いてあげてください。手をかけてあげれば、春まで次々と咲いてくれますよ。
これだけ覚えればOK!

冬に枯らしてしまう原因のほとんどは「水やりの失敗」です。これだけ覚えておいてください。
「水やりは、晴れた日の午前中に!」
夕方に水をあげると、夜の冷え込みで土の中の水分が凍ってしまい、根っこを痛めつけてしまいます。暖かいお昼までに水を吸わせてあげるイメージで、午前中にたっぷりあげましょう。
また、冬は少し乾燥気味に管理した方が良いので、土の表面が乾いていても葉が萎れていなければ、もう1日待ってから水やりするくらいで大丈夫ですよ。
▼冬の管理はこちらの記事を参考に!
さいごに
澄んだ冬の空気の中で、健気に咲く花たちの姿を見ていると、本当に心が温まりますよ。
まずは寒さに最強な「ビオラ」を一株、気に入った色のものを連れて帰ってみませんか?お花たちは、あなたがかけた愛情にきっと応えてくれますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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