ゲウム・マイタイってどんな花?|特徴や育て方を初心者にもわかりやすく解説

ゲウム・マイタイの花

ゲウム・マイタイはバラ科ダイコンソウ属の多年草。

ダイコンソウの園芸品種で、コンパクトな草姿にアプリコット色の花をたくさん咲かせます。花は咲き進むとピンク色を帯び、色の移り変わりがとても美しい品種です。花は半八重咲きで、一重の花が混ざることもあります。

ゲウム・マイタイは放任でもよく育つ丈夫な品種で、花上がりがとても良く、2年目以降はたくさんの花を咲かせ見応えがあります。

アプリコット色の花は、クラシカルな雰囲気で、お庭で目を惹く存在になるでしょう。

今回はゲウム・マイタイの特徴や育て方をご紹介します。

ゲウム・マイタイの基本情報

ゲウム・マイタイの花

4月のゲウム・マイタイ

科名・属名 バラ科・ダイコンソウ属
分類・形態 草花・多年草(半落葉性)
原産地 ユーラシア、南北アメリカなど
学名 Geum ‘Maitai’  
別名 ダイコンソウ(大根草)
花色 アプリコット
開花期 春〜初夏(4〜6月)
草丈 30〜40cm
葉張り 30〜40cm
耐寒性 強い(マイナス20℃前後)
耐暑性 強い(高温多湿は苦手)
日照 日向〜明るい半日陰

ゲウム・マイタイの特徴

アプリコット色のゲウム・マイタイの花

4月下旬の様子

ゲウム・マイタイはバラ科ダイコンソウ属の多年草。性質は丈夫で植えっぱなしで毎年開花します。

コンパクトな草姿にパステル調の花を咲かせる、お洒落な雰囲気のゲウムです。花上がりがとても良い品種で、2年目以降は株が大きくなり、たくさんの花が次から次へと開花します。

葉は野菜の大根の葉をコンパクトにしたような形で、別名のダイコンソウ(大根草)の由来にもなっています。

花はパステル調のアプリコット色で、咲き進むとピンク色を帯び、花色の移り変わりがとても美しい品種です。

冬は地域によって地上部を枯らすこともあれば、常緑のまま越冬することもある半常緑性の多年草です。

ゲウム・マイタイは開花株が4〜5月に流通します。流通量は少なめで店頭にはほとんど出回らないので、ネット通販で買うのがおすすめです。

▼私は「園芸ネット予約店」で購入しました。

ゲウム・マイタイの栽培環境

アプリコット色のゲウム・マイタイ

5月初旬

日当たり・置き場所

ゲウム・マイタイは日当たりと風通しの良い環境を好みます。

半日陰でも栽培できますが、日向に比べると花上がりは少なめになります。

高温多湿には弱いので、夏は西日の強い場所は避けた方が無難です。

私は日向と半日陰の両方で育てています。日向に比べると、半日陰は花が少なめですが、株の育ちはとても良いです。2024年は記録的な暑さでしたが、日向の株も弱ることなく夏越しできています。結構丈夫なので、風通し良く西日が当たらなければ夏越しも問題ないと思いました。

用土

ゲウム・マイタイは水はけの良い土壌を好みます。

鉢植えの場合は、市販の山野草の土が理想的ですが、草花用培養土でも問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥をたっぷりとすき込み、さらに少量の緩効性化成肥料を混ぜ込みます。

ゲウム・マイタイの育て方

満開のゲウム・マイタイ

花を次々と咲かせる2年目の株

水やり

ゲウム・マイタイの水やりは普通で良いです。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてからの水やりはほぼ不要です。雨が降らない日が続いて極端に乾燥するようなときは水やりをしましょう。

肥料

植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料はほぼ不要です。

植え付け・植え替え

植え付けの適期は春と秋です。

植え替えの適期は、3月と秋(10〜11月)です。

アプリコット色のゲウム・マイタイ

手入れ

ゲウム・マイタイは1本の花茎に数輪花が咲きます。花が咲き終わった花茎は株元で摘み取りましょう。蒸れは苦手なので、株元の枯れ葉は取り除いておきましょう。

夏越し

高温多湿は苦手です。鉢植えは西日が当たらない半日陰に移動しましょう。

冬越し

寒さに強いので屋外で冬越しできます。冬は地上部が枯れる地域もあれば、葉が茂っている地域もあります。

寒さが厳しい地域では、株元をバーク堆肥でマルチングしておくと凍結対策になります。

病害虫

暖かい時期にアブラムシが発生することがあります。株元にナメクジなどが見られますが、大きな被害にはなりません。

目立った病気は見られません。

増やし方

ゲウム・マイタイは株分けで増やせます。

適期は3月と秋(10〜11月)ですが、個人的には秋の株分がおすすめです。理由は、4月中旬になると花が咲き始めるので、直前に根を触りたくないのと、秋に株分けすれば、春までには株が充実し、たくさんの花を咲かせるからです。

ゲウム・マイタイのまとめ

ゲウム・マイタイの花

  • バラ科ダイコンソウ属の多年草
  • 開花期は春から初夏
  • 花はアプリコット色で、咲き進むとピンク色を帯びる
  • 日当たり、風通し、水はけの良い環境を好む
  • 真夏は半日陰の方が生育が良い
  • 冬は地域によっては地上部を枯らして越冬する

最後までご覧いただきありがとうございました。

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