シノグロッサムとは?特徴や育て方を初心者にもわかりやすく解説します【耐寒性一年草】

シノグロッサムの青い花

シノグロッサムはムラサキ科の耐寒性一年草。

春から初夏にかけてワスレナグサに似た可憐な花を咲かせます。花色は青、ピンク、白があります。特に青い花は他には例を見ないほど美しく目を惹きます。

寒さには強いですが、暑さは苦手な一年草です。草丈が高くなり、野生的な雰囲気なので自然風の庭によく合います。

今回はシノグロッサムの特徴や育て方をご紹介します。

シノグロッサムの基本情報

シノグロッサムの青い花

11月の庭で咲くシノグロッサム

科名・属名 ムラサキ科・オオルリソウ属
分類・形態 草花・耐寒性一年草
原産地 中国
学名 Cynoglossum amabile
別名 シナワスレナグサ
花色 青、ピンク、白
花期 4〜6月
草丈 40〜60cm
葉張り 30〜40cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
日照 日向

シノグロッサムの特徴

ピンクのシノグロっサムの花

4月 ピンク色の花を咲かせるシノグロッサム

シノグロッサムはムラサキ科オオルリソウ属の耐寒性一年草です。

春になると、ロゼット状に広げた葉の中から花茎を立ち上げ、ワスレナグサに似た花径1cm弱の小さな花を多数咲かせます。花色は青が一般的ですがピンクや白もあります。

花茎は40〜60cmくらいまで伸び、野生的な雰囲気があるので自然風の庭によく合います。

シノグロッサムは暑さに弱く、梅雨前に枯れてしまいますが、環境が合えばこぼれ種でよく増えます。

シノグロッサムは種から育てるのが一般的ですが、秋に開花株が出回ることがあります。この開花株は冬の間は花が休み、春になるとまた花を咲かせます。

シノグロッサムの栽培環境

シノグロッサムの青い花

11月 青い花を咲かせるシノグロッサム

日当たり・置き場所

シノグロッサムは日当たりと水はけの良い環境を好みます。

半日以上日があたり、水はけの良い場所ならだいたい育ちます。

用土

シノグロッサムは水はけの良い土壌を好みます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込みます。さらに元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。

シノグロッサムの育て方

シノグロッサムの青い花

美しい青い花を咲かせる

水やり

シノグロッサムは、どちらかというと乾燥気味を好みます。ただし極端に乾燥させると葉先が茶色くなるので注意しましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨のみで大丈夫ですが、雨が降らず乾燥するようなときは水やりをしましょう。

肥料

地植えも鉢植えも、植え付け時に元肥を施しておけば、その後の肥料はほぼ不要です。

植え付け

シノグロッサムの植え付け適期は10月から11月です。寒さには強いですが、霜が降りるまでには植え付けましょう。

移植は苦手なので、植え付け時は根鉢を崩さないように丁寧に植え付けます。

ピンク色のシノグロっサムの花

4月の庭 ピンク色のシログロッサム

手入れ

咲き終わった花茎は切り取り、傷んだ葉は取り除きましょう。

夏越し

シノグロッサムは暑さに弱く、梅雨には枯れます。

冬越し

シノグロッサムは寒さに強いので屋外で冬越しできます。霜が降りる地域では、株元をバーク堆肥などでマルチングしておくと凍結防止になります。

病害虫

暖かい時期にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。

 

増やし方

シノグロッサムは種まきで増やせます。(発芽適温は20℃程度)

種まきの時期は、暖地では9月下旬から10月中旬です。寒冷地では春まき(4月ごろ)がおすすめです。

シノグロッサムは移植に弱いので、鉢や花壇に直まきするかポットに種をまくのが良いでしょう。ポットにまいた場合は、根が回ってきたら鉢や花壇に移植します。その際は根を傷めないように、根鉢を崩さずに植え替えてください。

まとめ

シノグロッサムの青い花

シノグロッサムの青い花

  • ムラサキ科オオルリソウ属の耐寒性一年草
  • 春から初夏(4〜6月)にかけてワスレナグサに似た花を咲かせる
  • 花色は青、ピンク、白がある
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 移植は苦手なので根鉢を崩さないように植え付ける
  • 苗ではあまり出回らない
  • 秋に種をまいて育てる(寒冷地では春に種をまく)

最後までご覧いただきありがとうございました。

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