フウチソウ(風知草)の特徴や育て方|和風にも洋風にも似合うカラーリーフプランツ【多年草 冬季落葉種】

美しい斑入りフウチソウ

フウチソウ(風知草)は、日本原産のイネ科の多年草。

風にそよぐ涼しげな葉が美しい、丈夫で育てやすいカラーリーフです。

フウチソウ(風知草)は和風や洋風、どちらの庭にもよく馴染みます。明るめの日陰でも育つのでシェードガーデンにもおすすめです。

今回はフウチソウ(風知草)の特徴や育て方をご紹介します。

フウチソウ(風知草)の基本情報

地植えのフウチソウ

5月の庭

科名・属名 イネ科・ウラハグサ属
分類・形態 草花・多年草(冬落葉)
原産地 日本
学名 Hakonechloa macra
和名 ウラハグサ(裏葉草)
穂の色 薄緑
花期 7〜9月
草丈 20〜30cm
葉張り 40〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰

フウチソウ(風知草)の特徴

フウチソウの穂

7月 穂をつけた斑入りフウチソウ

フウチソウ(風知草)はイネ科の多年草。風にそよぐ涼しげな葉が美しい、育てやすいカラーリーフです。

多数の茎が株たちになって垂れ下がり、細長い葉を数枚つけます。夏になると茎の先端に薄緑色の穂をつけます。晩秋になると紅葉し、冬は葉を枯らして越冬します。

フウチソウ(風知草)は、和風の庭や自然風の庭で人気ですが、洋風の庭にもよく馴染み、海外でも人気があります。半日陰でも育つのでシェードガーデンにも最適です。

フウチソウ(風知草)の基本種は緑葉ですが、他には次のような品種があります。よく流通しているのは黄色い葉に緑色の筋が入る「斑入りフウチソウ」です。

  • 斑入りフウチソウ最もよく流通している斑入り品種。
  • 黄金フウチソウ黄色い葉の品種。やや小型で成長はゆっくり。
  • 紅フウチソウ葉の先端が赤く染まる品種。やや小型。

フウチソウ(風知草)の栽培環境

地植えのフウチソウ

5月の庭 樹木の足元にチョウジソウと植え付けています

日当たり・置き場所

日向から半日陰の、水はけと水持ちの良い場所を好みます。

フウチソウ(風知草)は乾燥は苦手です。日当たりが良く乾燥しやすい場所は葉焼けしやすいので避けましょう。

特に斑入り品種は夏の強光で葉焼けすることがあるので、半日陰や明るい日陰が最適です。春や秋は日があたり、夏は陰になるような落葉樹の足元がおすすめです。

鉢植えは春と秋は日向、夏は半日陰や明るい日陰に移動すると、綺麗な葉色が保てて管理も楽です。

用土

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、水はけと水持ちの良い環境を作ります。

フウチソウ(風知草)の育て方

美しい斑入りフウチソウ

こんもりと茂る草姿が美しい

水やり

フウチソウは適湿な環境を好み、乾燥には弱いです。生育期間中は水切れさせないように気をつけましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてしまえば降る雨だけで大丈夫ですが、夏場に乾燥するようなときは水やりをしましょう。

肥料

2〜3月の芽出しの頃に固形の油粕を与えます。

植え付け・植え替え

植え付け・植え替えは、地上部がなくなっている冬(2〜3月)に行います。

葉が茂っている時期に根をいじると傷みやすいので、冬以外に植え付けるなら根鉢を崩さないようにしましょう。

フウチソウ(風知草)は生育が旺盛で根がよく張るので、鉢植えは毎年ひと回り大きな鉢に植え替えるか株分けします。

地植えも数年に1回は2〜3月に掘り上げて、株分けし植え直します。

斑入りフウチソウ

小苗の斑入りフウチソウ

手入れ

フウチソウ(風知草)は地下茎でよく増えます。生えてほしくない場所に新芽が出てきたら、その都度取り除きましょう。

夏越し

フウチソウ(風知草)は、暑さに強いですが乾燥には弱いので水切れに注意しましょう。

斑入り品種は強い日差しで葉焼けすることがあるので、鉢植えは半日陰や明るい日陰に移動します。

地植えはあらかじめ、落葉樹の足元のような、夏は半日陰になる場所に植え付けておくと安心です。

冬越し

フウチソウ(風知草)は、寒さに強いので特別な防寒対策はいりません。

冬に葉が枯れたら、3月初旬までに地際で刈り取っておきましょう。

葉はなくても根は生きているので、鉢植えは土が乾いたら水やりをしましょう。地植えには水やりはいりません。

フウチソウの穂

7月 穂をつけた斑入りフウチソウ

病害虫

フウチソウ(風知草)には、病気はほとんど見られません。

害虫もほとんど見られませんが、バッタのような昆虫の食害に遭うことがあります。

増やし方

フウチソウ(風知草)は株分けで増やせます。

株分けの適期は2〜3月です。株分けする際は2つか3つに分けるようにしましょう。細かく分けすぎると、その後の成長が遅くなり、見応えのある株になるまでに時間がかかります。

まとめ

美しい斑入りフウチソウ

  1. 風にそよぐ涼しげな葉が美しい、丈夫で育てやすい多年草
  2. 株たち状に育ちこんもりと茂る
  3. 7〜9月に薄緑の穂をつける
  4. 日向から半日陰の水はけと水持ちの良い場所を好む
  5. シェードガーデンにもぴったり
  6. 冬は葉を枯らして越冬し、春に再び芽吹く

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

*「Amazon」のアソシエイトとして、「ゆるっとガーデニング 」は適格販売により収入を得ています。