黄金葉の植物には、鮮やかなイエローからライムグリーンまでさまざまな色があります。この美しい色合いは、庭を華やかに彩り、見る人の気分を明るくしてくれます。
これらの植物を半日陰や日陰に配置すると、暗い場所を明るくし、空間に奥行きを与えることができます。また、ブロンズ系の葉と組み合わせることで、お互いを引き立て、魅力的なコントラストが楽しめます。
黄金葉の植物には、芽吹きがオレンジ色など鮮やかなものや、秋に紅葉するものなど、一年を通じて楽しめる種類もあります。
今回は、私が実際に庭で育てている黄金葉の植物の中から、おすすめの15種類をご紹介します。
もくじ
黄金葉の多年草(宿根草)
アガスターシェ・ゴールデンジュビリー
アガスターシェ・ゴールデンジュビリーはシソ科の宿根草。ライムグリーンの明るい葉に淡い藤色の花を咲かせます。花と葉のコントラストがとても綺麗です。
日本に自生しているカワミドリ(Agastache rugosa)の種類で、全草にミントに似た爽やかな香りがあります。花が終わったあとも淡い藤色の苞が残り長期間楽しめます。
分類 | 宿根草 |
花色 | 淡い藤色 |
花期 | 6〜10月 |
草丈 | 60〜80cm |
日照 | 日向 |
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オレガノ・ノートンズゴールド
オレガノ・ノートンズゴールドは、シソ科の多年草。他の黄金葉オレガノと比べて発色が良く、夏場でも美しい葉色を保ちます。草丈が低く、葉を密に茂らせる性質のため、花壇の縁取りやグランドカバーに最適です。
生育旺盛なので、伸びすぎた場合は地際で切り戻せば、再び新芽が出て美しく茂ります。
分類 | 多年草 |
花色 | 淡いピンク |
花期 | 7〜9月 |
草丈 | 10〜20cm |
日照 | 日向〜やや半日陰 |
ヒューケラ・ドルチェ・フローズンマスカット
ヒューケラはユキノシタ科の多年草。暑さ寒さに強く、冬も葉が残るため一年を通して楽しめます。
葉色が豊富で、黄金葉の中にもライムグリーンからオレンジ色まで幅があります。
葉色が異なるヒューケラ同士を組み合わせるだけでも素敵なシーンを演出できます。
分類 | 多年草 |
花色 | ピンク |
花期 | 晩春〜初夏 |
草丈 | 40〜50cm前後(花の高さを含む) |
日照 | やや半日陰 |
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メドースイート・オーレア
メドースイート・オーレアは、バラ科の宿根草。ハーブとしても知られるメドースイート(西洋ナツユキソウ)の黄金葉タイプです。
その鮮やかな葉色はとても美しく、夏でもほとんど色褪せません。初夏から咲くクリーム色の花は、ふんわりとした雰囲気でとても可愛らしいです。
性質は丈夫ですが、夏の直射日光で葉が傷むことがあります。そのため、樹木の株元など、適度に日光が遮られる場所で育てるのがおすすめです。
冬には地上部が枯れて越冬し、春になるとまた芽吹きます。
分類 | 宿根草 |
花色 | クリーム色 |
花期 | 6〜8月 |
草丈 | 60〜80cm |
日照 | やや半日陰 |
リシマキア ヌンムラリア・オーレア
リシマキアはサクラソウ科の多年草。這うように広がり、晩春には星型の黄色い花を一面に咲かせます。
生育旺盛でどんどん広がるので、グランドカバーにおすすめです。雑草よけや斜面の土留めにも有効です。這う性質を活かして、寄せ植えの前面に枝垂させても素敵です。
分類 | 多年草 |
花色 | 黄色 |
花期 | 5月 |
草丈 | 5〜15cm |
日照 | 日向〜半日陰 |
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ルブス・サンシャインスプレーダー
ルブス・サンシャインスプレーダーは、バラ科の半つる性低木。ナワシロイチゴの黄金葉品種で、美しいライム色の葉が特徴です。
生育は旺盛で、地を這うように広がり、お庭に活気を与えてくれます。性質は丈夫で初心者でも簡単に育てることができます。
分類 | 半つる性低木 |
花色 | ピンク |
花期 | 5〜6月 |
草丈 | 10〜20cm |
日照 | 日向〜半日陰 |
黄金葉のグラス
カレックス・エヴァリロ
カレックス・エヴァリロは、カヤツリグサ科の多年草。輝くような黄金色の葉が魅力的なグラスです。厚みのある葉をふわっと枝垂れさせ、お庭に華やかな彩りを添えます。
春になると、エヴァリロは茶色の穂を付けます。この穂は好みが分かれるところですが、エヴァリロの個性の一つとして、ぜひ楽しんでいただきたい要素です。穂はドライフラワーとしても利用でき、長く楽しめるのも魅力です。
分類 | 多年草 |
花色 | 花穂は茶色 |
花期 | 春 |
草丈 | 30cm前後 |
日照 | 日向〜やや半日陰 |
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フウチソウ
フウチソウはイネ科の宿根草。春になると、多数の茎が株立ち状になって垂れ下がり、15cm前後の細長い葉を茂らせます。
8月から9月にかけて、茎の先端に細かな穂をつけますが、地味な色合いであまり目立ちません。
名前からは和のイメージが強いですが、実際には洋風や自然風の庭にもよく似合います。繊細な雰囲気を持ちながらも、とても丈夫な植物です。
フウチソウは秋には黄色く紅葉し、冬は葉を落として越冬します。
分類 | 宿根草 |
花色 | 薄緑 |
花期 | 8〜9月 |
草丈 | 20〜40cm |
日照 | 日向〜半日陰(夏は半日陰) |
ペニセタム ・jsジョメニク
ペニセタム ・jsジョメニクは、イネ科の宿根草。チカラシバの黄金葉品種で、鮮やかなライムグリーンの葉が美しいグラスです。シュッと立ち上がる白っぽい穂も可愛らしいです。
草丈が30cmほどの小型品種なので、花壇の縁取りや通路脇など目につく場所に植えるのがおすすめです。冬は地上部が枯れて越冬し、春になるとまた芽吹きます。
分類 | 宿根草 |
花色 | 白緑〜白ベージュ |
花期 | 夏〜秋 |
草丈 | 30cm前後 |
日照 | 日向 |
ヤブラン・ピーディーインゴット
ヤブラン・ピーディーインゴットは、キジカクシ科の多年草。ヤブランの黄金葉品種です。
半日陰でもよく育ち、暗くなりがちな日陰の場所を明るく演出してくれます。どんな環境でも育つ丈夫な性質ですが、夏の強い日差しで葉焼けすることがあるので、樹木の根元など夏は半日陰になる場所で栽培するのがおすすめです。
初夏から秋にかけて小さな紫色の花を咲かせます。冬には地上部が枯れて越冬し、春にはまた芽吹きます。
分類 | 多年草 |
花色 | 紫 |
花期 | 夏〜秋 |
草丈 | 15〜20cm |
日照 | 日向〜やや半日陰 |
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黄金葉の低木
アメリカテマリシモツケ・ルテウス
アメリカテマリシモツケ・ルテウスは、バラ科の落葉低木。黄金葉がとても美しい品種です。
芽吹きは特に発色が良く、鮮やかな黄金色をしています。夏は葉色爽やかなライム色に変わります。5月頃に小手毬のような白花を咲かせます。
性質は強健で病害虫も少なく、剪定で好みの樹形に整えることができます。
分類 | 落葉低木 |
花色 | 白 |
花期 | 春 |
草丈 | 3m前後 |
日照 | 日向 |
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コデマリ・ゴールドファウンテン
コデマリ・ゴールドファウンテンは、バラ科の落葉低木。公園やお庭でよく見かけるコデマリの黄金葉品種です。
芽吹きの頃の葉はオレンジがかり、夏には葉がライム色に変化します。
春に白い手毬のような可愛い花を咲かせます。
分類 | 落葉低木 |
花色 | 白 |
花期 | 4月中旬〜5月中旬 |
草丈 | 1m程度 |
日照 | 日向 |
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シモツケ・ゴールドフレーム
シモツケ・ゴールドフレームはバラ科の落葉低木。
芽吹き直後のオレンジ色の葉は後にライム色に変わり、晩秋には赤く紅葉し、一年を通じて美しい葉が楽しめます。
晩春からはピンク色の花を咲かせます。
分類 | 落葉低木 |
花色 | ピンク |
花期 | 5〜7月 |
草丈 | 80cm前後 |
日照 | 日向 |
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ヒペリカム・ゴールドフォーム
ヒペリカム・ゴールドフォームは、オトギリソウ科の半常緑〜落葉低木。ライム色の葉は季節によって変化し、一年を通して鑑賞価値の高い低木です。
樹高は30cmほどとコンパクトなので、樹木の株元や半日陰のグランドカバーに最適です。
分類 | 半常緑〜落葉低木 |
花色 | 明るい黄色 |
花期 | 6月 |
草丈 | 30cm前後 |
日照 | 日向〜半日陰 |
ローズマリー・ウィルマスゴールド
ローズマリー・ウィルマスゴールドは、シソ科の常緑低木。鮮やかな黄金葉を楽しめるローズマリーです。
花が少なくなる冬の間、薄紫の花をたくさん咲かせます。
ローズマリー・ウィルマスゴールドは匍匐性なので、苗が小さいうちは枝垂れる性質を生かして寄せ植えにもおすすめです。
分類 | 常緑低木 |
花色 | 薄紫 |
花期 | 冬 |
草丈 | 20〜50cm |
日照 | 日向 |
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ここでご紹介した15種類の植物は、どれも育てやすいものばかり。気になる植物があったらぜひ育ててみてくださいね。
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