ハツユキカズラの育て方|綺麗な葉色に育てる4つのコツ

ハツユキカズラ

ハツユキカズラは、テイカカズラの園芸品種で、新葉にピンク色と白の斑が入る美しいツル性植物です。
成長の過程でいろいろな葉色が混ざり合い、とても華やかです。

ただこんなお悩みもよく聞きます。

綺麗な葉色だったのに、葉が緑色ばかりになってしまった。どうして?

ハツユキカズラを綺麗な葉色に育てるコツは、

日照・水やり・肥料・剪定の4つです。

では、詳しく説明していきますね。

ハツユキカズラの基本情報

ハツユキカズラ

一面に広がった地植えのハツユキカズラ

キョウチクトウ科 テイカカズラ属

耐寒性 常緑ツル性木本

 

開花期  5月〜6月  *花が咲くことはあまりないです。

花色   クリーム色

花径   約2cm

樹高   5〜10cm

耐寒性  強い

耐暑性  強い(マイナス5度)

ハツユキカズラの特徴

ハツユキカズラ

8月の庭から

葉色が美しい

新芽は濃いピンク色で、成長するに従って、薄いピンク→白→緑の地に白の斑点→緑と変化していきます。

成長の過程で、いろいろな葉色が混ざり合い、とても華やかです。

冬は葉が濃いピンク色に色づきます。

用途が広い

美しい葉色と這うように成長する樹形は、寄せ植えやハンギングバスケット、グランドカバーにも向いています。

気根を出して壁に張り付きながら成長するので、壁面緑化の植物としても利用できます。

育てやすい

日向から日陰まで育ち、暑さ寒さに強く冬も葉があります。(地域によっては葉が少なくなります)

他のツル植物にくらべると、成長はやや穏やかで育てやすいです。

花は鑑賞価値は少ない

花は甘い香りがあって可憐で可愛いのですが、花つきは良くなく鑑賞価値はほとんどありません。

前年の夏までに花芽ができるので、こまめに剪定していると花を見ることはできません。

ハツユキカズラの育て方

ハツユキカズラ

8月 庭のハツユキカズラ

栽培環境

日向〜日陰で、水はけの良い肥沃な土壌を好みます。

日陰でも育ちますが、美しい斑を楽しむには、半日程度は日が当たる環境が必要です。

ただし、夏の直射日光で葉焼けを起こすので、夏は半日陰になる場所が適しています。

水やり

やや湿り気のある土壌を好みます。乾燥には弱く水切れすると落葉します。

鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、降雨に任せますが夏に乾くようなら水やりします。

ハツユキカズラ

植え付け・植え替え

春と秋が適期です。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、水はけが悪いようなら、掘り上げた土に腐葉土を混ぜ込み、水はけの良い環境を作ります。

植え替え

根が強く根詰まりしやすい植物です。根詰まりすると葉色が綺麗に出ません。

鉢植えの場合は、鉢の底から根がのぞいてきたら、ひと回りかふた回り大きな鉢に植え替えます。

地植えは植え替えの必要はありません。

剪定

新芽が美しいので剪定は欠かせません。

伸びすぎたり樹形が乱れてきたら切り戻します。切り戻すことで新芽が出て綺麗な葉色が楽しめます。

剪定は冬を除けばいつでも可能です。

花を楽しみたい場合は、剪定は花後すぐの6月ごろに済ませます。しかし、それでも花が咲く確率は低いです。

夏越し

夏の直射日光で葉焼けを起こすので、鉢植えは半日陰に移動すると良いでしょう。

葉焼けしてしまったら、秋に切り戻せば綺麗な新芽が芽吹きます。

冬越し

耐寒温度は−5度程度です。

地域によっては葉が少なくなりますが、春になれば芽吹きます。

ハツユキカズラの紅葉

1月 紅葉したハツユキカズラ

病害虫

ほとんど見られません。

増やし方

挿し木・取り木で増やせます。

ハツユキカズラは節から根を出すので、簡単に増やすことができます。

綺麗な葉色に育てる4つのポイント

ハツユキカズラ

①日当たりが良い場所で育てること

綺麗な葉色を出すには日向が適しています。

少なくとも半日以上は日が当たる場所で育ててください。

②水をしっかり与えること

ハツユキカズラはやや湿り気のある土を好みます。

乾かしすぎないように注意してください。

③肥料を十分与えること

肥料が少ない状態では発色が良くありません。

植え付け時に緩効性肥料を施し、成長期の春と秋にも緩効性化成肥料を与えましょう。

④剪定すること

ハツユキカズラの美しい斑は新芽に入るので剪定は欠かせません。

葉の色が悪くなったり、樹形が乱れた時は、切り戻すと新芽が芽吹いて美しい斑が楽しめます。

 

ハツユキカズラは育てやすい植物なので、初心者にもおすすめです。

ただし、地植えの場合は根付くと取り除くのが大変なので注意してください!

広がって欲しくないところへ伸びたら、早めに抜くなどの対処をしてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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