リナリア・プルプレア(宿根リナリア)の育て方|こぼれ種で増える【多年草】

宿根リナリアの白い花

リナリア・プルプレアは、晩春から初夏に細い茎の先端に小さな花を穂状に咲かせます。

シルバーグリーンの葉と茎は細く、すらっとした草姿が繊細な印象の多年草です。

どんな植物とも馴染みが良く、色々なシーンで活躍してくれます。

花期が薔薇の時期と重なるので、薔薇の下草としても人気があります。

この記事ではリナリア・プルプレア(宿根リナリア)の特徴や育て方を紹介しています。

リナリア・プルプレアの基本情報

花壇の白い宿根リナリア

6月 カモマイルと合わせると爽やか♪

オオバコ科  ウンラン属

耐寒性多年草 冬季常緑〜半常緑

 

原産地   地中海沿岸(主な自生地)

学名    Linaria purpurea

花色    紫、ピンク、白 

花期    5月〜7月

草丈    60cm〜1m

耐寒性   強い

耐暑性   普通

日照    日向

リナリア・プルプレアの特徴

花壇のリナリア・パープレアの白花

6月の庭 花壇の白い宿根リナリア 花上がりがとても良い

繊細な草姿

晩春から初夏に、すっと伸ばした茎の先端に小花を穂状に咲かせます。

葉と茎はシルバーグリーンで、茎は株元から直立し草丈は高くなります。

細めの草姿は他の植物の邪魔をせず、どんな植物ともよく調和します。

草丈が高くなるので、鉢植えより地植えがおすすめです。

短命な多年草

リナリア・プルプレアは多年草ですが、株の寿命は3年ほどと短命です。

毎年確実に楽しみたいなら、種をとっておいて秋に種まきしましょう。

こぼれ種でも増えますが、色によって発芽には差があります。

花色は3色

リナリア・プルプレアの花色は紫、ピンク、白があります。

花色によっって若干性質が異なります。

:いちばん丈夫で、こぼれ種でよく増えます。

ピンク:多少こぼれ種で増えます。

:四季咲き性があり秋も咲きます。こぼれ種では増えにくいです。

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リナリア・プルプレアの育て方

宿根リナリアの白い花

5月の庭 小さな花を穂状に咲かせる

栽培環境

日当たり、水はけ、風通しの良い環境で育てます。

高温多湿には弱く、やや乾燥気味の環境を好みます。

特に夏は風通しに気をつけてください。

水やり

多湿を嫌うので、水の与えすぎに注意します。

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、根付いた後は降雨に任せます。

肥料

肥料はあまり必要としません。

冬を越した苗は、春の芽出しの頃に緩効性化成肥料を与えます。

6月の花壇の宿根リナリア

5月の庭から

植え付け・植え替え

植え付け適期は3〜4月と10〜11月です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、植え付け場所の水はけが悪いようなら、掘り上げた土に腐葉土とパーライト、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込み水はけの良い環境を作って植え付けます。

手入れ

咲き終わった花穂は脇芽の上で切り戻します。

これを繰り返すことで次々と花が上がってきます。

4月のリナリア・パープレアの株

4月中旬のリナリア・プルプレア(右端) 

夏越し

高温多湿に弱いので、7月に入ったら切り戻しておくと夏越しが楽です。

夏も少し花が咲きますが、真夏は花を咲かせない方が株が弱りません。

遅くても梅雨明けまでには地際20cmくらいで切り戻しておきましょう。

もしも夏に枯れても、環境が合えばこぼれ種が秋になって発芽することがあります。

夏越しが不安なら、種をとっておいて秋に種まきすることもできます。

冬越し

冬になると、その年に伸びた花茎は枯れてきます。

株元に新しい芽が出てくるので、この芽を残して古い茎は全て地際で切り戻してください。

 

病害虫

アブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除してください。

*我が家ではアブラムシよりカメムシがよくついています。
カメムシが原因で枯れたことはありませんが、リナリアにとっては何の得にもならないのでカメムシを見かけたら駆除してくださいね。

苗が小さいうちは立ち枯れ病に注意が必要です。
過湿にならないように、やや乾燥気味に育てることで防げます。

増やし方

種まきで増やせます。種まきの適期は9〜10月です。

紫やピンクの花を咲かせる品種は、環境が合えばこぼれ種で増えます。

花壇の宿根リナリア

白花はホワイトガーデンにもおすすめ

まとめ

  • リナリア・プルプレアは寿命が3年ほどの短命な多年草。
  • すらっとした草姿と小花はどんな植物とも調和する。
  • 草丈が高くなるので地植えがおすすめ。
  • 花色は紫、ピンク、白の3色。(紫は強健。白は四季咲き性があり秋にも咲く。)
  • 日当たり、水はけ、風通しの良い場所で育てる。
  • こぼれ種で増える。(花色によって差がある。)

最後までご覧いただきありがとうございました。

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