ストックの特徴と育て方【秋まき一年草】|強い霜には弱いので冬越しは注意が必要

色とりどりのストックの花

ストックは甘い香りの花を房状に咲かせる半耐寒性の一年草。

花には一重咲きと八重咲きの品種があり、花色も豊富です。さらに鉢植えや花壇向きの矮性種と、切り花に使える高性種があります。

花の最盛期は3月〜5月ですが、10月中旬から花付きのポット苗が出回ります。強い霜には弱いので霜が降りる地域では対策が必要です。

今回はストックの特徴や育て方をご紹介します。 

ストックの基本情報

ストックの花

アブラナ科 アラセイトウ属

秋まき一年草

 

原産地   ヨーロッパ南部

学名    Matthiola 

花色    白、クリーム、ピンク、紫、赤

花期    3月〜5月

草丈    25〜80cm

耐暑性   弱い

耐寒性   やや弱い

日照    日向

ストックの特徴

ストックの花

八重咲きのストックの花

やや灰色がかった緑葉に、甘い香りの花を房状に咲かせます。

花には一重咲きと八重咲きがあります。花色は白、クリーム、ピンク、紫、赤と豊富です。

草丈25cmほどの矮性種から80cmになる高性種まであり、八重咲きの高性種が切り花で出回ります。

開花株が10月中旬から出回りますが、冬の間は条件が良くないと咲きません。そのため花の最盛期は3月〜5月と思ってください。

寒さにはやや弱いものの、強い霜に当たらなければ戸外での冬越しが可能です。

*寒冷地では冬を越せないので春に植え付けます。その場合、花は5月下旬くらいから開花します。

ストックの育て方

クリーム色のストックの花

11月末の庭から

栽培環境

日当たりと水はけの良い環境を好みます。

霜には弱いので、冬は軒下などの霜が当たらない場所で育てます。

水やり

過湿に弱いため基本的には乾燥気味に管理します。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、根付いたあとは降雨に任せます。

肥料

植え付け時に緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料はほぼ不要です。

ストックの花

植え付け・植え替え

植え付け

植え付け適期は10月〜11月です。(寒冷地では4月ごろ)

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、用土に腐葉土などを混ぜ、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

*ストックは直根性で根をいじられるのを嫌います。植え付ける時は根を崩さずそっと植え付けましょう。

植え替え

直根性なので、一度植え付けたものは植え替えない方が無難です。

手入れ

咲き終わった花は花茎の根元から切り取ります。

高性種のストックは花の重みで倒れやすいので、支柱を立てましょう。

ストックの花

夏越し

暑さに弱いので夏までには枯れます。

冬越し

強い霜に当たると枯れることがあるので、霜の当たらない場所で育てます。

暖地では戸外で問題ありませんが、中間地では戸外の軒下で管理します。寒冷地では春に植え付けたほうが無難です。

病害虫

暖かい時期にアブラムシやコナガの幼虫が発生することがあります。

見つけ次第駆除してください。

増やし方

ストックは種で増やせます。

発芽温度は20℃前後。8月中旬〜9月にまけば年内に開花します。

寒冷地では冬越しが難しいので、3月〜4月に種をまきます。5月下旬くらいには花が咲きます。

*八重咲き品種は種を取ることができないので、市販されている種を購入します。ただし、八重咲き品種の種をまいても、わずかですが一重咲きになる可能性があります。

まとめ

  • 3月から5月にかけて甘い香りの花を房状に咲かせる一年草
  • 花色は白、クリーム、ピンク、紫、赤と豊富
  • 一重咲きと八重咲き、矮性種と高性種がある
  • 高性種は切り花で流通する
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 10月中旬ごろから開花株が出回るが寒さにはやや弱い
  • 強い霜に何度も当たると枯れる

我が家のストックの生育記録

蕾をつけたストックの花

11月21日

11月下旬に蕾つきのポット苗を購入。

寄せ植えのストックの花

12月5日

数日後に開花。

八重咲きのストックの花

1月 八重咲きの花

一重のストックの花

1月 一重の花

ひとつのポットから八重咲きと一重咲きが咲きました。ストックにはよくあることです。

この時に咲いた花が2月の中旬を過ぎても花をつけたまま玄関先を彩っています。

冬は気温が低く花もちが良いので、枯れないで咲いている・・・という状態ですね。

暖かくなると次々と花を咲かせ、5月にはこんなにびっしりと花を咲かせていました。

11月には蕾だったので、ほぼ半年咲いていたことになります。

実験的に庭に地植えした株は、何度も霜にあたって枯れてしまいました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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