ストックは甘い香りの花を房状に咲かせる半耐寒性の一年草。
花には一重咲きと八重咲きの品種があり、花色も豊富です。
さらに鉢植えや花壇向きの矮性種と、切り花に使える高性種があります。
花の最盛期は3月〜5月ですが、10月中旬から花付きのポット苗が出回ります。これを植えると地域によっては春まで花を楽しめます。
今回はストックの特徴や育て方を紹介します。
ストックの基本情報
アブラナ科 アラセイトウ属
秋まき一年草
原産地 ヨーロッパ南部
学名 Matthiola
花色 白、クリーム、ピンク、紫、赤
花期 11月〜5月
*真冬は開花が鈍る
草丈 25〜80cm
耐暑性 弱い
耐寒性 やや弱い
日照 日向
ストックの特徴

八重咲きのストックの花
やや灰色がかった緑葉に、甘い香りの花を房状に咲かせます。
花には一重咲きと八重咲きがあり、どちらも花色が豊富です。
草丈は25cmほどの矮性種から80cmになる高性種まであります。
八重咲きの高性種は華やかで、切花でよく出回るので皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
花期は11月〜5月ですが、寒い時期は開花が鈍るので、花の最盛期は3月〜5月になります。
強い霜に当たらなければ戸外で冬越しが可能です。
*寒冷地では冬を越せないので、春に植え付けます。花は5月下旬くらいから開花します。
ストックの育て方

11月末の庭から
栽培環境
日当たりの良い場所、水はけと水持ちの良い土壌を好みます。
霜には弱いので、冬は軒下などの霜が当たらない場所で育てます。
水やり
過湿に弱いため基本的には乾燥気味に管理します。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いたら降雨に任せます。
肥料
植え付け時に緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料はほぼ不要です。
植え付け・植え替え
植え付け
適期は10月〜11月です。(寒冷地では4月ごろ)
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土などを混ぜ、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
*ストックは直根性で根をいじられるのを嫌います。植え付ける時は根を崩さずそっと植え付けましょう。
植え替え
直根性なので、一度植え付けたものは植え替えない方が無難です。
手入れ
咲き終わった花は花茎の根元から切り取ります。
高性種のストックは花の重みで倒れやすいので、安定しないようなら支柱を立てます。
夏越し
暑さに弱いので夏までには枯れます。
冬越し
強い霜に当たると枯れることがあるので、霜の当たらない場所で育てます。
地植えの場合は株元を堆肥などでマルチングして、夜は不織布をかけて霜除けしましょう。
病害虫
暖かい時期にアブラムシやコナガの幼虫が発生することがあります。
見つけ次第駆除してください。
増やし方
ストックは種で増やせます。
発芽温度は20℃前後。8月中旬〜9月にまけば年内に開花します。
寒冷地では冬越しが難しいので、3月〜4月に種をまきます。5月下旬くらいには花が咲きます。
*八重咲き品種は種を取ることができないので、市販されている種を購入します。ただし、八重咲き品種の種をまいても、わずかですが一重咲きになる可能性があります。
我が家のストックの生育記録

11月21日
11月下旬に蕾つきのポット苗を購入。

12月5日
数日後に開花。

1月 八重咲きの花

1月 一重の花
ひとつのポットから八重咲きと一重咲きが咲きました。ストックにはよくあることです。
この時咲いた花が2月の中旬を過ぎても花をつけたまま玄関先を彩っています。
冬は気温が低く花もちが良いので、枯れないで咲いている・・・という状態ですが、じゅうぶんに鑑賞できるので、そのまま放置しています。
暖かくなると次々と花を咲かせ、5月にはこんなにびっしりと花を咲かせていました。
ほぼ半年咲いていたことになります♪
▼合わせて読みたい
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。