ふわふわとしたピンク色の穂が風に揺れる、メリニス・サバンナ。
初夏から晩秋まで長く楽しめるのが最大の魅力です。咲き始めの穂は深い紅色ですが、満開を過ぎると穂は綿毛のように弾け、淡いピンク色へと姿を変えます。時期の異なる穂が織りなす、この美しいグラデーションは、見るたびに心を惹きつけます。
深い紅色の穂は「ルビーグラス」の名前で切り花としても流通しています。
草丈は50cmほどとコンパクトで、庭のアクセントにもぴったり。ブルーグリーンの葉は、晩秋になるとピンク色を帯びて紅葉し、庭を優しく彩ります。
こぼれ種でもよく増えるほど丈夫なので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
もくじ
🌿 メリニス・サバンナの特徴

5月下旬 メリニスサバンナの穂が上がり始めました
| 学名 | Melinis nerviglumis’Savannah’ |
| 別名 | ルビーグラス |
| 科名・属名 | イネ科・トウミツソウ属 |
| 分類 | 耐寒性多年草 |
| 原産地 | 南アフリカ |
| 花穂の色 | 深い紅色(咲き進むと淡いピンクになる) |
| 開花時期 | 初夏〜晩秋 |
| 草丈 | 50cm(花穂は70cmくらいまで伸びる) |
| 葉張り | 30cm |
| 耐寒性 | 普通(マイナス6℃) |
| 耐暑性 | 強い |
| 日照 | 日向 |
| 用途 | 鉢植え、庭植え |
🔸 魅力ポイント①深い紅色〜淡いピンクの穂を初夏から晩秋まで長く楽しめる。
🔸 魅力ポイント②草丈50cm、花穂は70cm。コンパクトで使いやすい。
🌱メリニス・サバンナの育て方

9月 メリニス・サバンナの穂
🔆 日当たり・置き場所
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日当たり、水はけ、風通しの良い場所を好む。
🪴 土と鉢
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土質はあまり選ばない。
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市販の草花用培養土で問題なく育つ。
- 鉢植えの場合は、深さのある鉢に植える。
💧 水やり
乾燥させすぎると、株が弱ることがあるので注意。
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地植え:根付いてしまえば、降る雨のみで良い。
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鉢植え:土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをする。
🌸 肥料
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植え付け時に元肥を施せば、その後の肥料はいらない。

5月 咲き始めの穂は深い紅色
植え付け・植え替え
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植え付け:適期は春〜初夏。温暖な地域では秋にも植え付けできる。
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植え替え:鉢植えは真夏と真冬を除けばいつでも可能。地植えは3月〜5月初旬が適期。
✂️剪定
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穂が散った茎は放っておくと茶色くなり見苦しいので、取り除く。
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冬越しした株は2月ごろに短く切り戻すと、新芽がきれいに出揃う。
🌿夏越し
暑さには強いので、特別な夏越し対策はいらない。
🍂冬越し
メリニス・サバンナは、一般的に「耐寒性がやや弱い」と言われることがあるが、日本の多くの地域では屋外での越冬が可能。
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温暖な地域:特別な防寒対策は必要ない。冬になると地上部は枯れるが、春には株元から再び芽を出す。
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寒冷な地域:地面が凍るような寒い地域では、一年草として扱うか、霜よけ対策をする。株元をワラやバーク堆肥で覆うマルチングが効果的。鉢植えの場合は、軒下や室内に移動して管理する。
🐛 病害虫
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特には見られない。
🌱増やし方
株分け、種まきで増やせる。こぼれ種でもよく増える。
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株分け:株が混み合ってきたら、3月〜4月に株分けする。
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種まき:4月下旬〜5月上旬に種まきする。発芽適温は20〜25度。
🌟メリニス・サバンナを育てる際のポイント
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乾燥しすぎに注意する。
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肥料は控えめに。
- 2月ごろに短く切り戻す。
🌸我が家の栽培ストーリー

12月中旬 右端のグラスがメリニスサバンナ
昨年11月、わが家にメリニス・サバンナのポット苗がやってきました。
すぐに5号鉢に植え替えて、冬の間は軒下で管理することに。わが家は最低気温がマイナス7度くらいまで下がり、毎日のように霜が降ります。軒下に置いても鉢の土が凍ることがあったので、夜は寒冷紗をかけて防寒しました。
2月には春の芽吹きに備えて短く剪定。霜の心配がなくなるまで、引き続き軒下で大切に育てました。

5月下旬になると、穂が上がり始めました。でも、想像していたよりも地味な印象で、インターネットで見た写真の鮮やかな色とはちょっと違います。そのうち色が変わるのかな? と楽しみに待っていました。
6月に入って、ようやく植え場所が決まり、庭に地植えしました。その後はぐんぐん成長し、たくさんの穂を立ち上げてくれています。

6月初旬

9月中旬 花穂の丈は70 cm
期待していた派手な色合いではありませんでしたが、かえってこの落ち着いた色の方が、庭の他の植物とよく馴染んでくれています。
草丈は50cm、花穂は70cmとコンパクトにまとまっていて、他の植物の邪魔にならず、庭のスペースにぴったりです。

そして8月には嬉しいサプライズがありました。こぼれた種が、小さな芽となってあちこちに顔を出していたのです。この子たちがまた、わが家の庭を賑やかにしてくれると思うと、今から楽しみでなりません。
▼あなたの庭にぴったりのグラス植物がきっと見つかります。
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