スッと長く伸びた葉を持つグラスは、線を感じさせる植物。
ガーデンにグラスを取り入れると、花だけで構成するよりもかえって花の個性が引き立ち、良いアクセントにもなります。
風にそよぐグラスの姿はとても魅力的です。冬に葉が枯れた姿も趣があり、冬の庭に見どころを与えてくれます。
グラスの多くは非常に扱いやすく、育てるのが容易です。地植えにすれば水やりもいらず手がかかりません。
今回は我が家の庭で育つ、おすすめのグラス10種類をご紹介します。
もくじ
ペニセタム・jsジョメニク
チカラシバの黄金葉品種で、ライムグリーンの葉がとても美しいグラスです。
大きくなっても草丈30cmほどの小型種で、花壇の縁取りや通路脇で活躍してくれます。
芽吹きの頃の葉は特に鮮やかで目を引きます。
夏に立ち上げる穂は葉の色と同系色で、悪目立ちしないのも魅力のひとつです。
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フウチソウ
写真は斑入り品種のフウチソウ。
フウチソウは他にも緑葉や黄金葉の品種があります。
どれも大株になると、とても見応えがあります。
半日陰や日陰に強いグラスです。
冬は落葉します。
カレックス
カレックスは常緑性のグラス。
約2000種あるというカレックスの中から、寒さに強いおすすめの品種を3種ご紹介します。
どれも冬の間は毎日霜が降りる我が家でも常緑で冬を越しています。
カレックス・エヴァリロ
エヴァリロは黄金葉の品種。
美しい葉をフワッと枝垂れるように広げ、存在感があるグラスです。
春に出る穂はあまり綺麗ではありませんが、とにかく葉がとても美しいです。暑さ寒さにも強く、年々大株になります。
カレックス・コマンス
糸のように細い葉が特徴的な品種です。
葉先が柔らかくカールして垂れ下がります。
草丈は30cm程度ですが、ポット苗は寄せ植えにもおすすめです。
緑葉は「フロステッドカール」、銅葉は「ブロンズカール」の名前で流通しています。
カレックス・アウバウム
アウバウムは銅葉のカレックス。
葉は硬めでしっかりと立ち上がり、葉先が枝垂れる美しい姿をしています。
植え付けた環境で葉の色がかなり違ってきます。
日当たりが良い場所ほど銅葉が濃くなります。
花穂はほとんどつきません。
草丈は45cm程度です。
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スキザクリウム・カメレオン
青みがかった葉に白い斑が入る品種。
日当たりの良い場所では葉先がピンク色を帯びます。
葉だけの時期は草丈40cmほどですが、秋に上がる穂は1m近くになります。
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スティパ・エンジェルヘアー
細く柔らかい葉がとても綺麗で、初夏には透き通るような穂が風にそよぎ、うっとりするほど美しいグラスです。
こぼれ種でとてもよく増えます。
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ホルデューム・ジュバタム
ホルデューム・ジュバタムは麦の仲間で、初夏にライムグリーンの美しい穂を立ち上げます。
穂は光を受けてキラキラと輝き、風にそよぐ姿が美しいグラスです。
夏の暑さに弱く暖地では夏越しが難しいのですが、こぼれ種も少し出るので一度植えればこぼれ種で翌年も楽しめるかもしれません。
ペニセタム・カーリーローズ
紫がかったピンク色の穂が美しいペニセタム・カーリーローズ。
初夏から寒くなるまで次々と花穂をあげます。
とても丈夫なグラスです。
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大きくなると倒れやすいので、穂が上がるまでに2回ほど切り戻すか、あらかじめ鉢スタンドを利用して倒伏を防いでおくと良いです。
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ミューレンベルギア・カピラリス
赤紫の穂がとても美しいグラスです。
シルバーグリーンの細い葉は硬く、しっかりと立ち上がります。
穂が上がると草丈は1m近くになり見応えがあります。
近年人気が出ているグラスで、ホームセンターでも見かけるようになりました。
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パニカム・チョコラータ
青みがかった緑葉で、葉先がチョコレート色をしています。
夏から立ち上げる穂は細かくて軽やか。
秋の紅葉も美しいです。
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パニカム・ヘビーメタル
青みがかった緑葉を真っ直ぐ立ち上げる、立ち姿が美しいグラスです。
強風や雨でも倒れず、一年を通して美しい姿を保ちます。
葉は秋には黄色っぽい色になり、枯れるとベージュに変化します。
風にそよぐグラスは見ているだけで癒されます。お庭の植栽に少しグラスを入れると自然風でバランスが良くなります。
あなたもグラスを育ててみませんか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。