赤茶色の細い茎に、小さな丸い葉をつけるワイヤープランツ。
ミューレンべッキアの名前でも流通し、屋外はもちろん、室内のインテリアグリーンとしても楽しまれています。
でも、その可愛らしい草姿からは想像もできないほど生育旺盛で強健。
地植えにしたらどんどん広がり大変なことになるので、鉢植えで育てるのがオススメです。
今回はワイヤープランツの特徴や育て方をご紹介します。
ワイヤープランツの基本データ
タデ科 ミューレンベッキア属
耐寒性常緑低木
学名 Muehlenbeckia
別名 ミューレンベッキア
開花期 5〜7月
花色 黄緑色
草丈 20〜30㎝
葉張り 50㎝〜5M
耐寒性 やや弱い(−5度程度まで)
耐暑性 強い
日照 日向〜半日陰
ワイヤープランツの特徴
赤茶色の細い茎に、緑色の小さな丸い葉をつけます。
日向から半日陰まで育ち、丈夫で初心者でも育てるのは簡単です。
耐陰性があるので、室内の明るい場所でも育ちます。
寒さにはやや弱く、暖地以外では冬は葉が少なくなります。
ワイヤープランツは低木で、生育が半端なく旺盛。地植えにすると手に負えなくなるので、グランドカバーにはオススメできません。鉢植えで育てましょう。

ワイヤープランツの実
気がつかないくらい小さな花が咲き、こんな可愛い実もできます。
この白い実は5ミリくらいの大きさ。
透明感がある硬いゼリーのような実で、真ん中に黒い種があります。
作り物みたいですよね⁈
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ワイヤープランツの育て方
写真ACから
栽培環境
日向から半日陰の水はけの良い環境を好みます。
耐陰性があるので、室内の窓辺のような明るい場所でも育ちます。
とても生育が旺盛なので、地植えはオススメできません。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。
夏に極端に乾かすと、葉がチリチリになって元に戻らなくなります。夏の水切れには注意してください。
肥料
植え付け時に緩効性化成肥料を施しておけば、追肥は不要です。
植え付け・植え替え
真冬以外ならいつでも植え付けできます。
鉢植えの場合は、市販の草花培養土か観葉植物の土で問題なく育ちます。
ワイヤープランツは成長が早いので、鉢植えは1〜2年に一度は植え替えましょう。

斑入り品種の「スポットライト」
手入れ
草姿が乱れたり、茂りすぎて蒸れるようなら、株元で切り戻すか間引くように切り取ります。
剪定は真冬を除けばいつでも出来ます。
夏ごし
暑さに強いので特別な対策は不要です。
「夏の強い日差しは避けた方が良い」という説もありますが、我が家では一日中日が当たる環境で問題なく育っています。
冬越し
寒さにはあまり強くなく、強い霜に当たると葉が少なくなります。
鉢植えは軒下に移動してあげると、ダメージが少なくてすみます。
寒冷地では、冬の間は室内の明るい場所に移動してあげると良いですね。
病害虫
病気
ほとんど見られません。
害虫
アブラムシが発生することがあります。
見つけしだい駆除してください。
増やし方
挿し木や株分けで増やせます。
適期は5〜6月と9〜10月です。
茎の節が土に触れると、そこから根が出ます。しっかり根付いた頃に、これを株から切り離して増やすのが一番簡単です。
他の品種

斑入り品種のスポットライト
ワイヤープランツは他にも次の品種があります。
どの品種も普通の品種に比べて生育がやや遅く、寒さにもやや弱いという特徴があります。
斑入り葉の『スポットライト』
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葉がハート型の『ワイヤーハート』
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葉がスペード型の『ワイヤースペード』
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我が家のワイヤープランツ
数年前に地植えにしたワイヤープランツが、広がって大変なことになっています。
ワイヤープランツは地下茎で広がるので、地植えにするとあちこちから生えてきます。
写真のワイヤープランツは、フェンスに登って、敷地の外のコンクリートの壁に垂れ下がっています。

12月 敷地からはみ出して垂れ下がっています。
年に2回くらい、大掛かりな剪定をするのですが、生育の速さにこちらの作業が追いつきません。
放って置いたらこんな状態になってしまいました。
これを見たら地植えをおすすめしないのがわかってもらえますよね(笑)。
ワイヤープランツを育てるなら鉢植えで楽しんでくださいね!
最後までご覧頂きありがとうございました。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。