ヒメツルソバは、初夏から晩秋まで金平糖のようなピンクの可愛い花を咲かせます。
ほふく性で良く広がり、グラウンドカバーにもおすすめです。
とても丈夫なので初心者でも簡単に育てることができます。
今回はヒメツルソバの育て方を紹介します。
もくじ
ヒメツルソバの基本データ
タデ科 ペルシカリア属
半耐寒性多年草
学名 Persicaria capitata
別名 ポリゴナム
開花期 5月〜11月(真夏は花が休む)
花色 ピンク、白
草丈 5〜10cm
耐寒性 普通〜やや弱い
耐暑性 強い
日照 日向
ヒメツルソバの特徴
花と葉
金平糖のような可愛い花を初夏から晩秋まで咲かせます。
(真夏は花が休みます。)
咲き始めの花はピンク色で、咲き進むと白っぽく変化していきます。
茎は赤褐色で葉にはV字の模様が入り、晩秋に気温が下がってくると紅葉します。
*近年は白い斑入り葉に白い花を咲かせる品種や、ピンクの斑入り葉にピンクの花を咲かせる品種も流通しています。
![斑入りのヒメツルソバ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_4063-2.jpg)
白い斑入り葉に白い花を咲かせる品種
丈夫で繁殖力が強い
良く枝分かれし、伸ばした茎から根を出し、マット状に広がります。
春から晩秋のグラウンドカバーにおすすめです。
こぼれ種がよく発芽し、ちょっとした隙間などでも育ちます。
初心者でも簡単に育てることができます。
![レンガの隙間に発芽したヒメツルソバ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/03/313fc54729f71251b01ae0a162d3a13d.jpg)
12月の庭
バーベキューの炉の、レンガの隙間で発芽して育ってます。
ヒメツルソバの育て方
![こぼれ種から育ったヒメツルソバ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2021/11/my-garden-october.jpeg)
10月の庭 デッキの下でこぼれ種から育ったヒメツルソバ
栽培環境
日当たりの良い、乾燥気味の場所を好みます。
あまり土を選びませんが、
水はけと通気性に富んだ、適度な保水性のある土が最適です。
半日陰では花が少なくなります。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は降雨に任せます。
肥料
基本的に肥料を与えなくても良く育ちます。
生育が悪い時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を少量与えます。
![零れ種から育ったヒメツルソバ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/03/211113-himeturusoba.jpeg)
11月の庭から
植え付け・植え替え
真夏と真冬を除けば、いつでも植え付け・植え替えが可能です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、植え付け場所に腐葉土を混ぜ込んでおくと生育が良いです。
手入れ
花がら摘みは不要で、特別な手入れもありません。
広がり過ぎて困る時は切り戻したり、引き剥がしてください。
夏越し
暑さには強いので対策は不要です。
冬越し
![紅葉したヒメツルソバ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/03/2e3eafe10f82b4e302db9b6bcb757fd2.jpg)
12月の庭 紅葉しています
ヒメツルソバは耐寒温度がマイナス3度くらいで、寒さにはやや弱い植物です。
軽い霜には耐えますが、何度も霜に当たると地上部は枯れます。
地上部が枯れても、根が凍るほどの寒さでなければ、春にはまた芽吹いてきます。
寒冷地では地植えで冬を越すことは難しいです。
暖地では常緑で冬を越します。
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
株分け、挿し木で増やせます。こぼれ種でも増えます。
株分けの適期は春と秋です。
挿し木の適期は5〜6月と9〜10月です。
*伸びた茎の節から根を出すので、これを切り離して植え付け増やすこともできます。
まとめ
- 初夏から晩秋まで花を咲かせる(真夏は除く)
- 金平糖のような花はピンクから白へと変化する
- 生育旺盛でグランドカバーに良い(霜が降りると地上部は枯れる)
- 繁殖力が強く、こぼれ種で良く増える
- 丈夫で初心者にも簡単に育てることができる
▼グランドカバーにおすすめの植物はこちらから
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