ペニセタム・カーリーローズは、初夏になると紫がかったピンク色の穂を立ち上げ、枝垂れさせる美しいグラス。
アジアに広く自生するオリエンターレの品種で、とても丈夫な宿根草(耐寒性多年草)です。
暑さ、寒さ、乾燥にも強く、高温多湿にも耐えられます。
初心者にも簡単に育てることができます。
今回はペニセタム・カーリーローズの育て方をご紹介します。
もくじ
ペニセタム・カーリーローズの基本情報
![ペニセタム・カーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220727-pennisetum-orientale-Karley-Rose-3.jpeg)
7月の庭から
イネ科 チカラシバ属
宿根草(耐寒性多年草 半常緑〜落葉)
原産地 中央アジア
学名 Pennisetum orientale ‘Karley Rose’
別名 ペニセツム・オリエンターレ
穂の色 紫がかったピンク
花期 初夏〜秋(6月〜10月)
草丈 1m前後(花丈も含む)
葉張り 1m前後
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向
ペニセタム・カーリーローズの特徴
![紫がかったピンク色の穂が美しいペニセタムカーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220727-pennisetum-orientale-Karley-Rose-2.jpeg)
7月の庭から
ペニセタム・カーリーローズは暑さ、寒さ、乾燥に強く、高温多湿にも耐える丈夫な宿根草。
初夏になると、長さ10〜15cmの紫がかったピンクの穂を立ち上げ、枝垂れさせる姿が美しいグラスです。
穂は晩秋まで休むことなく次々と立ち上がり、鑑賞期間がとても長く、冬には紅葉と枯れ姿を楽しむことができます。
手がかからないので初心者にも簡単に育てることができます。
大きくなると雨や風で倒れやすいので、切り戻しで草丈を調整するか、支柱をすると綺麗な草姿を保てます。
▼グラスの支柱は鉢スタンドを使うのがおすすめ
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ペニセタム・カーリーローズの育て方
![秋のペニセタム・カーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220924-pennisetum-orientale-Karley-Rose-2.jpeg)
9月下旬 古い穂はベージュ色になっている
栽培環境
日当たりと水はけ、風通しの良い場所を好みます。
さらに、やや痩せ地で乾燥気味の場所なら、たくさんの穂を立ち上げてくれます。
日照時間が足りないと穂の色が綺麗に出ないので、必ず日当たりの良い場所で育てましょう。
西日にも耐えます。
草丈80cm〜1mになるので地植え向きです。
水やり
乾燥気味を好みます。
地植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
![ペニセタムカーリーローズの花穂](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220727-pennisetum-orientale-Karley-Rose.jpeg)
7月の庭 綺麗な色の新しい穂
肥料
地植えの場合、肥料はほとんど必要ありません。
多肥にすると草丈が伸びて倒れやすくなります。
よほど生育が悪い時のみ、春か夏に緩効性化成肥料を与えます。
植え付け・植え替え
適期は春か秋になります。
植え付け
掘り上げた土に腐葉土などを混ぜ込んで、水はけの良い環境を作って植え付けます。
植え替え
大株に育ったものを植え替える時は、草丈を3分の1くらいまで切り戻しましょう。
![庭のペニセタム・カーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220924-pennisetum-orientale-Karley-Rose.jpeg)
9月下旬の庭 1mを超える高さに育ちました
手入れ
伸びすぎて草姿が乱れたら、株元で短く切り戻すと再び芽吹き姿が整います。
夏越し
特別な対策は不要です。
カーリーローズはグラスには珍しく高温多湿にも耐えられます。
冬越し
耐寒性があるので戸外で冬越し可能です。
冬は地上部は枯れます。
春の芽吹きの前までに地際で切り戻しておくと、春には新芽が出揃います。
寒冷地では、株元を腐葉土かバーク堆肥でマルチングして、凍結対策をしておきましょう。
![ペニセタム・カーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220727-pennisetum-orientale-Karley-Rose-3.jpeg)
7月の庭から
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
株分けや種まきで増やせます。
株分け
大株に育ったら株分けで増やすことができます。
時期は春の新芽が出てくる頃が最適です。
掘り上げた株を切り分けて植え付けます。
種まき
種まきは3月下旬〜4月に行います。
種は穂にできます。
種が熟すと落ちるようになるので、穂ごと採取して紙袋に入れ涼しい場所で保管しておきます。
我が家のペニセタム・カーリーローズ
![紫がかったピンク色の穂が美しいペニセタムカーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220727-pennisetum-orientale-Karley-Rose-2.jpeg)
7月の庭から
我が家のカーリーローズは植え付けてからもうすぐ1年。
その間、冬の切り戻しと「100均の鉢スタンド」を使った支柱以外は何もしていません。
初夏に出た穂は薄茶色になっていますが、そのままにしています。
本当に手がかからないのでおすすめのグラスです♪
![秋のペニセタム・カーリーローズ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2022/09/220924-pennisetum-orientale-Karley-Rose-2.jpeg)
9月下旬の庭から
追記:ペニセタム・カーリーローズは成長が早いので、植え付けから一年後には4つに株分けすることができました。
まとめ
- 紫がかったピンク色の美しい穂を咲かせるグラス
- 開花期は初夏から晩秋までと長い
- 草丈80cm〜1mで地植えむき
- 冬は地上部は枯れる宿根草
- 日当たりと水はけ、風通しの良い場所で、乾燥気味に育てる
- 暑さ寒さ、乾燥、高温多湿にも強く育てやすい
- 初心者にもおすすめ
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