プリペット(リガストラム)は、モクセイ科の半常緑〜常緑低木。
小さな葉が軽やかで、成長が早く、刈り込みにも耐える育てやすい人気の低木で、葉色が美しい「レモン&ライム」「オーレア」「シルバープリペット」の3品種が主に流通しています。
今回はプリペット(リガストラム)の特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
プリペットの基本情報
分類 | 半常緑〜常緑低木 |
科 | モクセイ科 |
属 | イボタノキ属 |
原産地 | 中国・ヨーロッパ |
学名 | Ligustrum sinense |
別名 | セイヨウイボタノキ |
花色 | 白 |
花期 | 5〜6月 |
樹高 | 2〜3m |
耐寒性 | 強い(マイナス15℃程度) |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜半日陰 |
プリぺットの特徴
葉は小さく軽やかな印象
細い枝に小さな葉が密集するように生え、放射状に枝を伸ばして成長します。葉は薄くて小さいので軽やかな印象の低木です。
刈り込まずに放任で育てれば野趣あふれる姿になり、洋風の庭に良く似合います。
成長が早く生垣にも使える
成長がとても早く細かい枝を密につけるので、刈り込んで生垣に仕立てることもできます。
葉の色にバリエーションがある
基本種の緑葉の他に、ブルーがかった緑葉に白の斑が入る「シルバープリペット」、ライムグリーンの葉にレモン色の斑が入る「レモン&ライム」、緑葉にクリーム色の斑が入る「オーレア」があります。
初夏に白い花を咲かせる
5月〜6月に香りの良い小さな白い花を穂状に咲かせます。
虫がつきやすい
ハマキ虫やイモ虫、蛾の幼虫が春と秋にかなりの確率で発生します。
我が家では年に2回、必ずと言っていいほど被害に遭います。虫が苦手な方はプリペットは植えない方が良いかもしれません。
プリペットの育て方
栽培環境
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも問題なく育ちます。日当たりの良い方が花つきは良くなります。
西日が当たる場所でも問題なく育ちます。斑入り品種も西日で葉焼けすることはありません。
水やり
地植えの場合は、根付くまでは乾いたら水やりしますが、根が張れば降雨に任せて大丈夫です。
鉢植えの場合は、表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水やりをします。
肥料
肥料は基本的に必要ありませんが、葉が少なくなってきたと感じたら、適宜有機肥料を与えましょう。
植え付け
真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。
手入れ
自然樹形で育てる場合は邪魔になる枝はその都度切ります。
生垣にしたいときは、はみ出した枝をこまめに刈り込みます。成長が早いので、最低でも年に2〜3回は刈り込まないとボサボサになってしまいます。刈り込みすぎてもすぐに新しい枝が生えるので、気を使わずに刈り込んで大丈夫です。
斑入りの品種は先祖返りして斑の入らない枝が生えることがあります。斑がなくなった枝は切り取ってしまいましょう。放っておくと緑葉の枝が増えてしまいます。
夏越し
暑さに強いので特別な対策は不要です。
冬越し
寒さにはあまり強くなく、冬は葉が落ちて少なくなりますが心配はいりません。春になればまた芽吹いてきます。
病害虫
アオムシ(ハマキ虫やイモ虫、蛾の幼虫)が、春と秋にかなりの確率で発生します。
放っておくと葉を食い荒らされてしまうので、見つけ次第駆除しましょう。風通しが悪いと害虫が発生しやすいので、混み合った枝は適宜切り取って、風通し良くしておきましょう。
- 葉っぱのない枝や、地面に落ちた黒いフンを見つけたら、葉の裏や枝を観察してください。アオムシがいるはずです。大きなアオムシは見つけやすいので、割り箸などで剥がして捨てます。
- 葉は食べられているのにアオムシが見つからない時は、とても小さなアオムシがいることが多いです。そんなときは殺虫剤で駆除します。アオムシは柔らかい葉が好きなので葉先のあたりに集中的に殺虫剤を撒きます。
私は、使用回数に制限のないナチュラル系の殺虫剤を使うことが多いです。
増やし方
6月〜7月に挿し木で増やすことができます。
まとめ
- モクセイ科の半常緑〜常緑低木
- 葉が美しい品種が数種類流通している
- 6月ごろに香りの良い白い花を咲かせる
- 大きくなっても3mほどで扱いやすい
- 成長が早く刈り込みに耐えるので生垣にもなる
- アオムシが発生しやすい
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