植物がうまく育たない原因と、上手に育てるコツ

植物が大きくならない、花があまり咲かない、なんだかうまく育ってないなぁ〜と思ったことはありませんか?

例えばビオラを育てていて、Aさんのビオラは大きな株になって沢山の花を咲かせているのに、Bさんのビオラは株が小さくて花の数も少ないという場合、その原因はどこにあるのでしょうか?

植物がうまく育たない原因には、大きく分けて「環境要因」と「栽培方法」の2つがあります。このどちらかに問題があると上手に育てることができません。

今回は植物がうまく育たない原因と、上手に育てるポイントをご紹介します。

植物が育たない原因

鉢植えの植物

植物がうまく育たない原因は、大きく分けると「環境要因」と「栽培方法」の2つに分けられます。

環境要因とは

環境要因には次のようなものがあります。

  • 日当たり
  • 風通し
  • 温度
  • 湿度
  • 土壌

植物には、それぞれ適した日当たり、風通し、温度、湿度、土壌があります。これらの環境要因が適切でないと、植物はうまく育ちません。

たとえば、日当たりを好む植物を日陰に植えたり、乾燥気味を好む植物をジメジメした場所に植えると、うまく育たず本来の魅力を発揮できるどころか、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

栽培方法とは

栽培方法とはお世話の仕方のこと。次のような作業のことです。

  • 水やり
  • 肥料
  • 植え替え

植物の栽培方法も、植物の成長に大きく影響します。

たとえば、水やりの量や頻度が適切でないと、植物は根腐れしたり、乾燥して枯れてしまいます。

また、肥料は適切な時期に与えないと、栄養不足でうまく成長しなかったり、肥料やけで弱ってしまうこともあります。

さらに、植え付け方が適切でないと、根が傷んで弱ってしまいます。

環境要因や栽培方法に原因があって、植物がうまく育たない例

  • 日当たりが悪い場所で、光合成が十分に行われない。
  • 風通しが悪い場所で、病気や害虫が発生しやすくなる。
  • 温度が低い場所で、寒害を受ける。
  • 湿度が高い場所で、カビが発生しやすくなる。
  • 水やりの量や頻度が適切でなくて、根腐れや乾燥を起こす 。
  • 肥料の量や時期が適切でなくて、栄養不足や肥料焼けを起こす。
  • 植え付け・植え替えの時期や方法が適切でなくて、根を傷めて弱る。
  • 鉢のサイズが合っていなくて、根腐れや根詰まりをおこす。

植物がうまく育たない場合は、例に挙げたような環境や育て方になっていないか確認してみましょう。

植物を上手に育てるポイント

サルビアの花

では、どうすれば植物を上手に育てることができるのか・・

植物を育てるのに一番大切なのは、栽培環境と水やりです。

この2つが適切なら、まず枯れることはありません。さらに植物に合ったタイミングで肥料を与えれば、植物が本来持つ魅力を最大限に引き出す事ができます。

では、それぞれ簡単に説明しますね。

栽培環境

植物は日向を好むものもあれば、半日陰を好むもの、日陰を好むものもあります。まずは、その植物がどれくらいの日照を好むのかを知って、その植物に合った環境で育てましょう。

また、育てる土壌も大切です。
乾燥を好む植物をジメジメした土壌で育てたり、湿り気を好む植物を乾きやすい土壌で育てるとうまく育ちません。その植物が好む土壌で育てましょう。

水やり

植物には適湿を好むもの、乾燥気味を好むもの、湿り気味を好むものがあるので、その植物に合った水やりをしましょう。

適湿を好むものは土の表面が乾いて白くなってから、乾燥気味を好むものは鉢の中まで土が乾いてから、湿り気を好むものは土の表面が乾き始めたら水やりしましょう。

また、鉢は植物に合った大きさを選びましょう。
大きすぎる鉢に植えると、土が常に湿った状態になり、根腐れしやすくなります。逆に小さすぎる鉢だとすぐに根詰まりしてしまいます。植え付けるポット苗の、ひと回りかふた回り大きい鉢を選びましょう。

押さえておきたい水やりの基本

 

鉢植えの植物に水やりする際は、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりしましょう。地植えの植物は、根付いた後は降雨だけで大丈夫ですが、夏場に日照りが続いて乾燥するときは水やりしましょう。

肥料

肥料のやり方には、植え付け時に土に混ぜる方法(元肥)と、後から追加して与える方法(追肥)の2通りがあります。

植物を植え付ける際には、鉢植えも地植えも元肥(緩効性化成肥料)を施しておきましょう。(市販の草花用培養土は肥料が入っているものがあるので、成分表示を見て確認しましょう。)

追肥の必要度は、植物によって異なるので、植物のラベルなどを参考にしてください。

追肥には液体肥料と固形肥料があります。一般的に液体肥料よりも固形肥料の方が効果が長いので手間は少なくて済みます。

ただし、夏の追肥は液体肥料がおすすめです。固形肥料は温度に反応して溶けるので、気温の高い夏に固形肥料を与えると、植物は肥料をたくさん摂取することになってしまい根が傷んでしまうことがあります。

植物の性質を調べよう

 

インターネットで「植物の名前 育て方」で検索すると、その植物に関する情報が見つかります。どんな環境を好むのか?水やりは?肥料は?など詳しく解説されています。まずは日照、土壌、水やり、肥料を確認してみましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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