楽しかったガーデニングが苦痛になったら、ちょっと休憩しませんか?
もくじ
もっと気楽にガーデニングと向き合おう

ガーデニングは本来、自然とふれあい、季節を感じ、自分のペースで楽しむもの。土に触れ、芽吹きを見つけ、花が咲く喜びを味わう。そんなささやかな幸せが詰まった時間こそが、ガーデニングの魅力です。
でも、真面目な人ほど、いつの間にか「楽しいはずのガーデニング」が「やらなければならない義務」になってしまうことがあります。

毎日の水やり、雑草取り、病害虫のチェック、咲き終わった花の摘み取り……。やるべきことに追われ、暑さの中で汗だくになりながら、「ああ、また今日も終わらなかった」と自分を責める。
そんなふうに感じているなら、いったん立ち止まって、自分自身にこう問いかけてみてください。
私は、なぜガーデニングを始めたのだろう?
きっかけは、人それぞれだと思います。花が好きだから。癒やされたいから。庭をきれいにしたいから。野菜を育ててみたかったから。家族と一緒に自然を楽しみたかったから。
どれも立派な動機で、そこに「ねばならない」なんてルールはなかったはずです。
なのに、いつの間にか完璧を求めてしまっていませんか?
- 花がきれいに咲かないと落ち込む
- 雑草が生えると自分の管理不足だと責める
- 周りの庭と比べて焦る
- 毎日作業しないと罪悪感がある
こうした思いに心当たりがあるなら、少しだけ肩の力を抜いてみましょう。
「全部やらなくても大丈夫」と自分に言ってあげて

ガーデニングは「自然」と関わる趣味。自然はコントロールしきれないものです。だから、すべてを完璧に管理しようとすると、必ずどこかで無理が生じます。
たとえば、夏の暑さ。どれだけ水やりをしても、強い日差しで植物がぐったりしてしまうこともあります。でもそれは、あなたのせいではありません。自然が相手なのですから、ある程度は仕方がないこと。多少枯れてしまっても、「今年の夏は厳しかったな」と受け止めて、また来年、元気に育ってくれるように工夫すればいいのです。

雑草取りも同じです。もちろん放っておくと庭が荒れてしまいますが、毎日完璧に取り除く必要はありません。1日10分だけ草を抜く、1週間に一度まとめてやる、気になったときだけちょっと抜く。そんなスタイルでも大丈夫。雑草はゼロにはなりません。でも、ゼロを目指さなくても、きれいな庭は作れます。
「しないガーデニング」も、立派な選択

7月の庭
ガーデニングには、「すること」と同じくらい「しないこと」を決めるのも大切です。
- 水やりは雨まかせにする日をつくる
- 夏の間は草花の手入れをお休みして、宿根草だけに任せる
- 見栄えを気にせず、自分の好きな植物だけを育てる
こうした「ゆるい選択」も、ガーデニングを長く楽しむためにはとても重要です。
また、「手をかける=愛情」ではありません。放っておいても元気に育つ植物だって、立派なガーデンの一部。むしろ、手間がかからないからこそ、長く付き合えるパートナーになるのです。
ガーデニングは「日記」みたいなもの

10月の庭で咲くノコンギク
庭づくりは、一日や二日で完成するものではありません。年単位で少しずつ育っていくものです。そのときどきの気候、植えた植物、自分の気持ち。全部が混ざり合って、「その年の庭」ができます。
ガーデニングは、これで完成ということがない世界です。時間とともに常に移り変わり、成長し、変化していきます。それが自然の姿であり、ガーデニングの本質でもあります。

だから、上手くいかない年があってもいいんです。「今年はあまり咲かなかったな」「暑さで草花が全滅しちゃった」そんなこともあるでしょう。でも、それもまた経験。来年は別の方法を試してみよう、もっと楽に育てられる植物にしてみよう、そうやって試行錯誤すること自体が、ガーデニングの醍醐味です。
まるで、庭が自分の気持ちを映す日記帳のようです。そのページを、楽しみながら少しずつ書いていけばいい。
「楽しい」が戻ってくるガーデニングへ

ガーデニングは、疲れるための趣味ではありません。癒されるための時間です。
だからこそ、頑張りすぎていると気づいたときは、自分にやさしくしてあげてください。
水やりを休んでもいい。雑草があってもいい。花が咲かなくてもいい。
ちょっと椅子に座って、風に揺れる葉っぱを眺めてみましょう。虫の音に耳を澄ませてみましょう。何もせず、ただ「庭にいる」だけでも、心がゆっくり整っていきます。
大事なのは、「自分にとってちょうどいいガーデニング」を見つけることです。誰かと比べる必要はありません。
もっと気楽に。もっと自由に。
ガーデニングは、あなたの心をゆるめる場所であってほしいのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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