トリフォリウム・バニーズの特徴や育て方| 耐寒性一年草

トリフォリウムの穂

トリフォリウム・バニーズは、ヨーロッパ原産のマメ科の耐寒性一年草です。ウサギの尻尾のような花穂が特徴的で、欧米ではラビットフットクローバーとも呼ばれています。

トリフォリウム・バニーズは、ピンクがかった白い花を咲かせ、花後は「ふわふわの猫じゃらし」のような花穂が残ります。この可愛らしい花穂はドライフラワーとしても人気です。

今回は、トリフォリウム・バニーズの特徴や育て方をご紹介します。

トリフォリウム・バニーズの基本情報

トリフォリウムの穂

分類 耐寒性一年草
マメ科
シャジクソウ属
原産地 ヨーロッパ
学名 Trifolium arvense
別名 ラビットフットクローバー、トリフォリウム・アルベンセ
花色 淡いピンクがかった白色
花期 4〜6月
草丈 30cm前後
葉張り 30cm前後
耐寒性 強い(マイナス30℃前後)
耐暑性 やや弱い
日照 日向(夏は半日陰)

トリフォリウム・バニーズの特徴

トリフォリウム・バニーズ

4月 咲き始めのトリフォリウム

トリフォリウム・バニーズは、春から初夏にかけてピンクがかった白い花を咲かせ、花後は長さ2cmほどのふわふわとした花穂をつけます。放任でも良く分枝し、自然と丸みのある草姿になり、一面に広がるようにふわふわの花穂をつけます。花穂はドライフラワーとしても人気です。

シロツメクサとは近縁種で、葉はシロツメクサと同じ三つ葉ですが、シロツメクサよりも葉が細く小さいので、一見すると別の植物のようにも見えます。葉や茎には細かい毛が生えています。

耐寒性はとても強いですが、夏の高温多湿にやや弱く、温暖な地域では夏越しが難しいことがあります。ただしこぼれ種で簡単に増えるので、一度植えるとこぼれ種で毎年花が楽しめます。

トリフォリウム・バニーズの育て方

トリフォリウムの穂

栽培環境

日当たりと水はけの良い、やや乾燥気味の環境を好みます。

夏の高温多湿は苦手なので、夏は西日の当たらない場所が最適です。

水やり

やや乾燥気味の環境を好みます。

鉢植えの場合は、用土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてしまえば自然に降る雨だけで大丈夫です。

肥料

植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を施せば、その後の肥料は不要です。鉢植えの場合のみ、開花期に薄めの液体肥料を与えます。

トリフォリウム・アルベンセの花穂

4月の庭から

植えつけ・植え替え

植え付け適期は春と秋です。

移植を嫌うので、植え付ける時は根鉢を崩さないようにしましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土や山野草の土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、さらに少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

手入れ

梅雨に入る前には花穂を切り戻しておきましょう。この時あまり深く切り戻すとその後枯れてしまうことがあるので、軽めに切り戻しましょう。

トリフォリウム・バニーズ

5月の庭から

夏越し

高温多湿は苦手なので、鉢植えは西日が当たらない環境に移動しましょう。

梅雨前の切り戻しや管理場所の移動をしても、冷涼な地域以外では夏越しは難しいことがあります。

冬越し

寒さには強いので特別な防寒対策は不要です。

病害虫

春先にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。

増やし方

種まきで増やせます。こぼれ種でもよく増えます。

種まきの適期は10〜11月で、発芽適温は15〜20℃です

種をまいたら薄く土を被せ、発芽までは水を切らさないように(できれば明るい半日陰で)管理しましょう。移植を嫌う植物なので、庭や鉢に直まきがおすすめです。

トリフォリウム・バニーズのこぼれ種

9月の庭で見つけたこぼれ種

トリフォリウム・バニーズのまとめ

  • うさぎの尻尾のような花穂が可愛い一年草
  • ドライフラワーになる
  • こぼれ種でよく増える
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 移植を嫌うので、根鉢を崩さずに植え付ける
  • 高温多湿は苦手で、冷涼地以外では夏越しが難しい

トリフォリウム・バニーズは、可愛らしい花穂が楽しめる育てやすい一年草です。ふわふわとした花穂は、ドライフラワーとしても人気があります。ぜひ、ご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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