ジニア(百日草)の育て方|暑さに強い|秋まで長く咲く一年草

ジニア・エレガンスの花

ジニア(百日草)は夏の暑さに強い一年草。

和名で百日草(ヒャクニチソウ)とも呼ばれ、初夏から晩秋まで百日以上咲き続けます。

花色は夏の暑さに負けないはっきりとしたオレンジやピンク、黄色がよく出回っています。

丈夫で育てやすいので初心者にもオススメです。

今回はジニア(百日草)の特徴や育て方をご紹介します。

ジニア(百日草)の基本情報

ジニアの花

キク科 ヒャクニチソウ属

一年草

 

原産地  南北アメリカ

学名   Zinnia

和名   百日草

花色   白、赤、ピンク、オレンジ

     黄、緑、複色

花期   6〜11月上旬

     (品種によって多少違いあり)

草丈   25〜100cm

耐寒性  弱い

耐暑性  強い

日照   日向

ジニア(百日草)の特徴

ジニア・クイーンライムオレンジの花

8月の庭 品種はクイーンライムオレンジ

 

ジニアは暑さと乾燥に強い一年草です。

和名で百日草(ヒャクニチソウ)と呼ばれ、初夏から晩秋まで100日以上咲き続けます。

色々な品種があり、草丈も25cm〜100cmまでと豊富。

花色はビビッドな黄色やオレンジ、ピンクなどが多いのですが、近年ではアプリコットやグリーンがかったシックな花色も登場しています。

花のサイズは小輪・中輪・大輪があり、咲き方も一重・八重・ポンポン咲きなど多様です。

ホームセンターでは、うどん粉病が発生しにくい品種「プロフュージョン」をよく見かけます。

 

ジニア(百日草)の主な品種

ジニア・エレガンス

 

高性のものが多く、切花に使いやすい品種。

花期は6〜10月。草丈60〜100cm。

うどん粉病にかかりやすいのが欠点。

ジニア・リネアリス

 

細く長い葉を茂らせ、花径2〜3cmの一重の花を咲かせる品種。別名は細葉ヒャクニチソウ。

花期は6〜11月上旬。草丈25〜40cm。

立ち枯れ病にかかりやすいのが欠点。

ジニア・プロフュージョン

 

うどん粉病に強い品種。

分枝性が良くこんもりとまとまる品種。

花期は7〜10月。 草丈40cm前後。

*ジニアの中では一番手がかからない。

ジニア・ハーゲアナ

 

メキシコヒャクニチソウとも呼ばれる八重咲き品種。花は小さめのものが多く、大きくても4cm程度。

暖色系の複色の組み合わせが個性的。

花期は月〜10月。草丈40〜50cm。

ジニア(百日草)の育て方

ジニアの花

我が家のジニア・サンボウ(エレガンス種)

栽培環境

日当たりと水はけの良い肥沃な土壌を好みます。

ジメジメした環境は苦手です。

梅雨や長雨の季節はうどん粉病にかかりやすいので、鉢植えは雨がかからない軒下などに移動します。

連作すると立ち枯れ病にかかりやすいので、地植えは前年と同じ場所には植えないようにします。

水やり

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は、根付いた後は降雨に任せます。夏に日照りが続いて、葉が萎れるような時は水やりします。

ジニア・クイーンライムオレンジの花

7月の庭

肥料

ジニアは開花期間が長いので、植え付け後は月に一度は肥料を与えます。

植え付け・植え替え

植え付け適期は5月から7月初旬。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、さらに元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。

連作すると立ち枯れ病になりやすいので、地植えは前年と同じ場所には植えないようにします。

ジニア・サンボウの花

7月の庭 ジニア・サンボウ(エレガンス種)

手入れ

咲き終わった花がらや傷んだ葉は摘み取ります。

草丈が高くなる品種は必要に応じて支柱をします。

夏越し

暑さには強いのですが蒸れは苦手です。夏は枝を透かして風通し良くしておきましょう。

冬越し

耐寒性は弱く、冬には枯れる一年草です。

ジニアの花

8月の庭から

病害虫

うどん粉病

ジニアの栽培で気をつけたいのが「うどん粉病」です。

梅雨時や秋の長雨の時期にかかりやすく、葉が粉を吹いたように白くなります。もし発見したらすぐに病気になっている部分を取り除きましょう。

*そのほかにも斑点細菌病や灰色かび病にかかることも多いです。いずれの病気も全体に広がらなければ、枯れてしまうことはありません。

立ち枯れ病

細葉の品種「リネアリス」は立ち枯れ病にかかりやすいので注意が必要です。

立ち枯れ病にかかったら枯れてしまいます。

立ち枯れ病の病原菌は土壌で繁殖するので、発生した場合は株を抜き取って処分します。

*立ち枯れ病予防のためには連作を避けましょう。

害虫

高温乾燥期にハダニが発生することがあります。

初期のうちならハダニを水やりの際に洗い流すことで退治できます。

広範囲に広がっていたら薬剤を散布します。

*ハダニは葉のうらに発生します。水や薬剤は葉の裏に散布しましょう。

 

ベニカナチュラルスプレーは、3つの天然成分が虫・病気にしっかり効く優れもの。

うどん粉病・黒星病・アブラムシ・ハダニ・毛虫類に効果があります。

天然成分なので何度でも使えます。

増やし方

種まきで増やせます。

発芽適温は20〜25度と高めです。春に種をまけば初夏から梅雨明け後に定植できる大きさの苗に育ちます。

我が家の種まき記録

 

今年種をまいた品種は「ジニア・クイーンライムオレンジ」

エレガンス種のジニアです。

4月17日に種まきして室内で管理。2日後には発芽していました。

発芽し始めたジニア

 

<種まきから2週間後>

この頃には屋外の軒下で管理していました。

生育温度の20度以上に満たない日が続いているのであまり成長していません。

発芽したジニア

 

<種まきから50日後の6月8日>

途中でポットに植え替えて、ここまで大きくなりました。

そろそろ定植できるかな⁈

種から育てたジニア

ジニア(百日草)のまとめ

  • 暑さに強い一年草
  • 開花期は6月から10月
  • 夏の間も花は次々と咲き続ける
  • 園芸品種の「プロフュージョン」がよく出回る
  • 日当たりと水はけの良い環境を好む
  • 梅雨や長雨の時期にうどん粉病にかかりやすい
  • 地植えでは連作は避ける(前年と同じ場所で育てない)

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。