チョウジソウ(丁子草)は、キョウチクトウ科の耐寒性多年草(宿根草)。
4月から5月に淡いブルーの星形の花を咲かせます。
花の時期は短いですが、楚々とした雰囲気は和風、洋風、自然風の庭にも馴染み、使い勝手の良い植物です。
今回はチョウジソウ(丁子草)の特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
チョウジソウ(丁子草)の基本情報
分類 | 耐寒性多年草(冬季落葉) |
科 | キョウチクトウ科 |
属 | チョウジソウ属 |
原産地 | 東アジア、北アメリカ |
学名 | Amsonia elliptica |
別名 | アムソニア、エピチリカ |
花色 | 淡いブルー |
花期 | 4〜5月 |
草丈 | 30〜70cm |
葉張り | 30〜50cm |
耐寒性 | 強い(マイナス20℃前後) |
耐暑性 | 強い |
日照 | 日向〜半日陰 |
栽培用途 | 庭植え、鉢植え |
育てやすさ | ★★★★★ |
チョウジソウ(丁子草)の特徴
チョウジソウ(丁子草)は、キョウチクトウ科の耐寒性多年草(宿根草)。
春になると株立ち状に茎を伸ばし、その頂部に淡いブルーの星形の花を咲かせます。
花付きはそれほど多くなく、花色も淡く地味な花ではありますが、楚々とした雰囲気は和風や洋風、自然風の庭にも馴染み、使い勝手の良い植物です。
自生地は池や河岸などのやや湿った草地で、日本各地にも自生していましたが、今は絶滅が危惧されています。
チョウジソウの名前で流通するものは、日本に自生する「丁子草」のほかに、細葉の品種「アムソニア・フブリックティ」や草丈が低い「アムソニア・ブルーアイス」などがあります。
どの品種も秋には葉が黄色く紅葉します。冬は地上部を枯らして越冬し、春になるとまた芽吹きます。
チョウジソウは、宿根草の中では寿命が長く、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。
*チョウジソウはキョウチクトウ科ということもあって、葉や茎、根にかなり強い毒性を持った有毒植物です。
チョウジソウ(丁子草)の育て方
栽培環境
チョウジソウの栽培は、湿り気のある半日陰が最適ですが、性質は強いので日向でも育てることができます。
ただし、乾燥には弱いので、夏場は半日陰になる場所が最適です。
水やり
チョウジソウは、極端な乾燥を嫌うので、水切れには気をつけましょう。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降雨に任せます。ただし、晴天が続いて乾燥するようなときは水やりをしましょう。
肥料
チョウジソウは、多くの肥料を必要とする植物ではありません。生育の悪い時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を少量与えます。
植え付け
チョウジソウの植え付けは、春か秋が最適です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
植え替え
チョウジソウの植え替え適期は、地上部を枯らしている晩秋か早春です。
鉢植えの場合は、2〜3年に一度植え替えます。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けしましょう。
地植えの場合は、植え替えは必要ありませんが、増えすぎるようなら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
手入れ
咲き終わった花は摘み取ります。一度花が咲いた茎からは花が咲かないので、他にこれといった手入れはありません。
種を取りたい時は、花がらを摘まずに種をつけさせます。
夏越し
チョウジソウは、極端な乾燥に弱いので水切れさせないよう注意しましょう。
鉢植えは、夏の間は半日陰に移動します。地植えは、夏場は半日陰になるような場所に、あらかじめ植え付けましょう。
冬越し
冬に地上部が枯れたら、地際で刈り取ります。
寒さには強いので、特別な対策は必要ありません。
病害虫
病害虫は特には見られません。
増やし方
チョウジソウは、株分けと種まきで増やせます。
株分けの適期は、葉を落とした晩秋か、芽が動く前の早春です。
種まきの適期は、春か秋です。
花が咲いた後そのままにしておくと、種の入ったサヤができます。サヤが茶色く熟すまで待ってから種を採取します。
まとめ
- 寿命が長い丈夫な耐寒性多年草(宿根草)
- 和風、洋風、自然風な庭に似合う
- 4月から5月に淡いブルーの星型の花を咲かせる
- 秋には黄色く紅葉する
- 日向から半日陰で育つ(湿り気のある半日陰が最適)
- 乾燥に弱いので夏場は半日陰で管理する
- 株分けや種まきで増やせる
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