ジャーマンカモミールの特徴や育て方、利用方法を初心者にもわかりやすく解説【秋まき一年草】

ジャーマンカモミールの花

ジャーマンカモミールは北ヨーロッパや西アジアを原産とする一年草のハーブです。

春から初夏にかけて咲く可憐な白い花は、マーガレットを小さくしたような可愛らしい姿で、リンゴに似た芳香があります。

ジャーマンカモミールの花はハーブティーとして人気で、リラックス効果や胃腸の働きを整えるために利用されます。また、精油は化粧品や香水に使われています。

ジャーマンカモミールは暑さに弱く夏には枯れる1年草ですが、こぼれ種でよく増えるので1度植えると毎年花を楽しむことができます。

今回は、ジャーマンカモミールの特徴や育て方をご紹介します。

ジャーマンカモミールの基本情報

可憐なジャーマンカモミール

4月 庭の ジャーマンカモミール

科名・属名 キク科・シカギク属
分類・形態 草花(ハーブ)・一年草
原産地 北ヨーロッパ、西アジア
学名 Matricaria recutita
別名 カモマイル、カミツレ
花色 白
花期 3〜6月
草丈 30〜60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
日照 日向

ジャーマンカモミールの特徴

ジャーマンカモミールの花

5月 咲き進むと黄色い中心部が盛り上がる

ジャーマンカモミールはキク科・シカギク属の一年草。

春から初夏にかけてマーガレットの花を小さくしたような直径2cm弱の花を咲かせます。花は成熟するにつれて黄色い中心部が盛り上がり、白い花びらは反り返ります。

花にはリンゴに似た香りがありますが、葉には香りはありません。

日本には江戸時代に伝えられ、薬用植物として広く栽培されています。花はハーブティーに、精油は香水や化粧水に利用されます。

ジャーマンカモミールは夏の暑さに弱いので夏には枯れる一年草ですが、一度植えればこぼれ種が発芽して毎年花を楽しめます。

▼カモミールには他にも次のような品種があります。

ローマンカモミール

常緑性の多年草で、草丈は20〜30cmと低め。葉が細かく密生し絨毯のように広がり、グランドカバーとして好まれる。花と葉の両方に香りがある。

ダイヤーズカモミール 常緑性の多年草で、黄色い花が咲く。食用には不向きで花が染料に使われる。

ジャーマンカモミールの育て方

ジャーマンカモミール

4月の庭

栽培環境

ジャーマンカモミールは日当たりの良い場所、肥沃で水はけの良い土壌を好みます。

湿気の多いジメジメした環境は苦手です。

水やり

ジャーマンカモミールは適湿を好みます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、根付いてしまえば水やりの必要はありません。  晴天が続いて極端に乾燥するようなときは水やりをしましょう。

植え付け・植え替え

植え付け

植え付けの適期は春と秋です。

鉢植えの場合は、野菜の培養土や草花用培養土で育てます。自作する場合は、赤玉土小粒と腐葉土を1:1でブレンドしたものを使います。

地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土をたっぷり混ぜ込みます。さらに元肥として緩効性化成肥料を 施しておきます。株間は30cmほど取って植え付けましょう。

植え替え

夏には枯れる一年草なので植え替えの必要はありません。

肥料

花をたくさん咲かせたい場合は、3月にリン酸分が多めの液体肥料を与えます。

ジャーマンカモミールの花

手入れ

苗が20cmくらいの高さになったら、茎の先端を切り戻しておくと枝数が増えてたくさんの花を咲かせます。

夏越し

暑さには弱いので夏には枯れます。

冬越し

寒さには強いので特別な対策は入りませんが、株の周りをバーク堆肥などでマルチングしておくと凍結対策になります。

病害虫

風通しが悪いとうどんこ病が発生することがあります。

枝先の柔らかい部分にアブラムシがつきやすいです。

増やし方

こぼれ種から育つジャーマンカモミール

12月 こぼれ種から発芽したジャーマンカモミール

種まきで増やせます。こぼれ種でも増えます。

種まきの適期は秋で発芽適温は15〜20℃です。

タネは非常に小さいので、砂と混ぜて苗箱などに撒くと良いです。覆土はせずに土の表面が乾燥しないように管理しましょう。

苗が6〜7cmの大きさになったら花壇や鉢に定植します。

開花期の終わり頃に、花を少し残して株をそのままにしておけば、こぼれた種が晩秋に発芽します。

ジャーマンカモミールの利用方法

ジャーマンカモミールのお茶

花を乾燥させたものがハーブティーとして利用されたり、入浴剤やポプリにも使われます。

ハーブティーとして利用する際は花の中心部が盛り上がってきたときが収穫期です。花びらが水平に開いているうちに摘み取りましょう。(花びらが下に垂れ下がると収穫にはやや遅い)

*ハーブティーとして飲むとリラックス効果がありますが、妊娠中の人やキク科の植物にアレルギーがある人は飲用や使用を避けましょう。

ジャーマンカモミールのまとめ

  • 一年草のカモミール
  • 春から初夏にかけて可憐な白い花を咲かせる
  • 花はりんごに似た香りがする
  • 日当たりの良い場所、水はけと水持ちの良い肥沃な土壌を好む
  • 鉢植えの水やりは乾いたらたっぷりと
  • 地植えは降る雨のみでほぼ大丈夫
  • 肥料は植え付け時と3月に与える
  • 花はハーブティーになる
  • 収穫は花の中心部が盛り上がった頃

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