イオノプシジウムは、小さな丸い葉と薄紫の花が可憐な雰囲気の一年草。
花が少ない真冬に花を咲かせる希少な植物です。
一度植えると翌年からは零れ種で楽しめます。
我が家でも、毎年イオノプシジウムの零れ種があちこちで発芽しています。
この記事ではイオノプシジウムを紹介したいと思います。
こんな方におすすめの記事です。
- イオノプシジウムを育ててみたい
- こぼれ種で増える植物を知りたい
- 冬に花を咲かせる植物を知りたい
- 寄せ植えに使える植物を知りたい
もくじ
イオノプシジウムの基本情報
アブラナ科 イオノプシジウム属
耐寒性/一年草
原産地 ポルトガル
学名 Ionopsidium acaule
別名 バイオレットクレス ダイヤモンドフラワー
和名 ヒメムラサキハナナ
花色 薄紫
花期 1〜4月
草丈 5〜10cm
葉張り 20cm
耐寒性 強い(−8度くらい)
耐暑性 弱い(夏は枯れます)
日照 日向〜半日陰
イオノプシジウムの特徴
薄紫色の花を咲かせる
葉は明るい緑色の丸葉で長い葉柄を持ち、株元の茎から放射状に広がります。
その葉の間から花柄を長く伸ばして、先端に薄紫の1cm弱の小さな花を咲かせます。
ちょうどパンジーや、ビオラのような草姿ですね。
繊細な印象の花と葉がイオノプシジウムの魅力です。
優しい雰囲気がとにかく可愛いです。
草姿はこんもりとまとまる
小さな株のうちから花を咲かせ、花を咲かせながら株が大きく育っていきます。
草姿は自然とこんもりと丸い形になり、最終的には株張り20cm、高さ10cmくらいの大きさに育ちます。
花上がりが良い
花上がりがとても良いので、満開になった時は株全体が薄紫色に染まります。
こぼれ種で増える
一度植えるとこぼれ種で増え、毎年花を咲かせてくれます。
暑さには弱く初夏までには枯れてしまいますが、晩秋にこぼれ種が発芽して寒くなった頃に花を咲かせ始めます。
寒冷地以外では1月ごろから小さな株に花を咲かせながら育っていきます。
イオノプシジウムの育て方
栽培環境
日向から半日陰で、水はけの良い土壌を好みます。
*半日陰では徒長して花上がりが少なくなります。
水やり
乾燥には弱く、やや湿り気のある土壌を好みます。
鉢植えの場合は、表土が乾き始めたらたっぷりと水やりしてください。
地植えの場合は降雨に任せます。
肥料
開花期が長いので、鉢植えは月に1回か2回薄い液体肥料を与えます。
地植えの場合は肥料は必要ありません。
植え付け
植え付け適期は10〜11月頃です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に植え付けます。
地植えの場合は、腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。
葉も茎も細いので優しく扱ってくださいね。
手入れ
特にはありませんが、徒長して草姿が乱れた時には半分くらいの丈で切り戻せば、またこんもりとした姿で花を咲かせます。
夏越し
暑さに弱いので夏が来る前には枯れます。
冬越し
耐寒温度はマイナス8度くらいまでなので、寒冷地では冬を越せないかもしれません。
寒冷地では3〜4月ごろにタネを撒くか、暖かくなり始めた頃にポット苗を植え付けます。
強い霜に何度もあたると、株が傷んで育たないことがあります。
強い霜が何度も降りる環境の場合は、鉢植えは霜が当たらない場所に移動し、地植えは夜は防寒しましょう。
病害虫
暖かくなった頃にアブラムシが発生することがあります。
見つけ次第駆除してください。
増やし方
種まき
適期は9月中旬から10月中旬です。
ただし、寒冷地では種まきの適期は3月〜4月になります。
ただ残念なことに、種が販売されているのはあまり見かけません。
ポット苗は流通しているので、最初はポット苗を購入するのが良いかと思います。
こぼれ種
こぼれ種が良く発芽します。
一度植えたら、毎年花を楽しめるでしょう。
まとめ
- 花期は1月〜4月
- 薄紫の可憐な花を株いっぱいに咲かせる
- 日向から半日陰で育つ
- 乾燥にはやや弱い
- 一度植えるとこぼれ種で毎年花を咲かせる
- 繊細で弱々しい印象だが、性質は丈夫
- 手がかからず初心者にもおすすめ
▼他にも、こぼれ種で増える植物はこちらの記事で紹介しています
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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