冬の庭は、葉も花も少なくなり寂しくなりますよね。
個人的には冬枯れの庭も嫌いではありませんが、ちょっと葉が繁っていたり、まして花が咲いてくれたりする植物があると嬉しいですよね。
この記事で紹介するギョリュウバイは、南関東以南なら冬でも常緑で花も楽しめる低木です。
私は4年前から鉢で育てているのですが、水やりさえ気をつければ育てやすい低木です。
こんな方におすすめの記事です
- 冬も常緑の低木を知りたい
- 葉が繊細な印象の低木を知りたい
- 冬に花を咲かせる低木を知りたい
もくじ
ギョリュウバイの基本情報
フトモモ科 レプトスペルマム属
半耐寒性/常緑低木
原産地 ニュージーランドやオーストラリア
学名 Leptospermum scoparium
別名 ニュージーランドティーツリー
花色 赤 ピンク 白
花期 11〜6月 (早春咲き:11〜2月、春咲き:3〜5月)
樹高 30cm〜2m
耐寒性 やや強い(−5度まで)
耐暑性 中
日照 日向
*ギョリュウバイ(レプトスペルマム)は品種によって花期に違いがあります。
ギョリュウバイの特徴
ニュージーランドやオーストラリア原産の常緑低木で、葉は硬く、小さく、先が尖った形をしています。
その葉が「御柳」という樹木の葉に似ていて、花が梅の花に似ていることから、「御柳梅」と呼ばれています。
花色は赤・ピンク・白があり、園芸品種には八重咲きもあります。
よく流通しているのは赤花の八重です。価格も手頃です。
ギョリュウバイの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い土で育てます。
極端な乾燥を嫌うので、水切れには注意が必要です。
地植えにする場合は軒先(雨がかからないので乾燥しやすい)は避けた方が良いと思います。
私は鉢植えで育てていますが、水やりを忘れないように水道の近くに鉢を置いています。
水やり
乾燥も過湿も苦手です。
鉢植えは、土が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えは降雨に任せますが、水切れには弱いので注意が必要です。晴天が続くようなら水やりしてください。
*過湿が原因で、すぐ枯れてしまうことはありませんが、乾燥には弱く、水切れさせて葉の先がちりちりになったら、もう枯れかけています。こうなるとなかなか復活しません。
私は冬と梅雨を除いては、ほぼ毎日水をあげています。この水やりで問題なく何年も育っています。
肥料
肥料は多くは必要としないので、植え付け時と春に緩効性化成肥料を与える程度で十分です。
植え付け・植え替え
植え付け
3〜5月ですが、霜が降りないようになってから植え付ける方が安心です。
地植えの場合は、根鉢の3倍くらいの穴を掘って、腐葉土やパーライトをすき込みます。
鉢植えは花の培養土で大丈夫です。
植え替え
花が終わってすぐが適期です。
鉢植えは1〜2年に一回は植え替えます。
根が回っていたら根鉢を軽く崩して、根のまわり具合を見て、ひと回りか二回り大きな鉢に植え替えます。
地植えでは植え替えの必要はありません。
手入れ
ギョリュウバイは細い枝をたくさん繁らせるので、株の内側の風通しが悪くなりがちです。枝が混み合うと、内部まで日光が届かず風通しも悪くなり、病気が発生する原因になります。
枝が混み合ってきたら、すかし剪定をします。
株の内側に向かって伸びる枝、絡んだ枝、樹形を乱すような伸びた枝を、枝分かれしているところから切り落とします。
*すかし剪定は真夏と真冬以外ならいつでも行えます。
樹高を低く抑えたい場合は、花後すぐに全体を切り戻します。
ギョリュウバイは8月ごろに花芽ができるので、これ以降に全体を切り戻すと、次の時期は花が咲かなくなってしまいます。全体を切り戻すときは花後すぐに行います。
夏越し
鉢植えも地植えも水切れに注意してください。
水を切らしてしまうと枯れてしまいます。
夏は西日が当たらない場所で管理します。鉢植えは西日が当たらない場所に移動します。
*西日があたるのが原因で枯れることはありません。ただし、西日が当たる場所では土が乾きやすいので、水切れに注意してください。
冬越し
耐寒温度は−5度くらいなので、最低気温がこれより低い地方の方は、冬は日当たりの良い室内に取り込みます。
屋外で育てている場合、寒さで花が傷むことがあります。鉢植えは霜が当たらない場所に移動しておいた方が良いでしょう。
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
挿し木で増やせます。
5〜6月ごろが適期です。
根が出るには数週間かかるようです。
最後に
いかがでしたか?
ギョリュウバイは、水切れさえ気をつければ育てやすい植物です。
冬に花が咲くのは嬉しいですよね。
近年は流通量も多くなって手に入りやすくなっています。苗のサイズも4号鉢くらいから8号くらいまであり、価格も小さいものは1000円以下と気軽に買えます。
この記事を読んで気になったら、ぜひ育ててみてくださいね。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。