サルビア・ヌタンスは個性的な花姿のサルビア。
初夏になると花茎を1mくらいまで立ち上げ、青紫の花を垂れ下がるように咲かせます。
サルビア・ヌタンスはヨーロッパでは自生している原種サルビアですが、国内では近年になって流通が始まったばかりで、まだ珍しい品種です。
今回は、ユニークな花姿のサルビア・ヌタンスの育て方をご紹介します。
もくじ
サルビア・ヌタンスの基本情報
シソ科 サルビア属
耐寒性多年草 (冬季半常緑〜落葉)
原産地 ヨーロッパ(主な自生地)
学名 Salvia nutans
別名 ヌーディングセージ
花色 青紫
花期 初夏〜晩秋
草丈 80〜100cm前後
株張り 40〜60cm
耐寒性 強い(−20℃前後)
耐暑性 強い(高温多湿はやや苦手)
日照 日向〜半日陰
サルビア・ヌタンスの特徴
サルビア・ヌタンスは東ヨーロッパからシベリアにかけて自生している原種のサルビア。花上がりがよく、暑さ寒さに強く育てやすい多年草タイプのサルビアです。初夏から晩秋にかけて花を咲かせます。
サルビア・ヌタンスは、花の咲かせ方がとてもユニークです。低く茂った株の中から花茎を1m近くまで伸ばし、青紫の花穂を垂れ下がるように咲かせます。
ヌタンスはラテン語でうなずくという意味で、花が咲く様子はうなずいているように見えます。
高い位置で花を咲かせるので、花壇の背景で活躍します。霜の降りない地方では常緑で越冬します。
サルビア・ヌタンスの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い土壌を好み、高温多湿はやや苦手です。
花茎が長くのびるので花壇の背景で活躍しますが、風通しには気をつけましょう。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、根付いてしまえば降雨のみで大丈夫です。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性化成肥料を施しておけば、その後の肥料はほぼ不要です。
生育が思わしくない時のみ、春か秋に緩効性化成肥料を与えます。
植え付け
植え付け適期は春と秋です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を少量混ぜ込みます。
植え替え
植え替え適期は春です。
鉢植えの場合は、根詰まりするようならひと回り大きい鉢に植え替えるか、株分けします。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
手入れ
終わった花がらは花茎の元から切り取り、枯れ葉は取り除きます。
夏越し
初夏に咲いた花は切り戻して、夏の間は株を休ませると晩秋まで繰り返し咲きます。
高温多湿はやや苦手なので、地植えの場合は周囲の風通しを良くしておきましょう。
冬越し
耐寒性は強いので、特別な防寒対策は必要ありません。
病害虫
病気はほとんど見られません。
害虫もつきにくいですが、我が家では花茎がチュウレンジハバチの被害にあって、折れてしまいました。花茎が上がってきたら、気をつけてくださいね。
増やし方
種まき、株分けで増やせます。
苗を手に入れるには?
サルビア・ヌタンスは流通量が少なく、園芸店などではなかなか見かけることがありません。ネット通販で探すのがおすすめです。
私は『おぎはら植物園』さんで手に入れました。苗が流通する時期は春と秋です。人気品種ですぐに売り切れになってしまうので、育ててみたい方は見つけたら迷わず手に入れてくださいね。
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