エミリア・コクシネアは、細い茎の先端に小さなオレンジ色の花を数輪つける一年草。
花の形は絵筆のようで、絵筆菊とかビーナスの絵筆の名前で呼ばれることもあります。
細い茎にチラチラと花を咲かせる姿が魅力です。
この記事ではエミリア・コクシネアの特徴や育て方を紹介します。
エミリア・コクシネアの基本情報
キク科 ウスベニニガナ属
一年草(春まき一年草)
原産地 中国南部、インド東部
学名 Emilia coccinea
別名 カカリア、紅ニガナ、絵筆菊
花色 オレンジ
花期 5月〜11月
草丈 30〜60cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
日照 日向
エミリア・コクシネアの特徴

5月下旬 花壇の中のエミリア・コクシネア
細い茎の先に、1.5cmほどの小さなオレンジ色の花を多数咲かせます。
茎が細く弱々しい草姿なのに、見た目と違って性質はとても強健です。
暑い季節が好きで、夏もたくさん花を咲かせます。
春まき一年草ですが、一度植えるとこぼれ種でよく増えて毎年楽しむことができますよ。
鉢植えにも花壇植えにも向いていて、切り花にも使えます。
エミリア・コクシネアの育て方

絵筆のような可愛い花
栽培環境
日当たりと、水はけの良い環境を好みます。
痩せ地でも育ちます。
西日にも耐えます。
水やり
乾燥気味に管理します。
鉢植えは用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
地植えの場合は、降雨に任せますが乾燥するようなら水やりします。
肥料
植え付ける時に、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけば追肥は不要です。
多肥にすると草丈が伸びて株が倒れやすく、花上がりが少なくなります。
植え付け
植え付け適期は4月下旬〜6月です。
エミリア・コクシネアは直根性で、移植を嫌います。
ポット苗を植え付ける時には、根鉢を崩さないように優しく扱ってください。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込み水はけの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。
植え替え
エミリア・コクシネアは一年草なので植え替えの必要はありません。
移植を嫌うので、鉢や花壇に植えて根付いた株を植え替えるのは避けてください。
手入れ
咲き終わった花がらは、花茎の根元から切りとります。
茎が細く、雨や強い風で倒れやすいので、必要ならば支柱をしてください。
夏越し
暑さに強いので対策は必要ありません。
病害虫
ハモグリバエが発生することがあります。被害にあった葉は取り除いてください。
増やし方
種まきで増やせます。
種まきの適期は3月下旬〜6月です。
移植を嫌うので、直播きするかポットにまいて育ててください。
ポットにまいた苗を植え付ける時は、根鉢を崩さないように優しく植え付けてくださいね。
こぼれ種でよく増えます。
春に咲いた花のこぼれ種が夏には発芽し、ひと月足らずで花を咲かせます!
これって嬉しいですよね〜♪

4月下旬に購入したポット苗
最後に
エミリア・コクシネアはとても可愛い花なのに、ほとんど流通していません。
ホームセンターや通販サイトでも見かけることがありません。
ちなみに私は、岡山市の『むらかみ農園』さんで手に入れました。
最後までご覧いただき有り難うございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。