イングリッシュデージーはヨーロッパに自生する原種のデージー。
白い一重咲きの素朴な雰囲気のデージーで、春先のまだ花が少ない時期に、たくさんの花を咲かせます。
今回はイングリッシュデージーの育て方を紹介します。
もくじ
イングリッシュデージーの基本情報
キク科
耐寒性多年草 冬季常緑〜半常緑
原産地 ヨーロッパ
学名 Bellis perennis
別名 コモンデージー、ヒナギク
花色 白
花期 3月〜5月
草丈 10〜15cm
耐寒性 強い(−30度程度)
耐暑性 弱い
日照 日向〜半日陰
イングリッシュデージーの特徴
ヨーロッパに自生する原種のデージーです。
素朴な白い花が可愛らしく、洋風や自然風の庭によく似合います。
本来デージーは多年草ですが、暑さや蒸れに弱く、寒冷地以外では一年草扱いになります。
寒さには強く冬は常緑で越冬します。
環境が合えばこぼれ種でよく増えます。
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イングリッシュデージーの育て方
栽培環境
日当たりと水はけ、水持ちの良い環境を好みます。
水やり
やや乾燥に弱く、水が切れるとすぐしおれます。
特に植え付け直後の根が張ってない時期は、極端に乾かさないように注意しましょう。
鉢植えは土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。
地植えでは根づけば水やりは不要ですが、しおれるような時は水やりします。
*葉がロゼット状に密集して蒸れやすいので、葉の上から水をかけないように注意してください。
肥料
鉢植えの場合は、開花中は液体肥料を2週間に1回程度与えると、次々と花が咲きます。ただし与えすぎは株が軟弱になるので、ほどほどに。
地植えの場合は追肥は不要です。
植え付け・植え替え
苗が出回る秋か早春に植え付けます。
イングリッシュデージーは酸性土壌を嫌います。
地植えの場合は、あらかじめ苦土石灰を混ぜ込み土壌を中和しておきましょう。さらに腐葉土や堆肥を混ぜ込んで、水はけと水持ちの良い環境を作ります。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
イングリッシュデージーの苗は店先に出回ることが少ないので、通販で購入するのが確実です。
手入れ
株元が蒸れるとカビが発生しやすくなります。
咲き終わった花がらや枯れた葉は摘み取り、風通し良くしておきましょう。
夏越し
高温多湿に弱く、夏になると枯れます。
涼しい場所や半日陰で夏越しできることもありますが、一年草と割り切った方が楽です。
寒冷地では夏越しは難しくありません。
*環境が合えば、春にこぼれた種が秋には花を咲かせます。
冬越し
寒冷地でも地上部が残るほど寒さに強いので、特別な対策は不要です。
病害虫
イングリッシュデージーは暖かくなるとアブラムシがつきやすいです。
かなり高い確率で発生するので、あらかじめ植え付け時にオルトランなどで防除しておくのがおすすめです。
イングリッシュデージーはうどん粉病が発生することがあります。
うどん粉病にはベニカナチュラルスプレーがおすすめです。ベニカナチュラルスプレーはアブラムシの駆除にも効果があり、天然成分でできているので繰り返し何度でも使えます。
増やし方
種まき
イングリッシュデージーは種が販売されています。
暖かい地方では9月〜11月に、寒い地方では8月〜9月に種を撒いて育てます。
こぼれ種
環境が合えば、こぼれ種でよく増えます。
こぼれ種で増やすには、花がら摘みをせずに枯れるまで放っておいて種を落とします。すると秋にはこぼれた種が花を咲かせます。
薄紫の花を咲かせる品種
見元園芸さんのオリジナル品種が、ホームセンターなどで流通しています。
この品種は花も葉も小さめで可愛いのですが、とても蒸れやすいので注意が必要です。
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まとめ
- 春に白い花を咲かせる原種のデージー
- 寒さには強いが、暑さに弱いので一年草扱い
- 春に開花し夏には枯れる
- 酸性の土は苦手
- 乾燥にはやや弱く、根付くまでは水切れに注意
- 暖かくなるとアブラムシが発生しやすい
- 苗は主に通販サイトで流通する
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
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