アメリカテマリシモツケ‘ディアボロ’は、赤黒い銅色の葉と春に咲く白い花とのコントラストが美しい低木です。
ディアボロのようなシックな葉色の樹木があると、庭が引き締まりおしゃれ感が増します。
剪定方法で樹形やサイズをコントロールできるので、色々なスペースに合わせた楽しみ方ができるのも魅力のひとつです。
私も庭に植え付けてから8年以上になりますが、剪定の時期を間違えて花が咲かなかった年も・・・
そんな経験を元に、アメリカテマリシモツケの特徴や育て方、毎年花を楽しむための剪定などご紹介します。
もくじ
アメリカテマリシモツケ・ディアボロの基本情報
バラ科 テマリシモツケ属
耐寒性落葉低木
学名 Physocarpus opulifolius
別名 アメリカコデマリ、テマリシモツケ
開花期 5月〜6月
花色 白
樹高 3mくらい(剪定で1m前後に抑えることも可能)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
日照 日向
アメリカテマリシモツケ・ディアボロの特徴
葉色が美しい
葉は芽吹きの時から深い銅色で、夏になってもその色は変わらず、秋になると葉色はさらに深まり紅葉して、冬には落葉します。
紅葉は地域によって差があり、私の住む中国地方の山間部ではきれいに紅葉しませんが、もっと寒い地域だと綺麗な紅葉が楽しめるでしょう。
花の鑑賞価値が高い
春に白い手毬状の花を咲かせます。開花前の蕾の頃が特に美しく、個人的には蕾が一番好きです。
開花するとピンク色のシベが目立ってきます。
花後に赤い実がつき綺麗です。これを切り花に利用することもできます。
育てやすい
暑さ寒さに強く、成長は早く、強健でとても育てやすい低木です。
根が張ればある程度の乾燥にも耐えます。
病害虫もほとんど見られません。
アメリカテマリシモツケ・ディアボロの育て方
左奥のシックな葉色の低木がアメリカテマリシモツケ・ディアボロです。手前の銀葉のロシアンセージとのコントラストがいい感じです.。
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い環境を好みます。
根が張ればやや乾燥した場所でも育ちます。
弱酸性の土を好みます。
日当たりの良さは重要で、日当たりが良くないと葉色が綺麗になりません。
成長が早いので庭植え向きです。
水やり
庭植えでは降雨に任せますが、夏場の高温期に乾燥するようなら水やりします。
肥料
落葉期の1月から2月と、花後の6月から7月に緩効性化成肥料か油粕を与えます。
植え付け
適期は3月から4月か10月から11月です。
地植えは株の2〜3倍の深さの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土と元肥(油粕か緩効性肥料)を混ぜ込んで植え付けます。
剪定
来春の花芽が夏までにできるので、夏以降に剪定した枝には翌年は花が咲きません。
来年も花を楽しみたいなら剪定は6月から7月中旬までにすませます。
とても成長が早い低木です。
あまり大きくしたくない時は、花後すぐに樹高の3分の1まで切り戻します。
枝がよく伸びるので、若木のうちは放っておくと夏にはワイルドな樹形になります。
それはそれで良いのですが、思ったより大きくなってしまったからと夏以降に剪定すると、翌年は花が咲かないので気をつけてください。
花より葉をメインに楽しみたい方は、周年不要な枝を切りながら、好みの樹形、サイズにコントロールすることが可能です。
周年剪定していると翌年は花が咲きませんが、枝数も増えこんもりとした綺麗な樹形に育てることができます。
夏越し
耐暑性が強いので対策は不要です。
耐寒性
耐寒性が強いので対策は不要です。
病害虫
ほとんど見られません。
増やし方
挿し木(梅雨時)で増やせます。
アメリカテマリシモツケの他の品種
アメリカテマリシモツケは『ディアボロ』の他に、黄金葉の『ルテウス』や葉も花も小さくコンパクトな『リトルジョーカー』、銅葉より葉色が淡い『マゼルトブラウン』、葉の赤みが強く花はピンクがかる『サマーワイン』などがあります。
いずれも魅力的な葉色をしています。
特に『ルテウス』はディアボロと一緒に庭に取り入れると、お互いを引き立てあって素敵なシーンを演出してくれます。
アメリカテマリシモツケの苗はあまり流通していません。購入は通販サイトがおすすめです。おぎはら植物園なら様々な品種が揃っています。
*おぎはら植物園では「アメリカコデマリ」の名前で販売されています。
▼銅葉が美しい植物はこちらの記事で紹介しています。
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