もくじ
ヘリオプシス・ブリーディングハーツの基本情報

| 学名 | Heliopsis helianthoides var. scabra ‘Bleeding Hearts’ |
| 科名 | キク科 |
| 属名 | ヘリオプシス属 |
| 分類 | 多年草(冬は落葉) |
| 原産地 | 北アメリカ |
ヘリオプシス・ブリーディングハーツの特徴

我が家のブリーディングハーツの葉は緑が強い
ヘリオプシス・ブリーディングハーツは、初夏から秋にかけて開花し、黒みを帯びた葉と深紅の花のコントラストが魅力です。
花は咲き進むにつれて褐色のオレンジに変化し、最後には鮮やかな黄色になって長く楽しめます。
夏の間も花が咲き続けるため、夏花壇におすすめです。また、切り花としても利用できます。
暑さ・寒さ・高温多湿・乾燥に強く、初心者でも育てやすい丈夫な多年草です。冬は地上部が枯れますが、春になると再び芽吹き、毎年楽しめます。
| 開花時期 | 7月〜10月 |
| 花色 | 深紅からオレンジに変化する |
| 花の大きさ | 5cm程度 |
| 草丈 | 80〜120cm |
| 葉張り | 60cm程度 |
| 耐寒性 | 強い(マイナス30℃前後) |
| 耐暑性 | 強い |
| 日照 | 日向 |
ヘリオプシス・ブリーディングハーツの育て方

栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。西日にも耐えます。
特に日当たりは大切です。日当たりが悪いと、葉は濃い銅葉にならず、緑色になります。
水やり
水やりは「乾いたら、たっぷり」が基本です。
鉢植えの場合
土の表面が白っぽく乾燥してきたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。こうすることで、鉢の中の古い空気や汚れも一緒に流れ出します。
地植えの場合
植え付けたばかりの時期は、土が乾いたら水やりをしてください。しっかりと根付いた後は、基本的には降雨に任せて大丈夫です。
夏に日照りが続いて、葉がぐったりと垂れ下がって元気がないときは、朝か夕方にたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
やせ地でも育つので、肥料はあまり必要としません。
鉢植えの場合
早春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
地植えの場合
植え付け時に、庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおけば肥料は不要です。

植え付け
植え付けは真冬と真夏を除けばいつでも可能です。
鉢植え
市販の草花用培養土で問題なく育ちます。赤玉土 7:腐葉土 3の配合土も使えます。
地植え
庭土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み植え付けます。
植え替え
植え替えは春の芽出し前(3月頃)か、秋の涼しくなった頃(9月下旬〜10月頃)に行います。
鉢植え
植物の成長に合わせて定期的な植え替えが必要です。
植え替えのサインは以下の通りです。
- 鉢底から根がはみ出している
- 水をやっても土に染みにくく、鉢の縁からすぐに流れ出てしまう
- 植物全体の成長が止まったり、元気がない
地植え
数年は植えっぱなしで構いません。ただし、以下のようなときは植え替えや株分けを行いましょう。
- 株が老化し、生育が悪くなったとき(株の中心部が枯れる、花つきが悪くなる)
- 株が大きくなりすぎて、場所を圧迫しているとき
手入れ
咲き終わった花がらは摘み取りましょう。花がらを摘み取ることで次の花が咲きやすくなります。
春に草丈が20cmを越した頃に数回摘芯をすると、枝が増えて花数も増えます。
摘芯:植物の一番上の芽を切ることをいう。

9月の庭から
夏越し
暑さには強いので特別な対策は不要です。
冬越し
冬に地上部が枯れたら、地際で切り取っておきましょう。
寒さには強いので特別な対策は不要ですが、株元をバーク堆肥などでマルチングしておくと凍結対策になります。
病害虫
病気はほとんど発生しません。
春や秋にアブラムシがつくことがあります。
増やし方
挿し木、株分け、種まきで増やせます。
- 挿し木は、5〜6月と9月ごろが適期です。
- 株分けは、3〜4月と10〜11月ごろが適期です。
- 種まきは、5月中旬から下旬が適期です。種の発芽適温は25℃程度です。
*種で発芽したものは、まれに先祖返りして黄色い花が咲くことがあります。
まとめ

- キク科ヘリオプシス属の多年草(宿根草)
- 初夏から秋にかけて花を咲かせる
- 花は深紅で、咲き進むとオレンジに変化する
- 葉は黒みがかった銅葉で、茎も黒い
- 日当たりと水はけの良い環境を好む
- 冬は地上部は枯れる
- 暑さ寒さに強く丈夫で育てやすい
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