アキレアは、キク科の耐寒性多年草。
初夏から夏にかけて5㎜程度の小さな花がかたまりになって咲き、夏の庭を鮮やかに彩ってくれます。
アキレアには様々な園芸品種があり、花色が豊富なのでメドウ(草原)ガーデンにもおすすめです。
アキレアの最大の魅力はとにかく丈夫なこと。日当たりさえ良ければ放任でもよく育ち、初心者にも簡単に育てることができます。
今回は、アキレアの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
アキレアの基本データ
分類 | 耐寒性多年草 |
科 | キク科 |
属 | ノコギリソウ属 |
原産地 | 北半球の温帯 |
学名 | Achillea |
別名 | 西洋ノコギリソウ、ヤロウ |
開花期 | 5〜8月 |
花色 | 白、黄、サーモン、オレンジ、ピンク、赤 |
花径 | 5㎜ |
草丈 | 25〜80cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い〜普通 |
日照 | 日向 |
アキレアの特徴
アキレアはキク科の耐寒性多年草。ノコギリソウの仲間で、北半球の温帯に約100種類が自生しています。
最も一般的なのはセイヨウノコギリソウで、コモンヤロウとも呼ばれハーブとしても知られています。
アキレアは初夏から夏にかけて、長く伸びた茎の先に5㎜程度の小さな花が固まって咲きます。花色は白、黄、サーモン、オレンジ、ピンク、赤などがあります。
豊富な花色は他の花との組み合わせが楽しめるので、メドウ(草原)のようなシーンを作るのにもおすすめです。
アキレアの葉は縁が細かく切れ込んだ特徴的な形で、緑葉の他にシルバーリーフの品種もあります。
アキレアの魅力は、とにかく丈夫ということ。寒さ暑さや乾燥に強く、痩せた土地でも日当たりさえよければスクスク育って花を咲かせます。そのため、適した環境に植え付ければ初心者でも簡単に育てることができます。
ただし、繁殖力が旺盛で、一度植えると地下茎でどんどん増えるので注意が必要です。
アキレアの栽培環境
日当たり・置き場所
アキレアは日当たりがよく風通しの良い、やや乾燥気味の場所を好みます。
痩せ地や荒れ地でも育ちますが、高温多湿は苦手なので風通しには気をつけます。
アキレアは生育が旺盛なので、地植えがおすすめです。地下茎でよく増えるので、広がっても良い場所に植えましょう。
用土
水はけのよいものであれば、用土はそれほど選びません。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
地植えの場合は、用土に腐葉土をすき込んで水はけの良い環境を作りましょう。
アキレアの育て方
水やり
アキレアは乾燥気味を好みます。
鉢植えの場合は、用土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
地植えの場合は、水やりは不要です。夏に萎れるほど乾燥するときは早朝か夕方に水やりをしましょう。
植え付け
アキレアは、真夏と真冬を除けば一年中植え付けが可能です。
植え替え
アキレアの植え替え適期は春と秋です。
鉢植えは根詰まりしやすいので、年に1回はひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
地植えの場合は基本的には植え替えは不要です。混み合って生育が悪くなってきたら、株分けして植え替えます。
肥料
アキレアは痩せ地でも育つ植物なので、肥料はほとんど必要ありません。
肥料を与えすぎると、草丈が高くなり倒れやすく、花付きも悪くなります。
鉢植えでは生育が悪いときのみ、春か秋に少量の肥料を与えます。
手入れ
・咲き終わった花がらは次の花芽の上で切り取ります。
・ひと通り咲き終わった花茎は根元から切り取ります。
・地下茎を伸ばしてどんどん増えるので、不要な芽はそのつど抜き取ります。
・夏に株が混み合って蒸れるようなら、風通しが良くなるよう間引きます。
・秋に株元に新芽ができたら、地際で切り戻します。
*性質は極めて強健なので、切り戻しはいつでもできます。
夏越し
アキレアは株が混み合ってきたら、間引いて風通しを良くしましょう。
蒸れて葉が溶けたようになったときは、地際で切り戻してしまいましょう。しばらくすると、また茂ってきます。
冬越し
アキレアは寒さに強いので特別な防寒対策は不要です。
病害虫
病気
ほとんど見られませんが、うどんこ病が発生することがあります。
発生してしまったら薬剤を散布します。うどんこ病が酷いときは、地際で切り戻してしまいましょう。
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害虫
害虫はほとんど見られません。
増やし方
アキレアは、種まきや株分け、挿し木で増やすことができます。こぼれ種や地下茎でもよく増えます。
種まきの適期は春と秋になります。
株分けの適期は春と秋になります。
挿し木の適期は5月〜6月です。
我が家のアキレア
10年以上前に、白と濃いピンクのアキレアをひと株ずつ庭に植えました。
その後、地下茎でどんどん広がり、今は庭のあちこちにアキレアが生えてきます。
西日がガンガン当たる場所、明るい木陰、土がフカフカの花壇、土質の良くない庭の隅など、色々な場所で育っています。
植えた記憶がないところにまで生えてくる。
こぼれ種のせい⁈
繁殖力が半端なく旺盛です。
手入れは花がらを切り戻すこと、風通しが良くなるように不要な株を間引くこと。
そんな簡単な管理で元気に育ちます。
逆に、枯らす方が大変かも・・
アキレアのまとめ
- 初夏から夏に花を咲かせる多年草
- 花色が豊富で、メドウガーデンにもおすすめ
- 日当たりと風通しの良い、乾燥気味の環境を好む
- 繁殖力が旺盛で地下茎でどんどん増える
- 丈夫で初心者でも育てやすい
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