*写真のアジュガはチョコレートチップ
アジュガはシソ科キランソウ属の多年草。ランナーでマット状に広がり、春には青紫やピンク色の花をたくさん咲かせます。
花の開花期間は短いですが、葉の色が美しいものが多いのでカラーリーフとして利用され、寄せ植えにも使われます。
暑さ寒さに強く、冬も常緑なのでグランドカバーにもうってつけです。
今回はアジュガの特徴や育て方をご紹介します。
もくじ
アジュガの基本データ
科 | シソ科 |
属 | キランソウ属 |
分類 | 常緑多年草 |
原産地 | アメリカ大陸を除く温帯地域 |
開花期 | 4〜5月 |
花色 | 青紫、ピンク、白 |
草丈 | 20cm前後 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
日照 | 半日陰 |
アジュガの特徴
![アジュガ・チョコレートチップの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/b7ba7a7cea213d295a3c1d0edec36bb2.jpg)
アジュガ・チョコレートチップの花
アジュガは、子株のついたランナーを旺盛に伸ばし、這うように広がっていきます。春には花茎を立ち上げ小さな花を多数咲かせ、満開の姿は花のカーペットのようで見応えがあります。花色は品種によって違い、青紫、ピンク、白があります。
常緑で冬も葉があるので、グランドカバーには最適です。ただし、葉が柔らかいので強い踏みつけは苦手です。植え付け場所は花壇の縁取りや通路の脇など、人が立ち入らない場所がおすすめです。
アジュガは、適した環境に植え付ければ育てやすい植物です。耐寒性・耐暑性が強く、病害虫もあまり見られません。
主な品種
アジュガには次のような品種があります。
- 緑に白とピンクの斑が入る‘バーガンディグロー’
- 濃い緑の葉にクリーム色の斑が広範囲に入る‘アークティック・フォックス’
- ライムグリーンの葉が美しい‘ゴールドライム’
品種によって性質や成長速度などには差があり、斑入りの品種には丈夫とは言い難い品種もあります。
そんな中で丈夫で育てやすい品種がチョコレートチップです。花上がりもとても良く、欠点が見当たりません。あえて欠点をあげるなら、生育が旺盛すぎることでしょうか。
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アジュガの育て方
![朝日に照らされたアジュガ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/f93e5cca60c48be81bfd0cb456815ad8.jpg)
朝日を浴びるアジュガ・チョコレートチップの蕾
栽培環境
半日陰の水はけと水持ちの良い場所が最適です。
根が浅く乾燥には弱いため直射日光が長時間当たる場所には不向きです。
特に斑入り葉は、夏の強光や西日で葉焼けする品種もあるので、落葉樹の下や午前中だけ日が当たるような場所に植え付けましょう。
水やり
根が浅いので乾燥には弱いです。葉に張りがなかったり、しおれるのは水が切れているサインです。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
地植えの場合は、降雨に任せますが晴天が続き乾燥がするようなら水やりをしましょう。
多少しおれてからでも水をあげれば復活しますよ
慌てなくても大丈夫!
![アジュガ・チョコレートチップの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/efb9db074edcb1c4c6dca8639828bf7e.jpg)
4月初旬の庭から
用土
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育てることができます。
地植えの場合は、掘り上げた庭土に腐葉土をたっぷり混ぜ込み水はけと水持ちの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
植え付け・植え替え
植え付け、植え替えの適期は春と秋。具体的には3月〜5月と、9月中旬〜11月頃になります。
アジュガの根は浅いので、地植えはあまり深く掘らなくても大丈夫。深さが15cmくらいあれば育ちます。
増えすぎて株が混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えましょう。
![どんどん増えるアジュガ・チョコレートチップ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2020/10/284f595bc2d6c385758492a19a4988bc.jpg)
増えて混み合ったアジュガ・チョコレートチップ
手入れ
花が終わったら、花茎を根元から切り取ります。
花茎を切り取ってしばらくたった頃に、伸びたランナーの先にちらちらと花を咲かせることがあります。
増えて欲しくない場所まで広がる時には、ランナーを切ったり抜いたりして繁殖域をコントロールしましょう。
肥料
肥料は控えめで十分です。肥料が多いと花つきが悪くなります。
鉢植えの場合は、春から初夏の生育期に緩効性化成肥料を株の周りに置き肥します。
地植えの場合は、肥料は必要ありません。
![アジュガチョコレートチップの花](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_2605_Original.jpg)
チョコレートチップの花
夏越し
夏は水切れと葉焼けに注意しましょう。
地植えの株も晴天が続くと水やりが必要なことがあります。
葉に艶がなくなたり、張りがなくなったりするのは水切れのサインです。しおれてしまう前にたっぷりと水やりをしてください。
斑入り品種は葉焼けしやすいので、鉢植えは半日陰に移動しましょう。
冬越し
アジュガは常緑なので冬も葉があります。耐寒性は強いので、特別な対策は不要です。
増やし方
株分けで増やすのが簡単です。適期は春と秋です。
ランナーから出ている子株を切り離して植え付けます。
▼アジュガの株分けはこちらの記事を参考にしてください
病害虫
ほとんど見られませんが、アブラムシがつくことがあります。見つけしだい駆除しましょう。
おすすめ品種はチョコレートチップ
![アジュガ・チョコレートチップ](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/63386c88b6ad80cde3d8a43278cb9820.jpg)
南の花壇のアジュガ・チョコレートチップ
今までに斑入り品種を2種類育てたことがありますが、どちらも上手く育ちませんでした。斑入り品種は育てやすくはないなと思いました。
私の一番のおすすめはチョコレートチップ。銅葉に青紫の花を咲かせる品種で、とても丈夫で花上がりが良く生育旺盛で適応環境が広いのが魅力です。
我が家では日当たりの良い花壇や西日が当たる花壇、半日陰になる落葉樹の下などに地植えしています。どの環境でもチョコレートチップは育っています。
![アジュガ・チョコレートチップの葉](https://hanawarau.com/wp-content/uploads/2019/12/0abb274fe6a94a1d3bd647ab41fd92b4.jpg)
シックなチョコレートチップの葉
最初に植えたひとポットから今までに株分した数は300以上。その繁殖力の強さには驚かされます。
アジュガを初めて育てる方にはチョコレートチップがおすすめです。
まとめ
- 春にたくさんの花を咲かせる
- 葉のバリエーションが豊富
- 花色は品種によって青紫、ピンク、白がある
- ランナーで這うように広がる
- グランドカバーにおすすめ
- 半日陰が最適
- 暑さ寒さに強く丈夫で育てやすい
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。
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