リシマキアの育て方(ほふく性タイプ)

満開のリシマキア・ヌンムラリア

写真のリシマキアは銅葉品種「ミッドナイトサン」

リシマキアには茎が直立する立ち性と、這うように広がるほふく性のものがありますが、ここではほふく性のリシマキアについて解説します。

ほふく性のリシマキアは葉の色が特徴的なものが何種類かあり、カラーリーフとしても人気があります。

黄緑色の葉の「オーレア」や銅葉の「ミッドナイトサン」、「シューティングスター」は花の咲かない時期も十分楽しめます。

今回はほふく性のリシマキアの育て方をご紹介します。

リシマキアの基本情報

サクラソウ科 リシマキア属

耐寒性多年草

 

学名    Lysimachia

開花期   5月

花色    鮮やかな黄色

花径    2〜3cm

草丈    5〜15cm  

耐寒性   強い

耐暑性   普通

日照    日向から半日陰

リシマキアの特徴

リシマキアは丈夫で育てやすい多年草。

日向から半日陰を好み、這うように広がり晩春には黄色の花を咲かせます。

寄せ植えやグランドカバーに人気の植物です。

地域によって冬は葉が少なくなりますが、寒さには強く春になるとまた芽吹きます。

乾燥は苦手で湿り気のある場所に植えるとよく茂ります。

よく流通するものに次の3品種があります。

ヌンムラリア・オーレア

黄緑色の葉が美しい品種です。

晩春に黄色い花を咲かせますが、花上がりはあまり良くありません。

 

シューティングスター

銅葉にピンク色の斑が入る品種です。

晩春に黄色い花を咲かせます。

 

ミッドナイトサン 

濃い銅葉がシックな雰囲気の品種です。

リシマキアの中では 一番花上がりが良く、日当たりと水はけの良い場所に植え付ければ黄色い絨毯のように一面に花を咲かせます。

 

リシマキアの育て方

満開のリシマキア・ミッドナイトサン

5月下旬 満開のリシマキア・ミッドナイトサンの黄色い花

栽培環境

日向から半日陰で、やや湿り気のある土壌を好みます。

*半日陰は花が少なめになります。

水やり

乾燥は苦手です。

鉢植えの場合は乾き始めたらたっぷりと水やりします。

地植えの場合は降雨に任せますが、土が乾いて萎れるような時は水やりして下さい。

肥料

春と秋に緩効性化成肥料を与えます。

 

植え付け

植えつけ適期は春と秋。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

地植えの場合は、掘り上げた土に腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ込み、水はけと水持ちの良い環境を作ります。さらに元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。

植え替え

真夏と真冬を除けばいつでも可能です。

鉢植えは根詰まりするようならひとまわり大きな鉢に植え替えます。

庭植えの場合も、混み合って蒸れるようなら株分けを兼ねて植え替えます。

手入れ

伸びすぎた枝は好みの長さで切り戻します。

リシマキア・ミッドナイトサン

夏越し

乾燥に弱いので夏は水切れに気をつけます。

地植えの株にも必要に応じて水やりしてください。

葉の色が明るい「オーレア」は強い日差しで葉焼けを起こすことがあるので、鉢植えは半日陰に移動すると良いでしょう。

冬越し

寒さには強いので冬越しの対策は不要です。

病害虫

暖かくなるとアブラムシがつくことがあります。

見つけしだい駆除して下さい。

増やし方

挿し木や株分けで簡単に増やせます。

挿し木の適期は、5〜6月と9〜10月です。

リシマキアは伸ばした茎の節から根を出します。根が出ている茎を挿し木に使うと簡単に増やせます。

株分けは春と秋が適期になります。

▼グランドカバーになる植物はこちらの記事で紹介しています。

グランドカバーにおすすめの丈夫な植物8選

まとめ

  • 丈夫で育てやすい多年草
  • 葉の色が美しい品種がある
  • 晩春に黄色い花を咲かせる
  • 日当たりから半日陰の湿り気のある土壌を好む
  • 成長が早いのでグランドカバーにも最適

最後までご覧頂きありがとうございました。

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