コンボルブルス・ブルーカーペットという植物をご存知ですか?
コンボルブルスには、
一年草、多年草、低木やツル性のものなど色々な品種があります。
その中で、ブルーカーペットは半耐寒性の多年草になります。
初夏に淡いブルーの花を一面に咲かせる姿は圧巻です。
この記事では、ブルーカーペットの特徴や育て方、夏越し冬越しのコツなどを紹介したいと思います。
コンボルブルス・ブルーカーペットの基本情報
ヒルガオ科 コンボルブルス属
半耐寒性/多年草
原産地 地中海沿岸
学名 Convolvulus sabatius
別名 コンボルブルス・サバティウス
花色 淡いブルー
花期 5月〜7月中旬
草丈 10cm〜20cm
葉張り 40〜80cm
耐寒性 やや弱い(最低気温が−5度以上必要)
耐暑性 強(高温多湿には弱い)
日照 日向

5月 半日陰の花壇で咲くブルーカーペット
コンボルブルス・ブルーカーペットの特徴
茎は這うように横へ伸びて、マット状に広がっていきます。
花は淡いブルーで、直径2cmくらいの朝顔のような形をしています。
ブルーカーペットという名前に相応しく
開花期に次々と花を咲かせる様子がブルーの絨毯のように見えます。
乾燥気味の環境を好むので、
ハンギングバスケットや、レイズドベッドの縁、
ロックガーデンなどに適しています。
半耐寒性多年草で、
冬に最低気温が−5度以上あれば戸外で常緑で越冬し
翌年も花を咲かせます。

5月 敷地の外に広がって垂れ下がるブルーカーペット
コンボルブルス・ブルーカーペットの育て方
栽培環境
日当たりと水はけの良い環境を好みます。
梅雨時の高温多湿を嫌います。
水はけと風通しを良くしておくことが、元気に育てるコツです。
乾燥気味を好むので、ハンギングバスケットや、
レイズドベッドの縁などに植え付けると元気に育ちます。
日向で水はけと風通しが良い場所では、グランドカバーにも使えます。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。
庭植えの場合は、降雨に任せます。
真夏に晴天が続き、乾くようなら水やりします。
肥料
春と秋に緩効性化成肥料を施します。

6月の庭から
植え付け
適期は4月〜5月と9月〜10月です。
乾燥気味を好み、酸性土壌を嫌います。
鉢植えの場合は、
市販の山野草の培養土を使うと育てやすく、夏越しも楽です。
庭植えの場合は、
腐葉土を混ぜ込んだ土に苦土石灰を混ぜて、
1週間ほど馴染ませてから植え付けます。
植え付け時に摘芯しておくと、枝数が増えてボリュームが出ます。
*摘芯=茎の先端近くの脇芽が出る位置の上を切り取る。
植え替え
鉢植えの場合は、
根詰まりするようならひと回り大きな鉢に植え替えます。
移植が苦手なので、根鉢を崩さないように優しく植え替えます。
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
手入れ
伸びすぎたものは切り戻します。
株元の枯れ葉などは取り除きます。
夏越し
花がひと通り終わったら、半分くらいの丈で切り戻します。
株元の枯れ葉などを取り除いて、梅雨や夏に蒸れるのを防ぎます。
鉢植えは、梅雨時期には雨がかからない軒下などに移動します。
冬越し
暖地では特に対策はありません。
最低気温が−5度以下になるような地域では、霜の当たらない軒下に取り込んだり、夜間は不織布で覆いをするなどして寒さから守ります。
病害虫
暖かくなると、アブラムシやハダニがつくことがあります。
見つけ次第駆除します。
増やし方
挿し木で増やせます。適期は5〜6月です。
最後に
我が家のコンボルブルスは、庭植えにしています。
植え付けてから7年になります。
この冬は最低気温が−8度くらいの日が何回かありました。
一般的にはブルーカーペットは冬越しできないような気温でしたが、対策なしで特に問題もなく元気に育っています。
植えている場所が、樹木の影になるような場所で、気温が下がっても霜が当たりにくく傷みにくいのだと思います。
こういうのを経験すると、耐寒性や耐暑性は気温だけでなく、環境の影響も大きいなと実感します。
植物のデータだけでは判断できないことはたくさんあります。
地域や環境によっても違いが出てきます。
まずはいろいろな情報を参考に育ててみる。
実際に育てると分かってくることはたくさんあります。
失敗することもありますが、それも含めて植物を育てるのは楽しいし、草抜きだってストレス発散になったりします。
土に触れ、植物に触れ、心が癒される。
それがガーデニングの醍醐味だと思います。
日焼けしても、手が荒れてもやめられません笑
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。