ベニシダの特徴や育て方|美しく育てるためのポイントは2つだけ!【耐寒性多年草】

ベニシダの葉

ベニシダは、一年を通して美しい緑色の葉を楽しめる常緑性のシダ植物です。耐寒性があり、和風・洋風どちらの庭にも合うため人気があります。

ベニシダを美しく育てるためのポイントは以下の2点です。

1、日陰で育てる

ベニシダは直射日光を嫌います。半日陰から日陰の場所で育てましょう。

2、湿り気のある場所で育てる

ベニシダは乾燥を嫌います。湿り気のある場所で育てましょう。

上記2つのポイントに注意すれば、ベニシダを美しく育てることができます。

今回はベニシダの特徴や育て方をわかりやすく解説します。

ベニシダの基本情報

学名 Dryopteris erythrosora
科名・属名 オシダ科・オシダ属
園芸分類 耐寒性多年草(常緑)
原産地 日本を含む東アジア南部

ベニシダの特徴

ベニシダの葉

ベニシダはやや光沢のある葉が一年中楽しめる常緑性の多年草です。
地際から葉を立ち上げ、草丈は30〜50cmほどになります。通常の葉はやや光沢のある緑色で、新葉は紅色を帯びるのが特徴です。このことからベニシダと名付けられたとも言われています。

ベニシダは耐陰性・耐湿性に優れ、半日陰から日陰のグランドカバーに最適です。
丈夫で手入れもほとんど必要ないため、適した環境に植えれば初心者でも簡単に育てることができます。

ベニシダは洋風の庭にも合います。
シダ植物は和風の庭のものと思われがちですが、ヨーロッパでも人気でよく利用されています。ヒューケラ、ギボウシなどの日向が苦手な植物と組み合わせるとシェードガーデンをおしゃれに彩ってくれます。

草丈 30〜50cm
耐寒性 普通(マイナス8℃程度)
耐暑性 強い
日照 半日陰〜日陰

ベニシダの育て方

ベニシダの葉

栽培環境

半日陰から日陰の湿り気のある肥沃な土壌を好みます。

一日中直射日光が当たる場所や乾燥する場所では、うまく育たず本来の魅力が発揮できません。

水やり

湿り気のある環境を好みます。乾燥させると生育が悪くなります。

特に夏の水切れに注意しましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。

地植えの場合は、降る雨に任せても大丈夫ですが、夏に乾燥するようなときは水やりをしましょう。

肥料

ほぼ必要ありません。

植え付け・植え替え

真夏と真冬を除けばいつでも植え付け、植え替えできます。

肥沃な土壌を好むので、植え付け場所には腐葉土や堆肥をたっぷりすきこんでおきましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

花壇のベニシダ

2月のベニシダ

手入れ

傷んだ葉は地際で切り取ります。

夏越し

乾燥させると上手く育たないので、鉢植えも地植えも水切れさせないように注意しましょう。

冬越し

地域によっては葉が少なくなります。

霜が降りる地域では、株元をバーク堆肥でマルチングして霜や寒さから根を守りましょう。

病害虫

病害虫はほとんど見られません。

増やし方

株分けで増やせます。胞子でも増えます。

まとめ(ここだけ読めばわかる)

ベニシダの葉

2月 半日陰のベニシダ

  • ベニシダは半日陰から日陰の湿り気のある場所で育てましょう。
  • 特別な手入れをしなくても育ちます。ただし、夏は乾燥に注意し、必要であれば水やりをしましょう。
  • 肥料は特には必要ありませんが、肥沃な土壌を好むので腐葉土や堆肥をたっぷりすき込んで植え付けましょう。

ベニシダは、初心者でも育てやすい植物です。上記のポイントを参考に、美しいベニシダを育ててみましょう。

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